太る理由がわかった今…

太る理由糖質依存糖質そのものの特徴的な性質だとわかった今、ダイエットは糖質を避けること以外考えられません。糖質を避けた上で痩せなければ、そこで初めて食べる量を減らすことを考えれば良いことです。

信じるか信じないかではなく、いつ受け入れるかです。自分の経験と照らし合わせてみることで、納得がいくことがあると思います。議論の余地はありません。

もしかしたら他にも痩せる良い方法はあるかも知れませんが、それは言わば痩せるブレーキを探しているようなものです。糖質は太るアクセルなので、痩せたいのであればブレーキを工夫する前に太るアクセルを踏まないことです。

アクセルを踏まない状態(完全糖質回避)でも痩せられない場合、初めて食べる量を減らすことを考えれば良いと思います。アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないのは当たり前のことです。車を止めたいなら、何よりも先にまずアクセルを離すことからはじめると思います。

もし誰かが本気でアクセル踏みながらブレーキを踏んでも止まらないと叫んでいたとしたら、止まる訳がないと笑いだしてしまうことでしょう。現実にはそんなギャグ漫画みたいなことを命懸けで行うことはありません。何故なら車の仕組みを知っているからです。アクセルは進む、ブレーキは止まる。万が一両方踏めば踏み方でアクセルが強ければ進み、ブレーキが強ければ止まります。

ダイエットに関しても実はみんなが知らないだけで単純です。(糖質回避や糖質制限をしている人は既に当たり前に理解していることです)

糖質を食べ過ぎれば太り、糖質を避ければ痩せていきます。タンパク質・脂質は脳を騙す仕組みがないので、そもそも食べ過ぎることが出来ません。糖質を食べることがアクセルでダイエットがブレーキです。わざわざダイエットというブレーキを踏まなくても、糖質を食べるアクセルを踏まなければ痩せていくだけです。

動物には太り過ぎない仕組みが備わっている

野生動物は太らない仕組みが備わっています。肉食動物は太り過ぎると走れなくなって餌が捕まえられなくなるので、自然と痩せていきます。太ったまま生きていくことは出来ません。草食動物は太り過ぎると肉食動物の一番の餌になってしまうので、子孫を残すことが出来ず自然淘汰されてしまいます。草食動物は餌が豊富にあるからといって食べ過ぎて太ることは死活問題なので、太り過ぎない仕組みが備わっているのです。

アフリカ発祥の人類にも太り過ぎない仕組みが備わっていたはずです。何故なら太り過ぎるとライオンなどの肉食動物の餌になってしまったはずだからです。人間の感じる満腹感が本来の太り過ぎない仕組みです。

動物も満腹だと目の前に獲物がいても襲わないそうです。(水族館でサメと同じ水槽で餌となる魚が飼われていることがありますが、サメをいつも満腹にさせることで水槽の魚を食べないようにしているそうです。それでも少しずつサメに食べられて魚は減るそうです。)

では人間が太ることの出来る仕組みは?

動物には太り過ぎない仕組みがありますが、人間だけが太り過ぎない仕組みを無くしてしまったのでしょうか?それとも仕組みはあるのにうまく働かなくなってしまったのでしょうか?

合理的に考えれば人間だけが太り過ぎない仕組みを無くしたということは考えにくいと思います。太り過ぎない仕組みをすり抜けてしまう何かがあるはずです。

痩せようとしても痩せることが出来ない程の何かです。

太る仕組みは糖質依存

太り過ぎを避ける仕組みである満腹感が太らないようにブレーキをかけてくれます。しかしこの満腹感を誤魔化す仕組みがあるのです。その仕組みとは糖質に騙されるのです。糖質依存に陥って満腹感を誤魔化す仕組みが発動して、食べ過ぎることが出来るのが原因です。俗に言う甘いものは別腹と表現される現象です。実際には糖質は別腹でご飯などもついお代わりして食べ過ぎるのはこの影響です。人類の進化の歴史上、体にとって特別なご褒美である糖質は次にいつ食べられるかわかりませんでした。無理をしてでも多く食べる仕組みを身に付けた方が寒い冬を乗り切る際には有利だったようです。

本来なら太ることの出来ない仕組みの備わっている動物でも、ペットになると太るものもあらわれます。デブ猫やデブ犬です。恐らくこれらの多くは糖質を多く含む食事を与えられて食べ過ぎた結果だと思います。

太らないはずの動物が太る実例として考えれば、動物の一種である人間も同じ仕組みで太ることは容易に理解できます。

糖質そのものの特徴的な性質

人間の身体にとって糖質そのものに特徴的な性質があります。簡単に表現すれば、糖質は効率が悪く多過ぎると毒になるのです。そのため優先的に使い、余ると毒になるので仕方なく脂肪として蓄えます。これが太る仕組みです。

間違ったダイエット方法

糖質回避をせずにダイエットしている人がいれば、それはアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態です。稀に痩せることもあるかも知れませんが、非常に効率が悪いので、是非このサイトを教えてあげて下さい。糖質回避教のススメです。ただし強要はしないで下さい。信じるものだけが得をすれば良いと思います。だから宗教の一種、論理的宗教としているのです。

まず太った原因を取り除くことです。

中には糖質回避だけでは痩せにくく、食べる量の制限も必要な方もおられますが、多くの方は糖質回避だけで痩せていきます。

高血糖を指摘された方への説明

私は糖尿病が専門ではありませんので通常高血糖を指摘された患者さんや、糖尿病の患者さんに日常の診療で説明することはありません。

専門外だからこそ私利私欲にとらわれず公平な考え方で病気の説明ができると思います。(理想はAプランだけど経営を考えるとBプランを勧めるということがないという意味です。)

以下の内容は患者さんの立場に立った考え方で、説明を考えています。現実にこの説明で御理解いただければ、病院に行く前に糖質回避教に入信されてしばらくしてから行かれる方が良いかも知れません。病院では血糖値とHbA1cの数値の確認だけで済むかも知れないからです。

一つの理屈としてお楽しみ下さい。

高血糖を指摘された方へ

血糖値とは血液内のブドウ糖濃度のことを表します。そして血糖値が高いまま下がらない状態を高血糖と表現します。診断基準を満たせば糖尿病と診断されます。糖尿病を放置したまま進行すると足の壊疽、失明や腎不全により透析が必要となる疾患ですから何らかの治療をする必要があります。

血糖値が上がる原因

血糖値が上がる原因は炭水化物(糖質)を食べることです。これまでは炭水化物、タンパク質、脂質いずれの食事でも血糖値が上がると考えられてきました。実は血糖値を直接上げるのは炭水化物だけです。

炭水化物は消化されブドウ糖となって吸収されます。このブドウ糖の血中濃度が血糖値です。たんぱく質はアミノ酸に・脂質は脂肪酸とグリセリンに消化されて血液中に吸収されます。たんぱく質・脂質は食べても直接血糖値を上げません。焼肉だけ食べても血糖値は上がりません。焼肉にご飯を食べると血糖値が上がります。

血糖値が上がりすぎると身体に害を及ぼすので、インスリンを使って血糖値を下げます。

通常は正常範囲内の血糖値の上昇下降ですが、人によっては高いままとなります。(正常範囲内といっても糖質を食べる前提なので血糖値が上下しますが、糖質を食べないのが当たり前になると将来正常範囲も変わるかも知れません。)

血糖値が下がらない理由

血糖値の上がる原因は上記の通りですが、通常は正常範囲内に収まるように膵臓から分泌される血糖値を下げることのできる唯一のホルモンであるインスリンで下げます。

何らかの理由でインスリンを作る膵臓の細胞が壊されてインスリンをつくることが出来なくなると1型糖尿病となります。インスリンを作ることが出来ず、インスリンがないと細胞がブドウ糖をうまく使えないためインスリン注射をすることが必要となります。

長年糖質を食べることにより血糖値の上昇を繰り返していると、膵臓が働き過ぎて働きにくくなるか、インスリンに反応しにくくなることがあります。その結果糖質で上がった血糖値が下がらなくなります。これが2型糖尿病です。血糖値が下がらなくなってしまったため、下げる治療法が探されていましたが、血糖値を上げる唯一の食べ物である糖質を控えることで改善が期待できます。(2型糖尿病が薬無しで治りました)

理論上は糖質を食べなければ血糖値が上がる理由がないので、2型糖尿病は失くなると思います。無くならないとすればこちらの理由が考えられます。

糖尿病のこれまでの考え方

みんな同じようなものを食べて発症する人と発症しない人がいるため、発症する人の体質だと思われてきました。特に2型糖尿病には遺伝性があるため、体質によるものだと思われてきました。人類の多くが糖質を摂り過ぎており、耐えきれなくなった人が2型糖尿病を発症するようです。

人類の多くが農耕がはじまって以来、大きな大きな落とし穴に落ちていたようです。余りにも落とし穴が大き過ぎて気付けなかったようです。

そして食べ物の選択ミスによる病気という意味では、現代の脚気とも考えることが出来ると思います。

糖尿病を放置すると

糖尿病は放置すると壊疽による足の切断の可能性や、失明の可能性、腎不全による透析が必要となることなどが考えられます。

治療法

治療法としては糖質を避ける食事療法からはじめます(既に糖尿病の内服治療中の場合や腎機能障害や肝機能障害で治療中の方は主治医の先生との相談が必要となります)。完全に糖質を避けることが出来れば理論上は血糖値は上がらなくなるはずですが、血糖値が改善しなければ、いつの間にか糖質を食べていないか食事療法を見直します。

それでも血糖値が改善しなければ薬での治療法も考えてみましょう。

子供を怒る『意味』

結論を一言で言えば、子供を怒る『意味』はありません。怒ることに『意味』がないことと、怒らない方法を説明していきます。

子供が出来ていないかやってはいけないことをしたから、子供の落ち度を怒るのは仕方がないと親は考えがちです。子供のことを考えて、子供を怒るのはいわば常識だと思われています。しかし子供を怒ることでどんな『意味』が伝わるのでしょうか?

子供にはやってはいけないことだということは伝わると思います。今度同じことをすれば怒られることがわかります。ただそれだけです。そして子供は嫌な思いをしたという事実だけが残ります。

そのやってはいけないことを子供がやってしまうのは何故でしょうか?そしてつい怒ってしまうのは何故でしょうか?

子供がやってはいけないことをしてしまう理由

そもそも子供はやってはいけないことを理解していないのです。以前似たようなことで怒られたからやってはいけないことは、もしかしたら知ってはいるかも知れません。いずれにしても良く理解できていないのです。

特に大人にとって当たり前・常識で子供も知っていると思い込んでいる場合があります。大人が説明しなくても子供も理由を理解していると思い込んでいるのです。

大人はやってはいけないと知っているはずのことをやるので怒るのです。子供はやってはいけないことは知らないだけなのに怒られるのですからたまったものではありません。

この時子供は怒られるとは全く思っていないので、怒られると驚きの表情を浮かべます。

全く知らずにやって怒られるだけではなく、怒られることを覚悟してやる場合もあります。以前怒られたことを少し変えてみて怒られるかどうか試す場合(怒られる境界線を探すようなイメージです)と、怒られることが目的でやる場合です。以前とは少し変えてやってみるのは、どうすれば怒られるのか境界がわからないので興味本位でやってみるというものです。怒られることが目的というのは寂しいなどの感情をうまく表現できないため、構って欲しくて怒られることをするという心理です。

この二つに共通せるのは怒られた時に、怒られること自体に驚きはなく、ある程度納得しているということです。

怒らず、叱らず、諭す

怒ることは感情をぶつけること、叱ることは責めることです。子供に罪はないので、諭すが正解だと私は思います

子供の知らないことを教えてあげるのです。何故やってはいけないのか?その意味と目的を伝えることで、似たようなこともやってはいけないと理解させたあげるのです。意味と目的を伝えることで、やってよいこととやってはいけないことの境界線を興味本位で試すようなことはなくなります。

明らかにやってはいけないことだとわかっていて、怒られる目的でしたことが疑われたら、どうしたの?寂しかったの?と声をかけてあげましょう。怒ることを期待しているので、驚くと思います。そしてどうしたいのか相談していくとよいと思います。

糖質回避・糖質制限を否定する人達

  • 糖質・炭水化物だけが直接血糖値を上げる
  • 2型糖尿病は血糖値が下がらなくなる病気である
  • 炭水化物をやめるとアレルギーがおさまる人がいる

これらの事実・状況証拠から糖質に問題があることは明らかです。

受け入れるか受け入れないかは各個人の問題です。私は是非ではなく、いつ受け入れるか時間の問題だと思います。何故なら状況証拠を集めれば集めるほど糖質の摂り過ぎの問題が明らかになるからです。

そして明らかに問題がある糖質・炭水化物を避ける糖質回避・糖質制限を受け入れないだけでなく否定する人達がいます。
特に糖尿病の治療をしている先生たちは、もしかしたら専門家だけに受け入れにくいのかもしれません。

受け入れることを拒絶するのは受け入れると損をする医師、製薬会社、テレビ局です。

糖質の害を受け入れられない

俗に頭が固いと言われる人は新しいことを受け入れる素養がないようです。
血糖値を直接上げる食べ物は糖質だけという事実を積み上げれば糖質の害は明らかだとは思うのですが、受け入れられない人にとっては信じられないようです。
特にこれまで糖尿病の誤った治療(これまではわからなかったのですから、間違っていても仕方がありません)をしていた人は、治療が間違っていたことから受け入れなければならないので心理的に大きな抵抗があるようです。

糖質回避を受け入れると都合が悪い人達

糖質の害を受け入れると、糖尿病の治療方針そのものが根底から変わってしまいます。
そもそも患者さんが糖質を避けることができれば、病院に行く必要がなくなるかもしれないのです。患者さんがいなくなってしまうと考えると、糖質の害を受け入れたくないのもわかる気がします。自分たちの都合が悪いため受け入れないのです。

自分達の存在意義を失うので受け入れない可能性があるのです。

糖質回避を受け入れないのは誰の為?

2型糖尿病で糖質を食べると血糖値が上がり、糖質を食べないと血糖値が上がらないのは確かです。信じられない方はネットで調べられれば出てくると思います。

糖尿病の第一選択の治療は炭水化物を避けることだと思います。
食べ物を選べば薬はいらないのです。(2型糖尿病が薬無しで治りましたをご参照)

これらは間違いありませんが、その糖質回避を受け入れないとすれば誰のためでしょうか?
糖尿病の治療をしている先生の目的が、お金だと絶対受け入れないことでしょう。
先生の目的が患者さんの幸せであれば、即座に受け入れることでしょう。受け入れないまでも、必死で情報を集められると思います。
糖尿病の先生に糖質回避のことを尋ねられて、即答で拒絶されたらもしかしたら先生の目的はお金かもしれません。(そんなことはないと思いたいですが)

糖質回避が広まると都合の悪い企業

糖尿病のお医者さんも都合が悪いと考える方もおられるも知れませんが、糖尿病の治療薬を売っている製薬会社にとっては非常に都合が悪いと思います。糖尿病治療薬は年間3000億円以上の市場だそうです。その何割かでも無くなると考えると倒産はしないまでも、経営に打撃があるのは間違いありません。

もしかしたら製薬会社はスポンサーとしてテレビ局に圧力をかけて、糖質制限に関して放送しないように仕向けているかも知れません。ダイエットとしては視聴率を稼ぐために放送しても、糖尿病の食事療法として大々的に放送しないのはスポンサーの意向が働いているのではないかと思います。

そういう意味ではテレビ局もスポンサーの経営が傾いて、スポンサーを撤退するかも知れない糖質と糖尿病の関係の放送は都合が悪いのでしないようです。

真実はインターネットで広めるしかないのかも知れません。このサイトのように。

慢性蕁麻疹が糖質回避で改善?

慢性蕁麻疹の患者さんがお一人改善しました。タイトルの?は症状が楽になるもののまだ蕁麻疹が出るため?をつけています。

糖質を2・3割程度減らされたそうです。蕁麻疹の出方が半分程度におさまってきたそうです。

お一人は慢性蕁麻疹で糖質をやめても蕁麻疹が続く方がおられるので、蕁麻疹に対する糖質回避の効果はまだわかりません。

糖質回避と同じタイミングは偶然かもしれませんが、改善している情報は、糖質が関係あるなしに関わらず喜ばしいことです。

完全にやめることで慢性蕁麻疹も失くなるといいですね。

糖質回避で慢性蕁麻疹が改善する病態(仮説)

お一人は糖質完全回避で改善せず、お一人は軽度糖質回避で改善している病態を考えてみます。

血糖値が上昇することで糖化産物が産生され、糖化産物が何らかの機序でアレルギー反応から蕁麻疹を引き起こす可能性が考えられます。

糖化産物が一定量たまるとアレルギー反応の引き金を引く可能性があるため、糖化産物の半減期(代謝・排出され半分になる期間)によって改善するまでの期間が異なる可能性が考えられます。糖質をやめてもしばらく糖化産物が体内に蓄積しており、症状が改善しない可能性が考えられます。

また症状を引き起こす一定量をはるかにこえる量の糖化産物が蓄積していると、改善までに時間がかかるのかもしれません。

仮説が正しいとしても、原因となる糖化産物の半減期とアレルギーを引き起こす一定量の兼ね合いで症状が改善するまでの時間が人によって異なる可能性が考えられます。

引き続き分かったことがあれば掲載していきます。

糖質回避でアトピー性皮膚炎が改善する(仮説)

糖質回避でアトピー性皮膚炎は改善する可能性が十分あります。
2型糖尿病のように病気自体が治るもしくは失くなるかどうかはまだ不明ですが、アトピー性皮膚炎は糖質回避により改善しそうです。

現時点で4人の患者さんが改善しておられます。
症状はまだあるものの、薬の量を減らすことができているようです。
今後の経過次第ですが、もしかしたら2型糖尿病のように病気自体が失くなるかもしれません。

現時点でわかっていることです。

  • 糖質を大量に食べると翌日にアトピー性皮膚炎が悪化する患者さんがおられる
  • 野菜の後にご飯を食べるようにするとアトピー性皮膚炎は改善し、先にご飯を食べるとアトピー性皮膚炎が悪化した患者さんがおられる
  • 炭水化物を控えるとアトピー性皮膚炎が改善する患者さんが4名おられる
糖化産物が一定量生じるとアトピー性皮膚炎を引き起こす(仮説)
糖化産物が一定量生じるとアトピー性皮膚炎を引き起こす(仮説)

仮説(事実から推測できること)

ブドウ糖とタンパク質が結合して生じる糖化産物が一定量生じることで、免疫機能に影響を与え過剰に働きすぎるようになり、様々なアレルギーを引き起こす。皮膚に対してアレルギー反応を起こすとアトピー性皮膚炎を生じる。
糖質を食べ過ぎると翌日アトピー性皮膚炎が悪化する患者さんがおられることより、糖化産物が原因だとすれば日常の糖質がぎりぎり許容範囲で、食べ過ぎると糖化産物がアトピー性皮膚炎を悪化させる一定量をこえてしまう可能性が考えられる。
日頃から許容量をこえている患者さんはアトピー性皮膚炎が重症である可能性が考えられる。

確認方法(間接的な証明)

糖化産物が原因であることの直接の証明は困難ですが、糖質を控えることで改善することがわかれば、仮説が正しい可能性が示唆されます。
アトピー性皮膚炎の患者さんに糖質を控えてみてもらう。もしくは糖質をやめてもらうことで改善するかどうかを確認していただく方法です。

更に踏み込んで確認するのであれば、糖質を食べたとしても血糖値の上がりにくい食べ方(たんぱく質・脂質を食べた後で糖質を食べる等)をすることでアトピー性皮膚炎が改善することが他の患者さんでも確認されれば、糖質が問題なのではなく血糖値の上昇が原因であることが証明されます。

炭水化物は食べなくていいんですか?

炭水化物は食べなくていいんですか?良くある質問です。

炭水化物は無理に食べなくていいんです

無理に食べる必要はありません。
簡単に説明できる理由は2つです。

  • 炭水化物・デンプンは体の構成成分ではない。
  • 他のもので代用できる。

体の構成成分ではない

体に炭水化物である殿粉はどこにもありません。デンプンがあるのは植物だけです。植物の貯蔵物質がデンプンです。身体の構成成分ではない炭水化物を無理に食べる必要はないのではないでしょうか?

他の食べ物で代用できる

炭水化物は消化されブドウ糖として吸収されるだけです。
ブドウ糖はたんぱく質からも作り出せるので、無理に炭水化物から食べる必要はありません。

炭水化物が当たり前に食べられていた理由

炭水化物を主食として食べているのは農耕が始まった1万年前から、江部先生が提唱されるまで誰もやめるという発想がなかっただけのことです。
誰も人間にとって最善の食べ物かどうか確かめることなく、続けられていただけのことです。
栄養学の発達も、栄養学が始まる時点で当たり前に食べていた炭水化物を食べるかどうかの発想がなかったので、炭水化物を食べる前提で栄養学が形作られました。
炭水化物という砂の上に栄養学は築かれていたようです。

害がなければ食べても問題ないとは思いますが、肥満2型糖尿病原因なので、立ち止まってゼロから食べるかどうか考える時期だと思います。
もしかしたらアレルギーの原因かもしれません。

炭水化物に問題があることがわかってきた今、砂の上の栄養学も崩れつつあります。
そもそも主食という考え方が良いのか悪いのかという根本的な話から崩れるかもしれません。

ちなみに炭水化物を食べないのが信じられない、受け入れられないのは炭水化物・糖質依存の一症状の可能性があります。
例えばパチンコ依存症の方がパチンコがないと生きていけないと感じるのと同じですし、タバコ依存であるニコチン依存症の患者さんがタバコがない生活が想像できないのと同じだと思います。依存ではない人にとっては、そんなものはなくても生きていける。気にもしたことないものです。
炭水化物がなくては生きていけないと思い込んでいるのは、糖質に騙された錯覚かもしれません。
事実炭水化物は食べなくても生きることができます。

炭水化物・糖質を食べる理由は何ですか?

これまでの常識や先入観を全て忘れて冷静に考えてみて下さい。

炭水化物を食べる理由は何ですか?

私が炭水化物を普通に食べていた頃、食べていた理由を考えてみました。

  • 子供の頃から当たり前に食べていたから
  • 食事といえば炭水化物が基本だから
  • 好きだから
  • 美味しいから
  • 安いから
  • 主食とされているから
  • 腹持ちがいいと思っていたから
  • おかずだけではお腹がいっぱいにならない気がするから
    • 食事した気がしないから
  • 手軽に食べることが出来るから
    • パンやおにぎりなど

考えてみるとこんなところです。簡単に言えば子供の頃からの刷り込みです。

他の選択肢を知らなかったことも当たり前に炭水化物を食べていた理由です。

炭水化物を食べる意味

炭水化物を食べることで少なくとも肥満という実害があることを知らなかったのも、平気で食べていた理由です。

栄養学は始まった時点で、みんな当たり前に炭水化物を食べているから、本当に身体に必要かどうかは検討せず、炭水化物を食べるものと定義したようです。

炭水化物は消化さらブドウ糖とし吸収されるだけです。アミノ酸からもブドウ糖は作り出すことができるので食べ物として無理に食べる必要はありません。

何故炭水化物を食べるのか、一度じっくり考えてみてもよいかもしれませんね。

他に食べるものが無かった時代とは異なり、飽食の今となっては栄養という意味はあまりないようです。

肥満、生活習慣病という炭水化物の食べ過ぎで起こる病気のリスクを知った上でも、ただ美味しいという楽しさの追求を続けるのかどうか。

リスクを知った上で炭水化物を食べられるのは全く問題がありません。タバコの害を知った上でもタバコを吸われる方と同じです。将来困る本人だけの問題だからです(誰の問題論)。ただ危険性を知らずに食べ続けるのは勿体無いと思います。

主食として当たり前に毎日食べるよりも、本来の炭水化物の役割・たまに見つけたご褒美として食べるラッキー食材の地位に戻してあげるのが良いのかもしれません。

決して炭水化物はやめなきゃダメなどと人に強要することなく、こんな考え方があることを教えてあげてください。

「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)

私の頭を書き換えてくれた本です。

主食を制限することで生活習慣病が防げることを論理的に説明されている本です。
読み終えた時点で、今までなんてものを食べていたんだ!?という心境になりました。
何より当たり前を疑われたところがすごいです。
そしてこれだけ画期的な考え方が、まだ広まっていないことも驚きです。
それだけ糖質がやめられない程魅力的ということだと思います。
江部康二先生の著作です。
元々江部先生のお兄様が糖質をやめると糖尿病が改善することを提唱されたそうですが、江部先生ご自身は半信半疑だったそうです。ところがご自身が糖尿病を発症されたことをきっかけにご自身で実践され糖尿病を克服されたことから、糖質制限の効果を実感され、積極的に広め始められたそうです。

糖質制限に関する様々なことをコメントされていますので、ブログもご覧ください。
私の提案する糖質回避教は元々食事制限の必要のない健康な方を中心に自己責任でお願いしていますが、江部先生は糖尿病の方を中心に指導されています。
糖尿病の方はサイトをご覧になられたり著作をご覧になられるとよいと思います。

著作通り、主食をやめると生活習慣病は防げると思います。
(私はそもそも生活習慣病という概念自体がなくなると思います。)
また糖質制限を糖質依存の観点から読まれると理解が深まると思います。
良かったらご覧ください。

 

妊娠中の体重増加で悩んだら

妊娠中の体重増加で悩まれる方も多いと思います。
体重増加をしてしまう理由は食べ物の食べ過ぎだと思われていると思います。
実は食べ物の食べ過ぎではなく、糖質(炭水化物)の食べ過ぎなのです。
糖質に騙されてしまって、食べ過ぎてしまうのです。
妊娠糖尿病も同じ理屈です。

妊娠のとき以外でも太る原因は糖質の食べ過ぎです。
糖質をやめるなんて無理と思われた方は糖質に騙されてしまって糖質依存に陥っているのかもしれません。

逆に糖質(炭水化物・主食)を避けさえすれば、タンパク質・脂質はおなか一杯食べても大丈夫です。満腹感を感じるので食べ過ぎることができません。糖質は別腹という感覚でもわかるように脳が騙されて満腹以上に食べ過ぎてしまうことで、太ってしまうのです。
特に食事の間におなかがすいた場合、チーズや枝豆・ピーナッツ・豆腐・厚揚げなどがおすすめです。