食後血糖値と食事中糖質割合との関係

食べ物には炭水化物(糖質+食物繊維)・タンパク質・脂質がありますが、その中でも血糖値を直接上げるのは糖質だけです。血糖値とは糖質が消化されたブドウ糖の血中濃度に他ならないからです。タンパク質は消化されればアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸として吸収されます。タンパク質・脂質の消化によりブドウ糖は産生されないのですから当然です。

食後血糖値と食事の関係

食後血糖値は上がるのが常識とされていますが、その常識は間違っています。何故なら糖質を食べる前提での食後血糖値の上昇だからです。そもそも糖質を食べなければ血糖値はほぼ一定に保たれます(参考:主食を食べない血糖値推移 ~血糖値持続測定~)。糖質を食べたとしてもその糖質の食べ方により血糖値の変化が違うことがわかってきました。

一般的に野菜から食べましょうと言われますが、根拠の乏しい宗教のような考え方です。野菜から食べることを推奨する根拠は食物繊維が多いため糖質の吸収を邪魔することが目的のようです。上記のように血糖値を押し上げるのは糖質です。その糖質の吸収を抑えるためには、糖質が腸の粘膜に触れることを邪魔すればよいはずです。ということは糖質以外のものがあれば糖質が腸の粘膜に触れる確率を下げることができます。単純に糖質と糖質以外に分けて考えればよいだけのようです。
糖質=血糖値を上昇させるもの。。
糖質以外=血糖値の上昇を邪魔するもの。
という解釈が成り立ちます。

血糖値の視点においては、
糖質=敵
糖質以外=味方
という考え方が成り立ちます。
出来るだけ敵である糖質を控え、出来るだけ味方である糖質以外のものを多く食べることを心がけましょう。

食後血糖値と食事中糖質割合の関係

食後の血糖値は食事の糖質の影響を受けます。
糖質だけ食べれば血糖値は急上昇し、糖質以外のものも食べていれば血糖値の上昇は緩やかになります。
その仕組みを考えてみます。
糖質は分解されるとブドウ糖となります。そのブドウ糖が腸の粘膜に触れることで吸収されるはずです。物理的に考えて腸の粘膜に触れることなく身体に吸収されることはあり得ないはずです。
食べ物の中で食物繊維は人間には消化できません。タンパク質はアミノ酸、脂質はグリセリンと脂肪酸に消化されています。
腸管の中では食物繊維・糖質・アミノ酸・グリセリン・脂肪酸が混在している状態となります。その中で糖質が腸の粘膜に触れた場合のみ糖質が吸収され、血糖値を押し上げます。

単純な物理の考え方で、濃度の濃いものから濃度の薄いものへの物質の移動は、濃度の濃い方が移動は速やかで濃度の薄いものの移動は緩やかです。
糖質の消化・吸収に置き換えてみると消化された糖質の濃度が濃いと血中に糖質が移動するため血糖値が速やかに上昇し、消化された糖質の濃度が薄いと血糖値の上昇は緩やかになります。

つまり食後血糖値は食事中の糖質割合に依存するということのようです。
糖質を食べる際には糖質以外のものを食べると急上昇が抑えられ、糖質だけ食べると急上昇してしまいます。
糖質だけ食べるとは、うどん・ラーメン・おにぎり・パンなど主食だけ食べる食べ方のことです。これらは主食だけで美味しい食事になってしまうため、血糖値の観点からは出来る限り避けたい食事です。特にうどん・おにぎりセット、ラーメン・チャーハンセットなどは最悪の食事の仕方です。糖質一度に摂り過ぎ症候群を引き起こすための食べ方と言っても過言ではないでしょう。

糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念から、ジュースやお酒で発症する場合があることを考え糖質一度に摂り過ぎ症候群に改名しましたが、病気の本質は血糖値急上昇症候群とするべきなのかもしれません。

糖質をそれほど多く摂らなくても、糖質だけ摂ることにより血糖値が急上昇することが考えられます。
実験していないので思考実験になりますが、お腹の空いた状態で大量のジュースを一気に飲んだ場合には血糖値が急上昇することが考えられます。その血糖値の急上昇により糖質一度に摂り過ぎ症候群を発症している可能性が十分考えられるのです。
おにぎり一つであっても血糖値は急上昇することがわかっています(参考:おにぎり1つの血糖値 ~血糖値持続測定~)。

野菜に限らず、肉でも魚でも糖質以外のものと共に糖質を食べるように心がけると、血糖値の急上昇が抑えられるため糖質一度に摂り過ぎ症候群の発症は避けることが出来るようです。

血糖値の急上昇が抑えられるため糖尿病にもなりにくい食べ方のはずです。
食事中糖質割合に気を付けて糖質を食べることにより多くの病気が避けられる可能性があると私は考えています。もしよかったら実践してみてください。お得だと思いますよ。

争いの避け方 同じ土俵に立たない

争いの避け方を提案したいと思います。

一言で表現すれば同じ土俵に立たないことです。何故なら同じ土俵にたっても争いの判定をしてくれる審判・行司がいてはくれないからです。第三者がいない状態で争っても「善悪の価値観について 」に書いたように、お互いが主観でしか判断出来ないため、何を言われたところで自分が正しいとしか思えないのです。自分の正当性をいくら主張しても、相手も自分が正しいと信じ込んでいるため、通常言葉での勝敗は決まりません。日常生活においては審判・行司がいないため、勝ち負けの判断を自分でするしかありません。しかし誰しも自分が正しいと信じているため、水掛論になるのです。

自信がなければ勝ち負けがはっきりしない同じ土俵で水掛け論をする方が良いかもしれません。自信があれば同じ土俵に立つのではなく、一段上の視点から議論の余地のない理屈を探すのです。

例えば糖質一度に食べ過ぎ症候群という疾患概念を知らない医者から、糖質による病気が信じられないとかありえないと議論を持ちかけられたら、糖質を食べるかどうかを聞くのです。そしてお腹が空くかどうかたずねてみます。お腹が空くと言われれば糖質依存禁断症状なのですから、依存患者さんと依存対象に対して客観的に話が出来ないので依存から抜け出してからお話ししましょうと投げかけるのです。ちょうどタバコを吸っている人がタバコは身体に害があるとは限らないないと言い張っている人と同じです。タバコという依存対象を客観視できないニコチン中毒の人と、タバコに害について話をしても議論がかみ合わないことと同じです。

他の場合を例えに出せば、街頭演説で野次を飛ばされた場合についてです。
某首相は『こんな人達に負けない』と発言していました。街頭演説に対する野次の是非はともかく、まともに相手にしてしまったなとで同じ土俵に立ったことを露呈しました。私なら『応援ありがとうございます。えっ!応援ではないんですか?応援でもないのにわざわざこの場に来ていただく程気にして頂いてありがとうございます。暑い中ご苦労さまです。』と受け流すのです。
逆に野次を飛ばす立場なら、同じ土俵に立たないために私なら野次を飛ばしたりはしません。演説の周囲を埋めつくす人を集めフラッシュモブを行い、応援している人はいないと無言でアピールします。その後フラッシュモブの動画と共に主義主張をネットに用意しておけば大声を張り上げるより賛同は得られると私は思います。

他の例えであれば議題の理由を話し合うことが多いのですが、私なら目的を話し合います。何故なら理由は自分に都合の良い言い訳をそれなりにすり替えて議論できるからです。目的であればこれからのことなので通常すり替えることが困難だからです。ついでに書けば、目的を口に出来ない人と話し合ってもどうせ議論はかみ合わないからです。

同じ土俵に立たない理屈を考える。
争いを避けるために同じ土俵に立たなくて済む理屈を考えるようにしましょう。
何故なら同じ土俵に立った時点で泥仕合に突入するからです。

ニキビと食べ物が関係ないとされている理由

糖質を一度に多く食べると発症することは明らかです。糖質を一度に多く摂ることとニキビが新生することは原因と結果の因果関係の状態です。
何故医学の常識では食べ物が関係ないとされているのか、その理由を考えてみます。

これまでの医学の常識では特定の食べ物がニキビを引き起こすことはないとされています。私自身が読んだ訳ではありませんが、特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文があったことがその根拠とされているようです。様々な特定の食べ物を食べてニキビが増えるかどうか比較されたため有意差が出なかったことが関係ないとされた原因のようです。そもそも比較実験した人達が、糖質によってニキビが誘発されることを想定していなかったため違いを見つけることが出来なかったようです。

糖質を一度にたくさんとることでニキビが誘発されることは事実ですが、恐らく想像すら出来なかったため比較実験ができなかったのです。

その論文の比較の仕方を検討した訳ではありませんが、想像で論理を組み立ててみると、食物アレルギーのように特定の食べ物でニキビを生じるかどうかを検証したのではないかと思います。恐らく通常の食事、つまり主食を食べながら比較したため有意差が出なかったのではないかと思います。しかも一度に食べる糖質の量によって症状の出方が異なるということは、完全に想像の枠の外だったようです。

糖質という大きなカテゴリの食べ方が原因になっているという発想がなかったため、比較できなかったことが予想されます。実験は仮説を立てることから始まります。つまり糖質が原因かもしれないと思いつかない限り実験がデザインできないのです。

医学の世界では有意差という偶然ではなく違いに意味があるという考え方を好んで使いますが、ニキビと食べ物の関係は多くの場合因果関係が成り立ちます。つまり関係が明らかとなる場合が大半です。ニキビが新しくできた前日には糖質をどこかで食べ過ぎているのです。

例えばチョコレートを食べ過ぎるとニキビを発症することがありますが、砂糖が原因のはずがないから脂肪分に濡れ衣を着せられてしまったのです。ちょうどニキビは皮脂に関連があるため脂肪とイメージが重なったことも濡れ衣の信ぴょう性を高めてしまったのでしょう。しかし実験ではチョコレートでは有意差が出なかったため、医学的にはチョコレートは関係ないとされています。これは私の妄想に過ぎませんが、もしかしたらこの実験のスポンサーがチョコレート業界あるいは砂糖業界だったのかもしれません。

少なくとも実験の際の思い込みが物事の本質を見誤る原因となると私は思います。

ニキビと糖質の関係は実験など必要がないほど明らかです。
何故なら日頃ニキビができる人が一度にたくさん糖質を食べれば、比較的簡単にニキビを再現できるからです。

特定の食べ物がニキビを起こしやすいという証拠はないという論文が、食べ物に対する認識を誤らせているのです。間違った常識にとらわれず、糖質一度に摂り過ぎ症候群という病気があるかもしれないと考えてみてください。

もし信じられなければ糖質を一度にたくさん食べてみてください。比較的簡単に再現されると思います。

常識にとらわれる人ととらわれない人の違い

常識に関しては常識革命の起こし方という記事をかなり前に書いていますが、今回は常識にとらわれる人と常識にとらわれない人の違いを考えてみたいと思います。
違いを一言で言えば、常識が絶対的な正解だと思っているか正解とは限らないと疑っているかです。

日常生活において常識を守ることは、みんなが快適に過ごすために大切ですが、常識にとらわれていると正解を見落としてしまうかもしれません。正解を不正解だと誤解してしまうかもしれないのです。

常識にとらわれる人

常識を絶対的な正解だと信じて疑わない人が、常識にとらわれる人です。長年の経験から得た常識、多くの人が信じている常識が間違っているはずがないと思い込んでいるのです。多くの人が常識は正解だと信じているのですが、実は最適解あるいは比較的ましな答えに過ぎません。言わば根拠もなく、多くの人が信じているから常識となっているだけであることも世の中にはたくさんあります。いつの間にか常識だからこそ誰も検証していないのです。

間違った事実を常識として正解だと誤解して思い込んでいると、絶対に正しい答えには辿り着けません。しかし常識だと思い込んでいるので、疑うことすら馬鹿らしくて出来ません。

常識にとらわれる人は頭が固い人と表現されることもあります。何事も杓子定規な対応をしがちです。

常識にとらわれる人は非常識な行動を取らないため真面目な人と評価されますが、間違ってもイノベーションを起こすことはありません。

常識にとらわれない人

常識にとらわれない人の考え方は、常識が正しいとは限らないことを知っているのです。常識にとらわれない人は自分で検証しなければ気が済まないのです。

みんなが正しいと認識している常識をわざわざ正しいかどうか検証するため、常識を素直に受け入れる人から見ると理解に苦しみます。

常識にとらわれない人は、物事を考える際に常識の枠の外も答えがないか探すため、常識にとらわれる人には考えつかないことを思いつくことが出来ます。

常識とは異なる新しい考え方や発想であっても、自分の頭で検証することが出来ます。

常識が正しいとは限らない

常識が間違っていたことはいくらでもありますし、新しい技術が生まれれば過去の製品はガラクタになってしまいます。例えば機械で計算出来る電卓はかつては画期的な商品でしたが、今となっては間違っても検証出来ないため活躍の場は少なくなっています。検証出来るパソコンに電卓の地位は奪われたのです。電話も画期的な通信手段でしたが、携帯電話が普及した時点で固定電話は存在意義が薄れました。場合によっては詐欺の電話を受けるリスクでしかないかもしれません。技術に関しては新しい製品が出ることで、古い技術の常識は簡単に崩れてしまいます。

技術だけに限らず病気に関しても新しい発見により常識は常に変わっています。例えば原因不明だった脚気はビタミン不足が原因で、白米を玄米にするだけで治りました。

糖尿病はカロリーコントロールが大切とされていましたが、糖質を摂り過ぎているだけでした。

傷口の消毒はかつては常識でしたが、今では消毒しない方が早く治るのが新しい常識です。

つまり確かな知識だと思い込んでいる常識は、いつ変わってもおかしくないのです。どんなに間違いがないと考えていても、正しいとは限らないと考えるようにしましょう。

私は今のところ絶対に正しい常識は、人は必ず死ぬということくらいではないかと思います。人は必ず死ぬという常識ですら、医学が進めば不老不死を実現してしまうかもしれません(現実には太陽に寿命があるので、残念ながら永遠に生きることはあり得ませんが、太陽系から抜け出すことが出来ればあるいは…)

大雨特別警報が出る前に備える

特別警報は2013年8月30日より運用開始された、重大な災害が起こる確率の高い場合に気象庁より発表される情報です。以前から運用されていた警報の中から、特に危険なものを選び出し、情報の質を高めたものです。狼少年の寓話のように警報発令に慣れてしまった人達に、本当に狼が来るぞ!という情報つまり本当に被害が出ることを特別警報として伝えることを目的とします。

特別警報は甚大な被害が予想される場合に発表されるため、身を守る対処が必要です。しかしあらかじめ備えていなければどうして良いかわからなくなってしまいます。何故なら前もって考えていなければ、多くの人は咄嗟の判断が出来ないからです。

特別警報は地震や噴火などがありますが、地震は現代の科学ではあらかじめ予測することは難しく、噴火は火山の近くに限られます。しかし大雨の際に発表される大雨特別警報は何処ででも起こり得る可能性があると思います。そこで大雨の特別警報が発表された場合、どのように行動するか家族で話し合っておくことを提案したいと思います。何故なら夜中に発表される場合もあり得ますし、家族が一緒にいる時に発表されるとは限らないからです。情報が限られる中で、咄嗟に判断することは非常に困難だからです。

特別警報が発表されていない平常時であれば、どこに避難するかゆっくり判断することが出来ます。避難所に避難するしかないのか、それとも兄弟や親戚の家の方が安全なのか考えておく余地があるからです。自分の住んでいる所が大雨の際に危険か安全かを特別警報の出ていない平常時に考えておくことです。例えば低地であれば浸水の危険性、崖下であれば崖崩れの危険性があります。尋常ではない量の雨による危険性がないかをあらかじめ考えるのです。少しでも危険性があると思えば、特別警報が発表された際の行動の仕方を考えておくことをお勧めします。鉄筋コンクリートのマンションに住んでいれば、流される危険性は低く、避難する方が危険を伴います。避難のことを余り考えなくて良い分、保存食の準備などを備える方が良いかもしれません。

近くの川が氾濫した場合どのように行動するべきかも、念のため平常時に考えておく方が、咄嗟の際には役立つと思います。

今回は島根県で出た直後に福岡県と立て続けに大雨特別警報が出ています。特別警報が出るのは日頃の雨の振り方とは全く異なるようです。何処で起こってもおかしくはありません。亡くなられた方には心よりご冥福をお祈りいたします。

特別警報のおかげで助かる命があると思います。今回の被害からわかるように、特別警報が発令された場合、想像をこえるようなことが起こる可能性があります。発表されてから慌てないように、あらかじめ特別警報が出た場合の行動の仕方を家族で話し合ってみましょう。

離婚は片方の宣言で成立させるべき

結婚とは人類の進化の過程で 試行錯誤の結果辿り着いた一夫一婦制を法整備したものです。結婚には男女2人の同意が必要なことは容易に理解できます。本来婚姻関係の継続にも2人の同意が必要なこともわかります。逆に片方が婚姻関係の継続が難しいと思えば、婚姻関係は破綻しています。電磁石のようなもので愛情という電気が流れなくなった電磁石は磁力を失います。場合によっては愛情の裏返しで憎悪という逆向きの電気が流れること、反発力を引き起こすのも電磁石に似ています。

場合によっては反発力が働いている夫婦関係にも関わらず、離婚訴訟で離婚が認められないのは意味不明です。何故なら裁判所に訴えるほど離婚したい訳ですから婚姻関係の継続は困難です。裁判官が離婚を認めない目的がよくわかりません。国民が結婚することが前提で、離婚を好ましくないものとして認識しているのかもしれません。出来る限り離婚を避ける目的があるのかもしれません。離婚を認めない目的の一つには弱者を守る意味合いがあったのかもしれません。浮気をして浮気相手と結婚するために離婚を言い出した場合、配偶者の地位を守ることを目的に離婚を認めてこなかったのかもしれません。

しかし1人が破綻を宣言した時点で、既に婚姻関係は破綻しているため、離婚はやむを得ないと私は思います。裁判官に出来ることは離婚の条件の調整に過ぎないはずです。本来離婚裁判は訴えた時点で離婚は成立し、離婚の条件の話し合う場とするべきです。つまり不倫側からの離婚申し立てであれば、不倫した側は莫大な慰謝料を支払う仕組みにするのです。

現在の離婚裁判のおかしな点は、離婚か婚姻関係継続かを吟味しているからです。裁判に訴えた時点で良好な婚姻関係の継続が困難なことは誰にでもわかることだからです。合理的な国によっては片方からの申し立てで簡単に離婚できるようです。日本でもそろそろ合理的な考え方をするべき時だと私は思います。

アレルギーなど自己免疫と免疫不全のメカニズム

免疫とは本来自分以外のものを排除する身体に備わった仕組みです。
この仕組みが働かなければ人間は数日と生きてはいられないでしょう。ウイルスによって引き起こされる免疫不全が、HIVによる感染症AIDS(後天性免疫不全症候群)です。ウイルスにより免疫の一部が働かくなるだけで命に関わることがわかっていただけると思います。

免疫の仕組みはすべての組み合わせを前もって作り出し、自分の身体の細胞に対する免疫のスイッチを切る仕組みを取り入れているようです。
本来切れているべき自分の身体に対する免疫のスイッチが間違って入ってしまうと、自己免疫といわれる状態に陥ります。自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

自己免疫性疾患

自分の身体を間違って攻撃しないために、自分の細胞に対する免疫のスイッチは切る仕組みが備わっていますがその仕組みがうまく働かないと自分の身体を間違って攻撃してしまいます。自分の身体を攻撃してしまうことを自己免疫と言います。

自己免疫性疾患はターゲットにより無数に存在します。細胞の種類の数だけ自己免疫性疾患が存在することになると思います。正確には細胞だけではなく特定のタンパク質をターゲットにしてしまうと、他の細胞にまたがって反応してしまいます。

目に見える自己免疫反応は、ニキビ痕肥厚性瘢痕・ケロイドなどです。創傷治癒細胞に対する自己免疫反応により、創傷治癒が完了せず治癒過程を繰り返すため傷痕が赤いままであったり盛り上がったりします。場合によっては傷跡の大きさをはるかに上回るケロイドに成長してしまいます。

アレルギーとは?

自己免疫のターゲットが外界に接する場合に限りアレルギーと言われています。

例えば花粉症は目や鼻の粘膜に対する自己免疫反応であり、自己免疫により攻撃された粘膜に花粉が付着することで免疫反応が惹起されることで発症します。そのため花粉が原因ではなく自己免疫が原因です。同様に皮膚がターゲットであればアトピー性皮膚炎を発症します。皮膚を攻撃する自己免疫により傷んだ皮膚表面にダニやホコリ、汗が付着することで免疫反応が惹起されます。皮膚が傷んでいれば傷んでいる程ダニやホコリに対する反応(特異的IgE)が上昇します。アレルギーは外界からの物質(俗にアレルゲンといわれるもの)と自己免疫の足し算による反応です。アレルゲンを取り除くと症状が改善するため原因と誤解されているのです。アレルゲンは原因ではなく悪化因子に過ぎません。

免疫不全とは?

アレルギーを含めた自己免疫性疾患とは、本来働くべきではない免疫が過剰に働いてしまうことですが、免疫不全とはその反対に働くべき免疫が働かなくなるものです。
余り知られてはいませんが、ピンポイントの免疫不全により多くの病気が引き起こされるようです。特に慢性感染症はピンポイントの免疫不全が原因のようです。

ピンポイントの免疫不全とはある特定の免疫だけが不全状態に陥り、病原体を排除できない状態のことです。例えばイボ(尋常性疣贅)はパピローマウイルス感染による慢性感染症ですが、ウイルスに対する免疫不全が起こることで発症するようです。ウイルスによる免疫不全を起こしていると何個もできてしまいますし、一度治っても繰り返し感染してしまいます。逆に言えば一緒に生活する家族でもイボに感染しない場合があるのは、パピローマウイルスに対する免疫が機能している場合には感染しにくいのです。

水イボ(伝染性軟属腫)も尋常性疣贅とは異なるウイルス感染であり、水イボを引き起こすウイルスに対するピンポイントの免疫不全が発症の原因のようです。

免疫機能障害を引き起こす原因

免疫が過剰反応してしまう自己免疫や免疫が働かなくなる免疫不全は免疫機能障害の一種です。本来働くべきではない相手に対して働きすぎる自己免疫か、本来働くべき相手に対して働かない免疫不全は、別物ではなくコインの表と裏のように一連の疾患のようです。

免疫が働きすぎる自己免疫も、特定の免疫が働かなくなる免疫不全もどちらも糖質が関連しているようです。その証拠に、これらの仮説を立てて患者さんに提案し実践してもらったところ現実に何人もの人達が改善しているからです。

アレルギーを含めた自己免疫性疾患が治らないことが半ば常識なのは、犯人だとは思いもせず主食を食べ続けているからです。尋常性疣贅や水イボなどがなかなか治らないのも主食やお菓子・果物を食べ続けているからです。

免疫機能障害を引き起こす原因として見つけたのは、ビタミンと塩分過剰摂取です。
ビタミンはどのビタミンが不足しているか突き止めることが難しいため、マルチビタミンを飲んでもらっています。ビタミン不足により免疫異常がおこっていれば、マルチビタミンを飲んでもらうことで速やかに改善するはずです。塩分も過剰摂取すると自己免疫反応を起こす人が散見されています。塩分による免疫機能障害に関しては最近見つけたばかりなので、今後わかったことがあればご報告します。

免疫機能障害を治す方法

免疫機能障害を治す方法は、食生活を改めることです。糖質を食べないことを理想としますが糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方をお勧めします。

何らかのビタミン不足により免疫機能障害(自己免疫・免疫不全両方)が引き起こされている病態があるようなので、マルチビタミンを飲んで改善するかどうか試してみることをお勧めします。病気によってはミネラル不足の可能性も否定できないため、マルチビタミン+ミネラルを試されることをお勧めします。

免疫機能障害に塩分が関与している可能性が示唆されているため、漬物やみそ汁など塩辛いものを好んで摂っているのであれば控えることをお勧めしています。

 

人の常識・考え方を書き換える話し方

言葉で人の常識を書き換える方法の提案です。
私が実践している一言で考え方を変えてもらう方法は、相手が想像すらしていない発想の質問をすることです。答えが相手の想像の外になる質問を投げかけるということです。2年程前に書いた常識革命の起こし方の進化版のようなものです。常識革命は自分で自分の常識を打ち破る方法を書いたつもりですが、今回は他人の常識を書き換える話し方を提案したいと思います。

例えば『血糖値を一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治るのご存じですか?』や『花粉症は一般的に治らないことが常識ですが、簡単に治ることをご存知ですか?』と投げかけるのです。糖尿病や花粉症が治らないということは周知の事実と知って広まっていますから、物事を考えている人は治ると言われると頭が真っ白になってしまいます。理解できるように糖質の食べ方であることを説明すると考え方を変えるきっかけになるようです。

先に糖質の食べ方で糖尿病は治ります。あるいは糖質の食べ方次第で花粉症も治ります。という具合に先に糖質の食べ方ということを言ってしまうと、糖尿病や花粉症が治るという事実に対する驚きが薄まるためか理解してもらいにくくなります。

花粉症が治ることは言葉でしか説明できませんが、2型糖尿病が治ることは具体的なグラフをお見せすることで理解してもらうことができます。

他に私が実践している話し方は

『原因は何だと思われますか?』
『原因は食べ物ですよ』
『原因は食べ物ですけど何だと思われますか?』
『糖質・炭水化物が原因です』

という具合に2段階で説明しています。
病気の原因が食べ物だと想像すらしなかった方は目を見開いて驚かれます。うすうす食べ物ではないかと疑っておられた方は、うなずきながら聞かれます。
しかしほとんどの方が当たり前に毎日食べている主食を含む糖質・炭水化物が原因だとは夢にも思わないため、一瞬動きが止まってしまわれます。正に息をするのを忘れてしまわれたかのように息を飲まれる方もおられます。
そのままでは驚かせて終わりになってしまうため、具体的な糖質・炭水化物を一度に糖質を摂り過ぎた写真をお見せし理解を深めてもらいます。
余りの衝撃に目に涙を浮かべられる方すらおられます。

その後病気を避ける理想の食べ方を提案するため、治る可能性を理解され安堵された表情になります。

頭の回転の速い方は私の説明直後に、そういえば糖質を多く食べ過ぎた際に症状が出たことを思い出され、私の説明が正しいことを実感され裏付けが取れた状態に至ります。

糖質のことをお伝えし始めたころにはこの話術を身につけていなかったため、患者さんに理解してもらうためにお一人10分から20分、場合によっては30分近くかかってしまいました。しかし今ではお一人5分もあれば理解してもらえることが多くなりました。私は言葉で人の常識・考え方を書き換え、行動を変えることが出来ることは魔法の一種言葉の魔法だと考えています。
人の常識・考え方を書き換える話し方、もしよかったらお試しください。

高収入でもお金を貯められない人の心理

お金を多く稼いでもお金を貯められないとして悩んでいる人がいるようです。
何故そのように考えるかという根拠を示すと、老後破綻を気をつけようというサイトや家計診断というサイトなどが散見され、貯蓄額の平均額は多いものの中央値はそれほど高くはないことです。更には高収入にも関わらずほとんど貯蓄していないという相談が寄せられると家計診断サイトや一部の雑誌で記事を見かけることがあるからです。

以前もお金を貯めるなら給料アップより意識改革貯蓄には無駄を省くより生活レベルを見直すとしてお金のことを書きましたが、今回は高収入でもお金を貯められない人の心理を考えてみます。その心理を一言で表現すれば、収入あるいは手持ちのお金の多寡によりお金の使い方が変わることです。収入や手持ちのお金の多寡によりお金を使っても良いと意識が変わってしまうので、無駄にお金を使っている自覚もないため節約という概念ではお金が貯まらないのです。

高収入でもお金を貯められない人の心理の特徴は、より高収入の人のお金の使い方に憧れ、お金があればある程使うお金の額も大きくなってしまいます。手持ちのお金や収入によりお金の使い道の質を上げてしまうのです。例えばこれまではファミレスだった食事が、収入が増えたことでホテルのレストランで食べるようになったり、回転寿司が回らないお寿司屋さんになったりといった具合です。他にも収入や手持ちのお金の多寡によって着る服やアクセサリー、家や車などをグレードアップしてしまいがちです。しかも周囲の高収入の人の生活と比較することで、更に多くのお金を使うことに憧れてしまいます。人と比較し羨ましいと思う心理がより一層お金を使う喜びを刺激し、より多くお金を使ってしまうのです。お金を使う喜びに溺れてしまうと手持ちのお金をこえてカードで支払うようになり、更にこえてしまうと借金をしてでもお金を使うようになってしまいます。

お金を貯める極意

お金を貯められない人の心理は収入や手持ちのお金の多寡によりお金の使い方が変わることでした。つまり高収入になればなるほど消費も増えるのでお金は貯められませんし、高収入故に見栄消費をするようになると下手をすると借金生活に陥ります。

お金を貯める極意は収入や手持ちのお金の多寡によってお金の使い方を変えないことです。具体的には高収入になってもファミレス、回転寿司のままお金の使い方を変えないことです。服やアクセサリー、家や車などでも同様にお金の使い方を変えないことです。

高収入になっても元の生活を維持することができれば簡単な引き算でわかるようにお金は貯まります。

収入が増えたとしても、全て変えるのではなく、外食・服・アクセサリー・家や車のいずれか一部だけお金の使い方変えることでお金が貯まるようになるはずです。

不謹慎狩り 次はディズニーランド

奥様を亡くされた歌舞伎俳優さんがブログを何度も更新されたことを非難する書き込みがあったそうですが、今回はディズニーランドに行ったことを非難する書き込みがあったそうです。

不謹慎狩りをする人の心理に描きましたが、非難する書き込みにより結局構ってほしいのです。

ディズニーランドに行かれたことを書き込んだのは、それを見た人達が前向きに生きていることを感じ取ってもらうことを目的としているはずです。自分自身が前向きに生きなければいけないという決意の表れなのかもしれません。歌舞伎俳優さんがディズニーランドに行かれたことを書いた目的がいずれにしても、他人がとやかくいう問題ではありません。家族でどのように受け止めどのように生きられるのか、家族の問題です。心配してくださる人達がおられるので、その人たちに向けた情報発信をしているにすぎません。

自分が困らない問題に対して求められてもいないのに意見を言ったり口出しをするからトラブルに発展するのです。自分の困らない問題には口出し、少なくとも攻撃をしない。こんな基本的なルールをみんながわきまえるだけで争いの少ない国になると私は思います(問題論)。

こんな理不尽な言いがかりに心揺れたときには魔法の言葉で乗り切りましょう。

気にして下さってありがとうございます