東京オリンピックのロゴ問題

東京オリンピックのロゴ問題でテレビを賑わしています。
盗用かどうかが議論になっていますが、少なくとも相手方は商標登録はされていないようです。
法的手続きをとるといってはいるようですが、あまり強い手段に出ることはできないようです。

スーパー心理学で考えてみます。
本当に盗用していなければどのように答えるかを考えてみました。

『こんな偶然ってあるんですね。』
『いやぁ~驚きました。』
『念のため商標登録は確認したのですが、商標登録では似たものはなかったので安心していました』
『似ているデザインが出てきてしまい、お騒がせしてすいません。』

『似ているかどうかと言われればパッと見は似ていますよね。』
『商標登録以外のすべてのデザインを確認することは不可能でした。確認する義務があったかどうかはわかりませんが、結果として似たものがあったようでお騒がせしてすいませんでした。』
『ただデザインの組み立て方が全く異なるので、最終的には盗用ではないと理解してもらえると思います』

『逆にこの問題になっているデザインの存在を知っていれば、後で問題になることが予想できるので避けますよね。知らなかったので避けようがなかったことが知らなかった証拠です。』

と答えると私は思います。真似をしていないのであれば、偶然似ていたことに対する言いがかりなのですからこれ以外の答えようがないと私は思いました。

商標登録されていないから後で問題になることが予想できなかったのか、偶然似たデザインになったのか実際のところ私にはわかりませんが、今回の会見は偶然こんなことになったという会見ではなかったように見えました。

ただベルギーのデザイナーは商標権ではなく、著作権で訴え出るようなので、裁判で勝てるとは考えておらず、ただの売名行為のような気もします。似てはいるけど真似した証拠を出さなければいけない著作権で争うのは、単純なデザインだけに無理があるように思います。

いずれにしても、もし嘘があるなら本当のことを言ってほしいと思いますし、嘘がなければ早く決着がつけばいいですね。

東京オリンピックにこれ以上ケチがつかないことを祈っています。

プレミアム付き商品券で混乱に思う

ある自治体が20%のプレミアム付き商品券を発売し、1人で600万円分購入した人が現れて問題になっています。300冊以上購入した人が16人もいたそうです。

妊婦さんや身体の不自由な方のために代理購入を認めたことが問題を誘発したようです。

問題の本質は

一言で言えばルール作りに隙があったということです。

何枚もの委任状を持って大量購入する人が現れたそうです。20%のプレミアムがあれば、10%や15%の手数料を差し引かれても金券ショップに売れば利益が出るので、それを目論んだ輩が大勢いただけのことです。

問題の原因は?

ルール作りをした人が、プレミアム付き商品券を転売することの想像がつかなかったのだと思います。金利と考えても破格の利率です。そして当初想定した妊婦さんや身体の不自由な方だけに、委任状による代理取得を限定すれば良かったのだと思います。とはいえ御自分でプレミアム付き商品券を購入に行けないのであれば、お店にも行けない可能性が高く、妊婦さんや身体の不自由な方向けの代理購入に余り意味は無いようにも思います。

今時民間では考えられないような隙のある制度でした。

今後はこのことを教訓に、各自治体が隙の無い改善策を考えるようになるといいですね。

人が欲しがる商品は転売でプレミアムがつくのでオークションに出品されます。増してやあらかじめプレミアムがつくのであれば、それを商売に結びつける輩がいてもおかしくはありません。ルールの中で隙をついただけのことです。

学び取ることとしては、少しでも得出来ると分かれば、様々な手を駆使する人達がいることを想定する必要があるということです。想像力を働かせないと、隙をつかれてしまいます。色々なルール作りって難しいですね。

今度ルール作りに関して書いてみます。

(追記)

ある信用金庫で委託されていた人気のプレミアム付き商品券を職員が事前購入していたそうです。

買う方も買う方なら売る方も売る方で、何でもありですね。

箱根 噴火だが噴火とよばずって誰のため?

箱根では噴火したのですが不安を避けるために噴火と言わないそうです。

誰のために噴火を噴火とは言わないのでしょうか?

周囲の住民の不安を煽ることを避けるためと説明しているようですが、情報を正確に伝えず歪めて伝える方が余程不安になるのではないでしょうか?福島原発の爆発の際、『爆発的事象』と言葉遊びをしていたことを思い出します。

イメージとか風評被害とかを心配しての噴火という言葉を避けたように思います。

余計な不安を煽る必要はありませんが、正確な情報を伝えることが大切です。正確な情報を意図して歪めて伝えることが人々の判断を誤らせ、結果的に間違った決断に誘導してしまいます。正確な情報が伝わらなかった戦時中を思い浮かべれば、正確な情報の大切さは良くわかると思います。

正確な情報を受け取り、それを不安に思うか対策に活かすかは聞いた人次第です。情報を歪めるのは、情報を流す人が聞いた人の不安を口実に、何かを隠そうとしているだけのことです。

最大の不安は間違いなく正確な情報を伝えてもらえないことなのですから、余計な不安を与えないために噴火という言葉を使わないのは詭弁です。言葉の選択は住民のためではなく、他の人達の思惑で行われています。

まずは住民の安全を目的としま言葉の選択をするべきだと私は思います。そして住民が不安に感じるのであれば、不安を解消できる更なる情報を提供するのが本来の姿ではないでしょうか?

言葉を濁すことが、生死に関わる住民のためになるとは思えません。21世紀なんですけど、意識の上ではまだ情報統制できる時代に頭が取り残されている人達がいるようです。

 

 

新国立競技場は何故今更問題か?

新国立競技場が何故今更問題なのか?呉からの風が考えた戯言のような考えです。

次々問題が発覚するのを見て思います。誰か確信犯がいるということです。オリンピックに向けて対外的に作らない訳にいかないので、確信犯が時間切れを狙ってグズグズしているのではないかと思います。

そして確信犯が代替案を提示する時間切れを待っていたため、今までは話題にならなかった(話題にしなかった)。時間切れになったため、結局認めるしかないことを公表したのではないでしょうか?。

済し崩し的に作る方針を受け入れるしかないことを公表したように思います。

何故なら見直すには既にギリギリ時間切れのタイミングだと報道されているからです。見直すことの出来る時に騒ぎになると、本当に見直すことになるので、見つからないようにしていたのではないかと疑ってしまいます。

さすがにそこまで腐ってはいないと思いたいのですが、このタイミングで騒ぎになると何か裏がありそうに思います

結果的にはこのまま作らざるを得ないタイムリミットをこえたので、確信犯の作戦勝ちなのでしょうか?

そんな見栄をはる必要は今の日本にはないと思うのですがいかがでしょうか?

国立競技場に思う行政の問題点

予算が少しずつ増大し驚くような結果になっています。
一番の問題は誰も責任を取らないことです。

つまり困るのが直接裁量権のない国民だということです。
一度決めてしまえば決めた人たちは自分達の懐は痛まない、誰も責任も取らなくて良い仕組みが問題です。
誰の問題かという問題論で考えても、何事も自分の問題だから真剣に取り組むのです。
最終的にうまくいかなくても人が困るだけで自分が困らなければ、誰だって適当にしてしまうことでしょう。

予定通りことが運ばなかった場合、誰が責任を取るのかはっきりさせることだと思います。
つまり誰が困るのか?ということです。
今のままでは税金が余分に使われても誰も困らず、誰もの手元を離れたみんなのお金である税金が無駄遣いされても国民がとめる手段がないことが問題です。

行政改革案 立案者が困る仕組み

これらのプランを提案する役人や政治家が困る仕組みを考えると(自分達の首を絞めるようなプランは作らないでしょうけど)、後先考えない突拍子もないお金の使い方は出来なくなると思います。
具体的には、役人が提案した建物がほとんど活用されなければ、建設費の額に応じて退職金を減額する。政治家が提案した建物が有効ではないと判断されれば、4年間出馬禁止か選挙区を変更させる。

金額がいくらになろうと、自分達の懐が痛まない今の制度が問題です。

行政改革案 競争原理

私は今の行政に必要なことは競争だと思います。
資本主義と共産主義で比較的優れているのは資本主義だと思います。
生物の世界と同じで、競争があり、競争に勝ったものだけが生き残ることができるからです。
行政の問題は競争がないことです。自治体が一つで、競争がないので、できませんと言われれば従うしかありません。
一番の行政改革は行政に競争原理を取り入れることです。
ふるさと納税は行政の取り入れた初めての競争原理ではないでしょうか?
納税の奪い合い。

この原理を拡大させ、道路を作る・建物を作ることなども競争原理を働かせ合理的かつ経済的なプランを立てた方が勝ち。
無駄を削減することも評価対象で、無駄な建物を建てることを阻止した役人が勝ち。
勝った役人が出世するような競争原理を取り入れるのです。

ギリシャ問題の本質

ギリシャがヨーロッパから世界を揺るがしています。

民主主義の原則に則り、国民の意向に沿って政治を行うのは良いことです。良いことですが、国内だけで問題が解決するなら国民の機嫌をとるだけで終わっては大変です。

債権者の意向を無視し自由奔放に振る舞っているのが問題の本質です。

国民負担を軽くするか重くするかで、国民が選べば軽くすることを選びます。国民は軽くすることが何を『意味』するのか理解しないまま首相を選んでしまったのです。

そして首相は選挙で勝ったことの『意味』を勘違いしたようです。選挙に勝ったから、債権者のことは考えず、国民の負担を軽くする方針が正解だと誤解しているのです。かつて日本で徳政令発令が頻発し経済が混乱したことからも、借りたものを返さないことが許されると非常に混乱します。

そして国民は今までの生活を確保したまま、軽くすることを望んでいます。そんな魔法のような方法はありません。

子供の論理

物事は全て何らかの対価の上に成り立ちます(トレードオフの関係)。負担を軽くするなら何かを我慢しなくてはなりません。そのことを差し置いて要求だけするのは子供と同じです。

お手伝いは嫌だけどおもちゃは買ってという子供の要求と何ら変わりません。子供は要求には対価が必要だというを常識をまだ知らないのですから仕方がありません。子供の場合は教えてあげればいいのです。

何かを欲しいなら何かを我慢するか、何かをして欲しいなら変わりに何かをするのかを身をもって知る必要があるのです。

国の場合は…。1人のカリスマ指導者が現れるのを待つか、大問題と引き換えに、要求には対価が必要だと実感するかでしょう。

ギリシャの場合

ギリシャの場合周辺国や債権者たちは何度も改善策を提案していました。そしてこのままいくと経済的に破綻してしまうことも説明していました。

ギリシャはヨーロッパ諸国がユーロ圏の離脱を認めないと思い込んでいたのです。つまり最悪の事態はありえないと高を括っていたのです。

もしくは治ると思い込んで病院を訪れる患者さんに、どれだけ治らない病気だと説明しても、治らないことの意味が理解できない心理と似ているのかもしれません。

そして子供と同じで、どんなことがあっても見捨てられるわけがないと甘えているのです。見捨てたらヨーロッパも困るから、ユーロ離脱は選択肢にないと勝手に思い込んでいたようです。

期限の2015/6/30までに国民投票を提案されたのに、期限後に国民投票を行うのは物事を論理的に考える人間にとっては意味不明です。

子供の理屈でユーロから放り出されないはずだという根拠のない思い込みがあったと仮定すれば何とか理解できます。

もしかしたらギリシャ首相が常人の常識を遥かに超える『知恵』の持ち主で、現時点の全ての物事を計算し尽くしていて、実は計算通りに事が進んでいることを密かに祈っています。そして世界中のみんなが納得する形で、事態の収拾を図ってくれることを祈っています。

どこかの国のかつての首相のように、思いつきで発電所を地獄にしたようなことにならないことを心から祈っています。

銀行からお金を引き出せない事態で、国民は悪夢から覚めたのかもしれません。もしかしたら本当の悪夢は始まったばかりかもしれませんが、

ヨーロッパ諸国・債権者の誤算

ヨーロッパ諸国の誤算は、ギリシャを大人扱いしてしまったことです。

自分達で賢い判断ができると自分達の価値基準でギリシャを判断したことです。自分達と同じ大人扱いしてしまったのです。ギリシャの人達を貶めるつもりはありません。ただ要求には対価が必要といあ常識、世界中では当たり前のことを、余り理解できていないように見受けできることを表しているのです。

財政破綻は嫌だけど年金は温存、支援して欲しいけど税金はそのままなど。

誰の問題か?(問題論)

誰の問題化を考えるのは簡単です。放置したら誰が困るかを考え、困る人の問題です。
もしかしたらギリシャの人達はヨーロッパの人たちの問題だと勘違いしたのかもしれません。
ギリシャがユーロを離脱するとヨーロッパの人達も困るからギリシャの人達と同じつもりで、ユーロ圏に残るように助けてくれると思っているのではないでしょうか?

ギリシャのユーロ離脱は確かに混乱はしますが、ギリシャの人達の困難より他の国々は遥かに小さな混乱です。その温度差を余り理解できていないように思えます。

もう一つ問題があります。もし財政破綻しても首相は命を失うだけではありません。職を失うだけです。失業してしまう他の国民と同じくらいしか困らないのです。そのためあまり先のことは考えていないのではないかと疑ってしまいます。アナログ思考とデジタル思考でいうと圧倒的アナログ思考で、デジタル思考で考えると明らかに取り返しのつかないデッドラインを越えているのに、デッドラインが理解できずまだ挽回できる可能性がどこかにあるはずだと存在しない可能性を模索しているのかもしれません。

どこかの国の元首相のように、国の運営が目的ではなく、元首相の肩書きを目的に腰掛けで首相になっていないか心配になります。

自分達の問題だと捉えていれば、国民投票は2015/6/30の返済期限までに行うはずです。

私の頭では正直ギリシャの情勢が理解できませんが、理解できる余地があるとすれば上述した子供の論理だけです。私などの常人の考え及ばないような解決方法を、ギリシャ首相が準備されていることを心から祈っています。

幸いギリシャが財政破綻しても私の生活に直接影響はないので、私の問題ではありませんが、世界恐慌を引き起こすことになれば私の問題にもなります。
世界恐慌に陥ることがありませんように。