泣かさない子育ての利点

 

子育ての際出来るだけ泣かさない子育てを提唱しています。

子供は泣くのが仕事という考え方もありますが、私は泣かさないのが親の仕事と考えています。当然全く泣かさないという子育ては無理ですが、極力泣かさない方が良いのではないかと思います。

赤ちゃんの泣き方には3種類あると思います。実際にはもっとたくさん泣き方はあるのかもしれませんが私は3種類に分類してみました。

3段階の泣き方です。

  • 試し泣き
  • よび泣き(呼び泣き、予備泣き)
  • 本気泣き

試し泣き

ごく小さな泣き声で周囲に相手をしてくれるか試しに泣いてみる泣き方です。この泣き方のうちに相手をするとすぐに泣き止みます。

特に訴えがなく何となく寂しいだけでも試し泣きをすることがあるようですし、人が近くにいるのか確認するために試し泣きをすることもあるようです。

小さな泣き声なので同じ部屋にいないとわからないかも知れません。

実は試し泣きの前に表情が変化します。声を出さずに顔だけ泣いているような表情です。これは顔を見てくれている大人に対するメッセージで試し泣きの前段階です。泣くぞ泣くぞと警告しているようなものです。試し泣きの段階で相手をすると、試し泣きすら避けることが出来ます。

よび泣き(呼び泣き、予備泣き)

周囲の人を呼ぶ泣き方という意味で呼び泣きであり、本気泣きの予備という意味で予備泣きです。

赤ちゃんがよび泣きをする場合には何らかの訴えがあるようです。抱っこして欲しい、お腹が空いた、オムツを替えて欲しい、暑い・寒いなどの訴えです。子供なりのメッセージを出しているようです。

本気泣き

よび泣きで相手をしてもらえないと本気泣きで訴えます。その際は家中に響く目一杯大きな声で泣きます。

少しでも早く相手をしてもらうために一生懸命泣き続けます。

泣かさない子育て

出来れば試し泣き前の表情が変わる時点で相手をして、試し泣きすらさせないことが理想です。ずっと顔を見ていることが出来れば全く泣かさないことも可能ですが、実際には無理です。

次善の策として試し泣きの段階で何とか対応すると良いと思います。

せめてよび泣きで対応し、本気泣きをさせないことです。

泣かさない子育てとは、現実には本気泣きさせない子育てのことです。子供は泣くのが仕事という考え方もありますが、私は親が泣かさないのが仕事だと思います。

試し泣きで対応し、それ以上泣かなければ親の勝ち、よび泣きをされれば赤ちゃんと親の引き分け、本気泣きされれば赤ちゃんの勝ちと考えます。

せめて負け越さないように子育てするとメリットがあると思います。

泣かさない子育ての利点

3つあります。

一つは赤ちゃんが欲求を満たすために泣くという無駄なエネルギーを使わないことで、早く成長すると思います。

一つは私の想像ですが、赤ちゃんがストレスを感じることが少なく、情緒不安定になりにくいと思います。夜泣きも少ないのではないかと思います。

一つは泣くことで親を操ることを赤ちゃんの頃から覚えてしまうのですが、それを避けることが出来ます。具体的には幼児がスーパーやデパートなどで泣き叫んで親を操り、欲求を押し通そうとすることを見掛けることがありますが、子供の親が操るような行動を避けることが出来ると思います。

泣かさない子育て勝負で勝ち越しすると面白いですよ。

寝ている赤ちゃんが突然泣き出す理由

極力泣かさない子育てを提唱していますが、子供は予想外なことで泣くものです。中でも赤ちゃんは突然泣き出すことも良くあります。

今回は寝ている赤ちゃんが突然泣き出すことを考えてみます。ついさっきまで気持ち良さそうに寝ていた赤ちゃんが、何の前触れもなく突然泣き出すことがあります。しかも全開で泣き始めるので親も何が起こったかわからず混乱して慌てふためいてしまいます。これが夜中に起こると夜泣きになってしまうのかも知れません。

赤ちゃんは突然何故泣き出すのでしょうか?恐らく夢を見ているのだと思います。赤ちゃんが突然泣き出すような夢とはどんな夢かは想像もつきませんが、さぞ怖い夢なのでしょう。

突然泣き出して、目を瞑ったまま大泣きすることが良くあります。夢の中と現実を混乱して寝ぼけて泣き続けているのだと思います。目を瞑ったまま泣いていれば、声をかけて起こしてあげることです。現実に引き戻されて目が醒めると、泣いている泣いている自分に驚くのかキョトンとすることも良くあります。

他に考えられるとすれば、自分の状態を忘れて寝ていた睡眠から脳が目覚めて、自分の置かれている状態に驚いて泣き出すのかも知れません。脳は目覚めているのにうまく身体を動かすことの出来ない(俗に金縛りと言われる状態ですが、脳科学的にはよくあることのようです)ので、怖くて泣き出すのかも知れません。

何れにしても赤ちゃんが泣いていれば、安心させてあげるのが一番です。抱き締めて声をかけ、安心させてあげてみて下さい。

赤ちゃんが抱っこからおろすと泣く理由

赤ちゃんは泣くのが仕事という考え方がありますが、わざわざ泣かす必要は無いと思います。泣く前に泣かさないように工夫することで余り泣かさないようにすることを提案します。その一貫で赤ちゃんが泣く理由を考えてみました。

赤ちゃんが抱っこすると泣き止んで、床やベッドにおろすと泣いてしまうことは良くあることです。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で10ヶ月過ごした訳です。生まれてから外の世界に慣れるまではお母さんのお腹の中の環境が当たり前で、外の世界が居心地の悪い世界です。お腹の中にいる10ヶ月のうち、少なくとも手足の動かせるようになった誕生までの最後の2・3ヶ月は記憶があるのではないかと思います。

赤ちゃんにとっては、お母さんのお腹の中、すなわち子宮の中で大人から見れば窮屈に過ごすのが当たり前だったのです。そして誕生してからは、子宮に包まれて圧迫されることなく手足を自由に動かせることが居心地の悪い何とも言えない状況なのだと思います。ただ起きている際は、手足を自由に動かせる感覚が新鮮で楽しくて仕方が無いので、意味もなく動かしているのです。

眠たくなると手足を動かす新鮮な情報や刺激が眠る邪魔をしてしまうので、眠れず泣いてしまいます。

寝かせる際に抱っこすると良く眠るのは、お腹の中で子宮の中の羊水に浮かんでいる感覚に近いからだと思います。同じ抱っこをしていても座っての抱っこだと目覚めたり泣き出したりするのは、立って抱っこされた際に得られる羊水の中の浮遊感がなくなるためだと思います。言わば何時間も小さな船で波に揺られることに慣れていると、地上に降りた際に地面が揺れていると感じる酔ったような感覚に似ているのだと思います。長い時間波に揺られていると揺れているのが当たり前になって、揺れている感覚を打ち消してしまう能力が備わっています。人間には置かれた環境をゼロに設定する能力があるのです。

抱っこされていると小船に揺られる感覚、子宮の中の浮遊感に近い感覚を得られるので落ち着くのだと思います。子宮の中の浮遊感であれば、お母さんの不規則な動きにより、理論上規則的な揺れではなく不規則な揺れの方が赤ちゃんにとっては心地よいのかも知れません。不規則な揺れとは車の中の振動などです。もしかしたらお腹の中にいる際にお母さんが良く歩いていれば、歩行という規則的な揺れによって心地よいと感じるのかも知れません。

せっかくお母さんのお腹の中を思い出しながら寝入ったのに、床やベッドに置かれると、突然小船から地上に降り立ったように酔ったような感覚になるので起きてしまうのです。完全に寝てしまえば酔ったような感覚を感じることがないため、起きだしたり泣いたりしないようです。

寝かせる際には、子宮の中を再現すると寝やすいのではないかと思います。子宮の中は手足を伸ばすことが難しかったので、手足を含めて赤ちゃんを小さく抱き込んでしまうと赤ちゃんは安心するようです。

良かったらお試し下さい。

考え方を強要すると争いになる

考え方を強要するから争いになります。

例えば親子で親の経験から子供に対してこうしなさい、ああしなさいと一方的に強要することは良くあることです。子供が納得出来る説明した上での強要なら、大きな問題になりませんが納得出来ないまま強要しようとすると争いに発展します。

一方的な考え方の強要や押し付けは時として争いに発展するのは仕方ありません。強要された方が理解出来ないからです。何故やらなければならないか納得出来ないまま強要されるので、納得出来ないことに加えて、考え方を変えるように強要されることで争いになります。二重の意味で不快に感じてしまうからです。

強要してもねじ伏せる圧倒的な力があれば争いにはならないかもしれませんが、対等に近い関係であれば争いに発展します。健全かどうかは別問題として、かつての欧米諸国の植民地支配が争いにならない程の圧倒的な武力の違いによるものです。

子供が小さい頃には子供自身が判断できませんので、強要するのも仕方がありません。しかし子供が生意気なことを言ったり反発したりする自我が目覚めてくれば、強要するから争いになるのです。子供の成長に伴い、圧倒的な差が無くなった証拠なのかもしれません。まだ子供だから自分の思い通りにしたいという欲求は抑えて、子供の考え方を尊重するようにすれば争いは避けることが出来ます。その代わり子供が責任を取るのです。

一方的な論理で考え方を強要した結果争いが起こるのは何も親子だけではありません。かつての宗教戦争も一言で言ってしまえば考え方である宗教の強要をしようとして戦争にまで発展しました。信じるものは救われる、信じない人は関係無いという本来の宗教の考え方で言え考え方の強要などあり得ないことです。そのあり得ないことをしたため戦争にまで発展したのです。

逆に考えれば考え方の強要などしなければ、争いの多くは避けることが出来るのかもしれません。例えば先ほどの親子の場合、親の知っている情報を子供に伝える。親からすればこうする方が得だと思うという提案をするのです。その結果子供が自分で判断するように促すのです。強要しなければ争いにはなりません。強要するから反発するのです。子供自身の判断であれば反発のしようが無くなると思います。当然その責任は自分で取らせると子供自身も自らが選んだ行動には責任が伴うことを実感すると思います。

最終的に子供が困ることなら、子供の問題だと子供に気付かせてあげると良いと思います(問題論)。子供が困る問題に親が口出しをすること自体が越権行為ですが、さらに強要すると争いになるのは当たり前と言えば当たり前のことなのです。

考え方の強要はしない

いくら自分の考え方に自信があっても、人に考え方の強要をしないことです。

考え方を強要すると思わぬ争いを生じるかもしれません。

大人に対して考え方を強要しないのは当然ですが、子供が反発するようになってきたら、子供に対しても強要するのは終わる時期なのかもしれません。

子供が生意気なことを言う心理

ある知人と話しているとお子さんが生意気なことを言って困ると聞きました。つい生意気なことを言われると怒ってしまうとも言われていました。前回の子供に腹が立つ理由に続き、子供が生意気なことを言う心理を考えてみます。

思い返せば自分が子供の頃、生意気なことを言っていたと思います。

一言で言えば、何も知らないから言えるのです。そして生意気だと感じられること自体も知らないのです。

例えば家でお母さんに生意気なことを言ったとします。大人からすれば掃除や洗濯、食事の準備などの家事をやってあげているのに、そんな生意気なことを言っているとして腹が立ちます。

子供は生まれてから当たり前に掃除や洗濯や食事の準備という家事をしてもらっています。それは当たり前で空気みたいなものです。やってもらって当たり前で感謝する、少なくともわきまえるという感覚が無いのです。

対策は?

子供から生意気なことを言われたら、『凄い!大人になったね。ということは全部自分でするんだ。めでたい』みんな拍手!^_^

と笑いながら言うのです。『それだけ生意気なことを言うのだから、自分でするよね?』と聞いてあげればいいのです。生意気だったことを認めれば、そのまま笑顔で終わりです。

引くに引けず、自分ですると言い張ればやらせてみるのです。責め立てることはせず、淡々と自分でやらないと何も進まない子供が困る状況を作り出すのです。

実際にやってみて困る状況になれば、子供も考え方が変わると思います。子供自身が自分では全て出来ないことを理解した時点で、わかった?と優しく声をかけてあげれば良いと思います。本当に困って助けを求めてくるまで待つのも一つの選択肢ですが、子供といえども意地になるかも知れませんので、適当なところで助け船を出してあげると良いと思います。何しろ相手はまだ何も知らない子供なんですから。

生意気なことを言われても、怒る必要はありません。素直に成長したことを喜び、更に成長を促すだけで良いと思います。まだ親がしてくれている有難さを知らないだけやってなんですから。恩着せがましく言えというわけではありません。子供が当たり前だと思って有難さを認識出来ないので、そのことを伝えるだけのことです。

身の回りにある空気と同じで、当たり前過ぎて認識出来ないだけかも知れません。空気は目に見えないだけに、身の回りにあることを実感するのは難しいのです。子供にとっても親のしてくれることは子供の当然の権利だと誤解しているのです。当たり前だと思っているから空気のように見えないのです。

生意気なことが言える年にまで成長すれば、自分で身の回りのことは出来るはずです。自分が身の回りのことをしてみて初めて親の有難さが理解出来ると思います。空気の存在を知るように。

子供に対して腹が立つ理由

子供というのは何も知らずに生まれてきます。
教えなければ、伝えなければ何一つ知らないのです。
反対に大人はこれまで様々な経験をしているため、当たり前に常識を身につけています。あたかも常識を生まれつき身につけて生まれてきたかのような錯覚に陥るくらい当たり前に思い込んでいます。
大人にとって当たり前のことを子供が知らないこと・わからないことに思いが至りません。
大人が自分の親から教えてもらったことを、子供に伝えないとわからないのです。

子供は知らないから何か大人が腹を立つことをしただけなのです。
もし知っていて大人を怒らせようとして行動したのなら、何か目的があります。
構って欲しいとか、自分のことをわかって欲しいとか、何らかの怒らせようとした目的があります。
大半は怒らせないように気をつけていたのに、知らない間に親の地雷を踏んでいるのです。

子供に対して腹が立つのは、理解できないからです。
何故そんな行動をするのか理解できないから腹がたってしまいます。
ただ単に何かを知らないのだという前提に立てば、腹は立ちません。
親が驚くような常識を知らなければ、そんなことも知らないのか?と笑えば良いのです。
ご免ご免まだ教えていなかったね。と笑えば良いのです。

子供に対して腹が立つのは、子供が知っているはずはないはずなのに知らないように振舞っていると思うから腹が立つのです。
子供は以前教えたから知っているはずなのに、知らないかのごとく振舞うから腹が立つのです。
子供には言葉で伝えてはいても、その意味・目的を理解していないので気にしていないだけかもしれません。
それとも頭に残らず忘れているのかもしれません。

子供が何かを知らずに親を怒らせたとしたら、その知らないことは誰の責任なのかを考えて見ましょう。
怒る気はなくなると思います。
腹が立っても怒る前に、子供は何を知らないのか?子供は何を目的に行動しているのか?を一呼吸置いてから考えるようにすれば、怒る必要はなくなります。
ただ教えてあげれば良いだけなのですから。

親が子を怒る問題点

私は子供を怒る必要はないと思いますが、世間一般では怒るのが当たり前よようです。

親が子を怒る問題点を考えてみたいと思います。一番の問題点は怒る基準が親の主観でしかない点です。親の価値観が世間一般とズレていても修正する仕組みがないことです。虐待としつけの区別が明確に出来ないのはこのせいです。

お手本が無い

育児書は数多くありますが、教科書ともいえるようなみんなが認めるお手本とも言える子育ての目安が無いのが現状です。そのため親も手探りで子育てをしています。親になるのが初めてなので、親としての経験が無い為、親自身の子供の頃の経験を元にするしかないのです。親自身が育った環境をお手本にするのですが、親自身が理想的な子育てをされて育ったとは限りません。親自身が虐待寸前の育てられ方をしていても、それが当たり前で育っていれば虐待寸前だと知る手段が無いのです。虐待が連鎖するのはこうしたことが原因です。

親が怒る基準

これこそが問題なのですが、親が怒る基準は親が腹が立ったかどうかという完全に親の主観だということです。しかも感情だから怒るのは仕方が無いと、誰もが思い込んでいることも問題を複雑化しています。

極端な話、親の勘違いでも、親のワガママでも子は黙って怒られるしか無いのです。少しでもこの問題点である親の暴走を避けるために、人類は両親で子育てをすること選択しているのかもしれません。親一人より親二人の方が客観性が高まるからです(似た者同士の夫婦なら、二人でも余り変わらないかもしれませんが)。

親が子供を怒る問題点

あくまでも親の主観だということです。
しかも答え合わせをすることがありません。
よくも悪くも親が正解なのです。
世間一般では非常識と考えられることでも、誰からも指摘されなければそれが世間一般からずれていることを指摘する仕組みがないのです。
このことが虐待を生み出す原因の一つとなっています。
親が正解だという前提そのものに問題があるのかもしれません。
子育ての基本も、子供の育てられ方として義務教育で教えるのが一つの解決策なのかもしれません。違っていれば家庭内で話し合うきっかけとするのです。(現実的には混乱が予想されるので導入はかなり難しいとは思います)

親に出来ること

私は怒る必要が無いように準備をすることだと思います。怒るではなく、叱るでもなく、諭すだと思います。

百歩譲って怒るとしても、客観性を持って子供を怒ることです。他の人に話をしても、みんながみんな納得するなら怒るようにすることです。他の人でも怒るだろうか?と客観的に考える癖をつけることです。少なくとも客観的に考える努力をすることで、親の勘違いや親のワガママで子供を怒る機会は減ると思います。

怒らず、叱らず、諭すのが一番ですが、万が一怒るとしても客観的に考える癖をつけることをお勧めします。

良かったら考えてみてください。

将来このサイトが子育てのお手本となるようなサイトになると良いですね。

親が子を何度も怒ることになる理由

私は子供は怒る必要が無いと思います。何故なら怒っても通常怒っている内容が伝わらないからです。だから子供が何度も同じことをして、怒ることになるのです。何度も同じようなことをする子供には、実は悪気が無いことが大半です(たまにワザと怒られることをして、親に構ってもらいたい子供もいます)。

子供は怒られる理由が理解出来ないから、怒られるような行動を取るのです。そして怒ったところで、犬が吠えているのと変わりません。怒っている内容は伝わらず、怒っていることが伝わるだけです。怒る側からすると当たり前すぎて怒っている理由を客観的に上手く説明出来ず、『言わなくてもわかるだろ!』とまくしたてるのも良くあることです。怒られている側からすると、わからないから怒られているわけで、更に怒られる覚悟で『わかりません』という勇気はありません。『はい。わかりました。』しか言えないのです。

怒られる理由は良くわからないけど、何故怒られたか聞ける雰囲気ではない。どうやらやってはいけないことをしたようだ。今度からは気をつけよう。とは思うものの、明確に何故・何の目的で怒られているのか教えてもらえないため、子供の理解と親の怒っていることがズレてしまうのです。だから子供は前回怒られたことは避けて、子供なりに怒られない工夫をしているのです。子供には怒られている内容が良くわからないのですから、手探りで工夫しているので子供にとっては違う行動だけど、親にとっては同じ行動にしか見えず余計怒るというのも良くあることです。

対策は怒るではなく、叱るでもなく、諭すです。

怒る必要なんてありませんし、怒られてしまうと子供は怯えて上手く伝わらないので時間がもったいないです。

子供を怒る親の心理

私は子供は怒る必要は無いと思います。怒って伝わるのは犬が吠えているのと同じ、怒っているぞ!というメッセージだけです。私達は人間なのですからどのように不快な思いをしているのか、相手のわかる言葉で伝えることです。相手にわからないことで一方的に怒るのは犬が吠えるのと大した違いはありまん。無意味だからやめましょう。

子供のためと思い込みながら、自分のために怒るのも良くあることです。人は客観的に物事を判断しているつもりでも、どうしても主観的に物事を捉えがちです。特に誰からも指摘されることのない家庭内では偏っている主観的なものか、偏っていない客観的なものかを判断をする基準がありません。つまり怒った親が正しいかどうかの判断がされないのです。誰からも咎められないので親は自分が正しいと思い込んでいるのです。子供を養っているのだから従って当然と誤解している親もいます。

親は子を怒る際、誰の問題か深く考えず、自分の問題だと勘違いして怒り出すのです。

子供を怒っている親を見かけますが、子供はただ知らないことで怒られているだけで可哀相です。怒っている親も怒らない方法を知らないだけですので、怒っている姿が可哀相にも思えます。

親が子供を怒る場面で多いのが、親の手を煩わせるから親が子を怒る場面です。怒る必要はありません。対策は小さいお子さんと片付けの出来るお子さんで異なります。

小さいお子さんの場合何かをこぼすなどの手を煩わせる可能性があれば、そのことを予測してこぼさないように先回りして対策を取るのです。そうすればこぼしたことを怒る必要が無くなります。小さいお子さんがこぼす隙を無くしてしまうのです。そして自分のためでもあります。こほされると後片付けが大変なので、こぼさないように対策する方が余程楽ですから。

自分で片付けが出来るお子さんの場合、親はこぼすと子供自身に片付けるように伝えるのです。子供がこぼしても子供が片付けるので、親は腹は立ちません。子供の問題にしてしまうのです。そうすることで、次からこぼすと面倒なことを学習するのでこぼさないように気をつけるようになります。こぼしても『お母さん!』と叫ぶだけで執事のごとく後片付けしてしまうと、怒られるのを聞き流せば良いだけですから子供は気をつけるようにはなりません。いわばこぼしても困るのはお母さんで、お母さんの問題だと勘違いしてしまうのです。

子供が人前で大声を発する理由

子供が人前で大声を発することがあります。今日はその理由を考えてみます。

大声は子供の武器?

一言で言えば親を攻撃しているのです。一番最初は思い通りにならないことで感極まって感情が爆発し、偶然奇声や大声を発したのだと思います。奇声や大声を発することで親が嫌がることを目の当たりにし、自分の持つ武器だと理解するのです。このことを成功体験として記憶するのです。

武器を使えば使う程威力を知る

同じ状況になれば再び成功体験を持ち出して親を攻撃するのです。回数を重ねれば重ねる程子供は自信を持って親を攻撃するようになります。

怒るのは逆効果

ここで子供を怒ると、子供は親がダメージを受けていると感じます。親の怒りは目的を達成すらためのハードル・障害でしかありません。親の怒りというハードル・障害を我慢したご褒美として目的を手に入れると考えているのかも知れません。奇声や大声をあげて怒られると子供は目的に近づいたと内心喜んでいるかも知れません。無意識のうちにもう一押しと考えて、更に大きな声を出したり泣いたりします。

つまり怒ると逆効果です。

対策は?

子供が奇声や大声をあげても気にせず、他のことに気を逸らすのが一番の対策です。子供は二つのことを同時には考えられませんから、全く別のことを話しかけられると混乱して泣き止みます。拒絶して泣き続けようとすることもありますが、更に他のことに気を逸らすようにして、気が逸れるまで興味を惹くことを探すのです。