ダイエットの良し悪しの議論は無意味

ある月刊誌を読んで驚きました。
未だにダイエットの良し悪しの議論をしています。
実践者がどれだけいて、どれだけ効果があるのかが書いてあります。何故痩せることが出来るのかという理屈ではないので驚きました。
あたかも様々なダイエット教があり、それぞれの教えと獲得信者数を比べているようです。何故痩せることが出来るのかはわからないけど、痩せた人がいるから信じようという宗教に似たところがあるようです。

そもそも太る原因糖質依存なのですから、痩せるなら糖質依存から抜け出すことです。ダイエットしながら糖質を食べるのは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。ダイエットするなら何よりもまず太るである糖質依存から抜け出すことです。つまり糖質回避が一番のダイエット法であり、他のダイエット法は何らかの働きにより一時的に偶然痩せただけに過ぎません。その証拠に多くの場合、リバウンドしてしまいます。糖質回避により糖質依存から抜け出せば、再び糖質を食べ始めなければリバウンドすることはあり得ません。

ちなみに糖質回避により糖質依存から抜け出すことで、禁断症状である強い空腹感はなくなります。糖質回避により胃が小さく感じるのも糖質依存から抜け出すからです。

結論として糖質回避以外のダイエットは、効果があるとしても偶然あるいは一時的なことが多いようです。糖質依存から抜け出すことが出来れば痩せますし、抜け出すことが出来なければいずれ本能に負けてリバウンドしてしまいます。人間が太るのはそれ以上でもそれ以下でもありません。まだこれらの理屈が理解出来ていない人達がいることに驚きます。

糖質回避出来ないことこそが糖質依存による一症状である、糖質に対する執着です。執着している物に対して冷静な判断が出来ないようです。ダイエットの論争は無駄です。生暖かい目で見守ってあげましょう。

腸内細菌と肥満と糖質依存の関係

腸内細菌とは人の腸内に生息している細菌のことです。無数の細菌が人のお腹の中にいるのです。非常に興味深いことに肥満のマウスの腸内細菌を肥満ではないマウスの腸内に移植すると、太り始めて肥満になるらしいのです。つまり腸内細菌の種類により太ってしまう可能性が示唆されます。ここまでは事実のようです。

腸内細菌と肥満の関係(仮説)

太る人と太らない人がいるのも腸内細菌の違いと考えれば、納得のいく部分があります。もしかしたら家族で肥満が多いのは、遺伝よりも腸内細菌を共有するからなのかもしれません。何より若い頃は痩せていても歳をとるに従って肥満の人が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得するからだと考えると遺伝よりも納得がいきます。何故なら遺伝で太るのであれば、肥満になる人は若い頃から肥満になるはずです。現実には肥満の人の割合が年齢と共に増加することが遺伝では説明がつきません。

年齢を重ねると共に肥満の人の割合が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得した人が増えると考えると説明がつきます。

少なくとも肥満を誘発する腸内細菌を獲得すると肥満になることは事実のようですが、肥満の人全てがその腸内細菌を獲得しているかどうかはまだわかりません。他の理由で太ることもあるのかもしれません。

ある種の腸内細菌が肥満の悪化因子ではなく根本原因であれば、肥満を引き起こす腸内細菌を駆除しなければ肥満は解消出来ないことになります。

肥満と糖質依存の関係

肥満の原因は糖質依存だと私は考えます。糖質依存は強い空腹感という禁断症状まである状態です。禁断症状である証拠に空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚を経験します。空腹感が禁断症状でなければ、排尿・排便しないおさまらない尿意や便意と同様に、食べない限りおさまらないはずです。現実にピークをこえる感覚を経験することこそが禁断症状である証拠です。

糖質依存による糖質の過剰摂取により肥満を来すのだと思います。禁断症状により頻回に糖質摂取を繰り返します。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚も糖質依存の一症状です。少し食べるとお腹いっぱいになるまで食べ続けてしまうことで太るのです。糖質依存により本来なら満腹と感じる量をこえて食べてしまいます(過剰摂取)。糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すと、過剰摂取がなくなるため食べる量が減ります。このことが胃が小さくなったと感じる理由です。実際に胃が小さくなる訳ではなく、本来の胃の大きさで満腹だと感じるようになるだけです。

糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すことができます。糖質依存から抜け出すと禁断症状である空腹感を余り感じなくなります。糖質依存を抜け出すと、空腹感を我慢しているとピークをこえた後に残る空腹感だけを感じるようになります。

糖質回避をすると痩せるのは、太る原因である糖質依存から抜け出すからです。そのため再び糖質依存に陥らなければ、リバウンドすることもありません。

腸内細菌を入れ替えなくても糖質回避を行うだけで肥満から抜け出すことができるので、腸内細菌が根本原因ではなさそうです。(糖質回避をすると肥満を来す腸内細菌がいなくなる可能性は完全には否定出来ませんが、現時点では可能性は低いと思います)

腸内細菌と糖質依存の関係

腸内細菌により肥満が引き起こされることから、腸内細菌により糖質依存が引き起こされる可能性が考えられます。

腸内細菌により糖質依存が引き起こされる機序として考えられるのは仮説の域を出ませんが2つ考えられます。一つは腸内細菌が糖質を生み出す可能性、もう一つは腸内細菌が脳を刺激する物質(依存を誘発する物質)を作り出す可能性です。

腸内細菌が糖質を生み出すとしても、他の生物では行われているので人間で起こっても不思議ではありません。腸内細菌が糖質を生み出す生物とは草を食べて生きることの出来る草食動物とシロアリです。本来なら人間には消化出来ない食物繊維から糖質を作り出すことの出来る腸内細菌が棲みつくことで、食物繊維から糖質を生み出すことが出来るとすれば辻褄が合います。血糖値が下がることで禁断症状を引き起こすことから、血糖値が上昇することで脳が依存状態に陥るのは間違いないでしょう。腸内細菌がこのような機序で糖質依存を引き起こしているのかもしれません。

腸内細菌が脳を刺激する物質を作り出すというのは、可能性を考えるだけで現時点では突拍子もない仮説だと思います。少なくともそのような細菌が存在するかどうかも知りません。もし腸内細菌が作り出す物質により人間の行動が変わるとすれば、腸内細菌に人間が操られていると言っても過言ではないでしょう。

現実的には上記の食物繊維から糖質を作り出す細菌によって糖質依存が誘発される説の方が可能性は高いと思います。腸内細菌により糖質依存が引き起こされるもすれば、人間が腸内細菌により操られているといえるのかもしれません。

もしかしたら肥満の人の腸内細菌が食物繊維を糖質に変えることがわかるかもしれません。真実は今後明らかにされていくでしょう。

糖質の害を人々がなかなか認識出来ない理由

糖質の害は明らかで議論の余地はありません。議論の余地はないのですが、糖質の害がなかなか浸透しないのは多くの人が糖質依存に陥っているからです。言わば糖質依存が当たり前の依存社会で、糖質依存の状態がベースとなっているからです。糖質を減らすことや糖質を摂らないことが理解出来ないのです。

糖質依存の見分け方

糖質依存かどうかを見分ける簡単な方法があります。お腹が空いて我慢出来るか出来ないかです。我慢で蹴ればそれ程強い糖質依存ではないかもしれません。我慢出来なければ糖質依存で間違いないでしょう。

空腹が我慢出来ても、ピークをこえて空腹が治るようならやはり糖質依存です。

何故なら空腹感が糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状でないのなら、ピークをこえるような感覚には決してなりません。尿意や便意は排尿・排便しなければ、おさまらないのは禁断症状ではないからです。禁断症状ではないと仮定すれば、空腹感は食べるまでおさまってはいけないのです。ピークをこえて空腹がやわらぐ時点で禁断症状確定です。禁断症状があるのですから糖質依存に間違いないでしょう。更に詳しく糖質依存の診断基準と照らし合わせるのであればこちらをご参照ください。

多くの人が糖質依存

糖質依存の状態から糖質の害を認識することは非常に困難です。アルコール依存症の患者さんに対してアルコールの害をいくら説明しても理解してもらえないことに似ています。またはニコチン依存症の患者さんにタバコの害をいくら説明してもなかなか理解してもらえないことにも似ています。もともとは命の危険を冒してでも手に入れたいという依存の心理に陥っているので、受け入れがたいのです。

依存状態から依存対象に対して冷静な判断は出来ません。つまり糖質依存の状態で糖質のことについて冷静な判断は出来ないのです。だから糖質の害がなかなか浸透しないのです。

アルコールやタバコの害は健康被害があるかもしれないのでやめておきましょうです。起こるか起こらないかは現時点ではわからないので余計やめにくいのが現状です。しかし糖質の害は糖質を食べ過ぎた結果、害が生じています。つまり因果関係が成り立つのです。ここで注意が必要なのは糖質依存で糖質を食べても無症状の人もいることです。糖質依存なら必ず何らかの害がある訳ではありません。害がある人は必ずと言っていい程食べ過ぎているのです。

このサイトで紹介している糖質の害は糖質を控える(糖質回避)だけで簡単に認識出来るものから数カ月控えることで認識出来るようになるものまで様々です。糖質依存から抜け出すことで初めて糖質の害を認識出来るようになります。

肥満や各種アレルギー、自己免疫性疾患の方は糖質回避をお試しください。これまで良くならなかったのが嘘のように実感出来るかもしれません。

一度食べ始めると止まらなくなる理由

一度食べ始めると食べることが止まらなくなることがあります。大してお腹が空いていた訳でもないのに食べるのが止まらなくなるという不思議なことが起こります。

これは糖質依存の一つの症状です。少し食べると余計お腹が空くのと同じ理屈です。少し食べることで血糖値が少し上昇すると条件反射で、多めにインスリンが分泌されます。ちょうど美味しそうな物を見ると条件反射で唾液が出るのと同じような原理です。多めに出たインスリンに反応して血糖値がかえって下がります。その結果お腹が空いた感覚により止まらなくなるのです。

このような原理で食べ始めると、途中で止まらなくなるのです。途中で食べるのをやめることが出来れば、糖質依存ではないことがわかります。恐らく条件反射が起こらないのでしょう。

アルコール依存の方が少しでもアルコールを飲むと止まらなくなりますし、ニコチン依存の方がタバコを吸うと止まらなくなるのと同じです。依存の心理により、止まらなくしてしまうのです。

対策としては、少しだけ食べるくらいなら、いっそ食べないことです。

糖質回避をする際にご飯(お米)を少しだけ食べるとご飯が止まらなくなるので、ご飯を食べないことです。ご飯の量を減らすよりもいっそご飯(お米)を食べないようにする方が楽なのも同じ原理です。

肥満 自制心が足らないから知識が足らない認識へ

一般的に太っているのは自制心が足らないと思われています。しかし肥満糖質依存による糖質の過剰摂取が原因です。自制心が足らない訳ではありません。つまり糖質に対する知識が足らないだけなのです。

糖質制限(糖質回避)をすると痩せるのは、そもそも太った原因である糖質を避けるのですから当たり前といえば当たり前です。実際には糖質制限することで糖質依存から抜け出すことが出来るので、過剰摂取が無くなります。過剰摂取により食べ過ぎていた食事量が、身体に応じた適正な食事量に戻るため痩せるのです。食事量が減ることを胃が小さくなると表現する人もいます。

糖質をやめるのは無理だと思う人は、糖質依存ならではです。ニコチン依存の人がタバコをやめられないのと同じですし、アルコール依存の人がお酒に執着するのと変わりありません。

糖質を避けるだけでお腹いっぱい食べることが出来るので、ダイエットの際の食欲の我慢は過去の話です。糖質依存から抜け出すまで糖質を避けるだけで良いのです。一生糖質の我慢が続くという錯覚により糖質をやめにくく感じてしまいますが一時のことです。糖質依存から抜け出すまでの期間は人それぞれです。早ければ3日ですが、2・3週間の人もいれば1か月以上糖質依存から抜け出すのに時間がかかる人もいます。その期間は糖質を我慢するだけです。糖質以外はお腹いっぱい食べても良いので、食欲の我慢がありません。

糖質を回避して糖質依存から抜け出すことをしない他のダイエットは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。太る原因である糖質を食べながら、他のダイエットで痩せようとしてもなかなか痩せられないのは当たり前です。リバウンドは痩せたことを身体が飢餓状態と錯覚するので食欲が増すことで起こります。糖質回避は元々お腹いっぱい食べているので、糖質を食べ始めない限りリバウンドすることがないのです。

自制心が足らない訳ではない

糖質依存により食べることが止まらなくなります。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚がありますが、これも糖質依存の一症状です。糖質を少し食べると条件反射により、インスリンがいつものように大量に分泌され血糖値がかえって下がるため余計お腹が空くようです。自制心が足らない訳ではないのです。パブロフの犬のような条件反射が原因なのです。

糖質を食べる満足感が、次の満足感を求め続けて食べることが止まらなくなります。人類の進化の歴史の上で命を懸けて食べ物を取りにいくために身につけた依存の心理に陥っているのです。命の危険に打ち勝って食べ物を取りにいく程の心理ですから、自制心では抑えきれないのです。本来なら10分目で満腹と感じるはずが、物理的に胃に入らなくなる13分目程度まで食べることでお腹がはち切れそうになるのです。その依存の心理が無くなるから13分目も食べることは出来ず、本来満腹と感じる10分目しか食べるのとが出来ないので、無理無く痩せることが出来ます。

糖質を避けることで糖質依存から抜け出すことが出来れば、簡単に痩せることが出来る知識を実行するだけで良いのです。

自制心が足らない訳ではなく、糖質に対する正しい知識が足らないだけなのです。

糖質依存の考え方は間違いありません。糖質回避を受け入れるか受け入れないかではありません。いつ糖質回避を始めるかです。10年後には糖質の正しい知識が広まり、糖質依存の人が減ると私は思います。

糖質の食べ過ぎによる特定の免疫不全について

糖質を食べ過ぎることで様々な問題が起こるようです。
例えば肥満は糖質の食べ過ぎによる最たるものでしょう。これは誰にでも起こりえます。
2型糖尿病は糖質を食べ過ぎた人の中で耐糖能に限界がきて血糖値が下げられなくなる病気です。直接血糖値を押し上げる唯一の食べ物である糖質が、原因であることは明らかです。一部の人達しか発症しないため問題が表面化しにくかっただけのことです。その証拠に糖質を食べなければ、薬を飲むことなく治ります

他にもアレルギー自己免疫性疾患など様々な問題が糖質回避により治ります。今回は特定の免疫不全に関する仮説です。まだ仮説の域は出ませんが、このように考えなければ説明がつきません。この仮説よりも優れた新たな仮説が出てくるまでは、この仮説を使って様々な病態を解釈しても良いのではないかと思います。

糖質による免疫不全

免疫不全とは本来人間に備わっている細菌やウイルスや寄生虫に対抗する免疫機能に障害を生じるものです。有名な免疫不全にはHIVによるエイズがありますが、これはウイルス感染によって免疫機能が破壊され、本来なら病気にならないような弱い細菌やウイルスにも対抗出来なくなり死に至る病でした。幸い薬が進化して死に至る病ではなくなりました。エイズは広範な免疫機能を働かなくしてしまいますが、糖質による免疫不全は極狭い範囲です。しかも糖質を食べ過ぎることで免疫機能が低下し、糖質を控えることで復活するようです。糖質による免疫不全は無数にある免疫の組み合わせの中で、特定の免疫が働かなくなってしまうようです。免疫が働かなくなっても、それに対応する病原菌や病原ウイルスが入り込まなければ問題とはなりません。逆に言えば、慢性感染症は糖質による免疫不全によって生じる可能性があります。

糖質回避がニキビに有効であることは夏井先生も指摘されています。夏木先生は脂質代謝がニキビに関係すると考えておられますが、糖質を食べ過ぎると翌日か翌々日にニキビが新生することから考えると脂質代謝によって発症すると考えるのは無理があるように私は思います。極狭い範囲(この場合ニキビの病原菌に関する免疫)の免疫不全が関係するという仮説を考えました。であれば他の慢性感染症も糖質が原因だと考え、糖質回避をしてもらい、改善しますので仮説は今のところ間違いなさそうです。状況証拠から恐らく血糖値が一時的に上昇することで、特定の免疫不全を引き起こすと考えられます。医師が目にするのは特定の免疫不全の結果として症状があらわれた病気ということです。

糖尿病でも免疫不全が言われてもいますが、この特定の免疫不全がいくつも積み重なることで不特定の免疫不全として現れている可能性が考えられます。糖尿病の易感染性は特定の免疫不全が多数合わさった結果かもしれないのです。免疫不全に陥っている免疫に対応する病原菌や病原ウイルスな曝されなければ発症しなくて済むようです。

あくまでも仮説ではありますが、このように考えれば糖質による感染症の理解が容易になります。

糖質による免疫不全の例え話(仮説)

免疫は身体のガードマンのようなものです。ガードするべき自分の身体は相手にせず、侵入者を見張り侵入者を見つけると攻撃するのが仕事です。このガードマンは働きが細分化され、担当者が決まっています。例えばニキビ菌担当、イボを引き起こすウイルス担当など様々です。その中でニキビ菌担当のガードマンが休んでしまうのが糖質による免疫不全の考え方です。

糖質によりガードマンである免疫がどのように休まされるのかはまだわかりません。アトピー性皮膚炎糖質同じようなことが起こっているとすれば、一時的な高血糖が何らかの引き金となっているのではないかと考えます。一時的な高血糖を生じない食べ方でこれらの特定の免疫不全による感染症は無くなると思います。

免疫不全の具体例

ニキビ(尋常性ざ瘡)、イボ(尋常性疣贅)、化膿性爪囲炎などは糖質回避により改善しています。

ニキビはアクネ菌による感染症だと考えられてきました。だから抗生物質で治療するのです。そして抗生物質に反応するので感染症だと考えられています。しかし抗生物質に反応しにくい場合があります。これは抗菌力の無い抗生物質が使われているからだと考えられていますが、実は糖質による免疫不全により抗生物質を投与しても効果が薄い可能性があります。抗生物質をアシストするはずの本来備わっている免疫が働かなくなっている可能性が考えられるのです。何度も抗生物質を変更しても改善しない場合には糖質回避をしてみると治るかもしれません。

出来てしまったニキビは抗生物質によって治療します。新しくニキビが出来るのは糖質を食べ過ぎた結果です。糖質を食べ過ぎると翌日か翌々日にニキビが新生します。そのため食べても大丈夫な糖質の許容量を探すため、アトピー性皮膚炎の振り返り法を活用することが出来ます。新しくニキビが出来なければ前日までの糖質の量は大丈夫と考えます。新しくニキビが出来れば1日か2日前までの糖質の量が食べ過ぎです。糖質の許容量をこえてしまったので食べ過ぎを探すのです。

免疫不全説はもしかしたら間違っているかもしれませんが、糖質を控えることでニキビが出来なくなることは事実です。

イボ(尋常性疣贅)

パピローマウイルスによる感染により引き起こされます。誰にでも感染する可能性がありますが、幾つも出来たり治療に反応しないことがあります。ニキビが糖質回避により改善するのは、糖質による免疫不全の仮説からイボに対しても免疫不全が生じている可能性を考えました。免疫不全があるから身体を守るガードマンが働かず、幾つものイボが出来てしまうと考えたのです。治療に反応しないのも、ガードマンによるウイルスへの攻撃がないから改善しないのではないかと考えました。

数が多い方、治りにくい方を中心に仮説を説明し、糖質回避をして頂くように伝えました。信者のように信じて下さった方が現在7人程治りました。糖質が特定の免疫不全を引き起こす仮説が正しい可能性を示唆します。

お一人は他院で一年間治療しても良くならない20個程度のイボがありました。糖質回避(主食無し)と治療により1週間で半分になりました。お一人は他院で半年治療しても治らない2cmのイボが足底にありました。糖質回避(1食のみ主食、2食はおかずのみ)で1週間で半分程度の大きさになりました。お二人とも治癒には2ヶ月程度かかりましたが、他院での治療で反応しなかむた病変が糖質回避により改善しました。1週間で効果が出始めたことは驚きでした。

治療に反応しなかったのは糖質による免疫不全により、ウイルスに対する免疫が働かなくなっている可能性が考えられます。糖質回避により免疫不全が解消されるため、治療に反応するようになるのではないかと考えます。このことも糖質による特定の免疫不全の仮説を示唆します。

化膿性爪囲炎

深爪をすると皮膚に小さな傷が付きます。その傷口から細菌が入り込み細菌感染を起こすのが化膿性爪囲炎です。これも偶然病原性のある細菌が入り込んだことで起こる感染症だと考えられてきました。

多くの場合にはニキビ同様抗生物質が有効です。稀に抗生物質に反応しにくい化膿性爪囲炎に遭遇することがあります。抗生物質に反応しにくい場合、特定の免疫不全が病原菌に対応している可能性が考えられます。

細菌培養を行い病原菌を特定し、抗菌力のある抗生物質を投与してもなかなか改善しないことがあるのは病原菌に対する免疫不全が生じている可能性が考えられます。抗生物質で頑張って抑えようとしても免疫からの援護射撃がない(本来なら主力であるはずですが)ので治らない可能性があります。

事実糖質回避により長引く化膿性爪囲炎が改善しています。やはり一連の仮説が正しいことを示唆します。

長引く化膿性爪囲炎の患者さんには糖質回避を試してみる価値はあります。刺爪(深爪が皮膚に食い込む病態)の場合には、爪を適切に切る必要があります。

爪の周りが痛くても忙しくて受診出来ない方も、駄目元で糖質回避を試してみることをお勧めします。

糖質による特定の免疫不全が原因だと考えられる感染症

慢性感染症は糖質による特定の免疫不全に対する病原菌やウイルスによって生じている可能性が考えられます。抗生物質や抗ウイルス薬などの治療になかなか反応しない場合も特定の免疫不全が原因の可能性が考えられます。感受性のある抗生物質を投与しても改善しないのが、本来なら備わっているはずの免疫が働かなくなっている可能性があるのです。抗生物質は頑張っても援護射撃するはずの免疫が休んでいるので抗生物質が効きにくいかもしれません。

例えば治療に反応しにくい肺炎、もしかしたらヘリコバクターピロリ除菌後の再感染なども糖質による免疫不全が感染の原因なのかもしれません。繰り返す口唇ヘルペスも糖質による特定の免疫不全を起こしている人だけが繰り返し発症している可能性があります。

駄目元で糖質回避をしてみる価値はあると私は思います。

糖質制限をすると胃袋が小さくなる理由

糖質制限(私の主張する糖質回避)をしていると胃袋が小さくなるという不思議な感覚を感じます。その理由を解説します。

実際に胃袋が小さくなる訳ではありません。小さくなったように錯覚を起こすのです。

そもそも糖質依存によって本来の胃袋の大きさをこえて食べ過ぎていたのです。糖質制限によって糖質依存から抜け出すことが出来たので、糖質依存によって過剰摂取していた分が無くなっただけのことです。その証拠に余りお腹も空かなくなります。強烈にお腹が空くこと自体が糖質依存の禁断症状だからです。糖質依存から抜け出せば強烈にお腹が空くこともなくなります。空腹を我慢していると余りお腹が空かなくなるのが、禁断症状である証拠です。禁断症状でないならば、尿意や便意のように排尿・排便しない限り次第に強まり続けるはずです。しかし強い空腹感はピークをこえる感覚を味わいます。

糖質を食べなくなって胃袋が小さくなったと感じる胃袋の大きさが本来の適切な大きさです。身体の調子が悪くなって食べられなくなる訳ではありません。糖質依存という異常な状態が解消され、正常な状態に戻っただけです。

糖質依存による過剰摂取

肥満の原因は糖質依存による糖質の過剰摂取です。人は余りにも当たり前に糖質を主食として食べているので、糖質依存の自覚がないことがほとんどです。そのため本来の胃袋の大きさを知ることなく育って今に至っているのです。太っているのであれば何割か過剰摂取していることがわかります。その過剰摂取分が無くなるため、胃袋が小さくなる感覚を感じますし、当然のごとく痩せるのです。ただそれだけのことです。

いわば糖質に騙されて食べ過ぎているのが当たり前になってしまっているのです。その異常な状態から抜け出すことが出来るのが、糖質回避という考え方です。食べ過ぎて太っているので食べ過ぎをやめれば痩せていきます。糖質の食べ過ぎであって食べ物の食べ過ぎではないので、タンパク質・脂質だけを食べるようにすればお腹いっぱい食べていても痩せていきます。糖質による騙しが無くなるからです。

糖質回避は危険と言われたら

一般的には糖質制限、このサイトでは糖質回避という考え方を提案していますが、「糖質制限は危険」だと指摘してくる人がいます。

そう言われたら、「お腹が空きますか?」と質問してみて下さい。空きますとの返事があれば糖質依存の確率が高まります。「空腹を我慢しているとピークをこえる感覚がありますか?」と追加で質問してみて下さい。ありますと空腹感を乗り越える感覚が確認出来ると糖質依存に陥っています。何故ならその空腹感は糖質依存禁断症状だからです。

糖質依存に陥っている方と依存対象である糖質の議論をしても時間の無駄です。何故なら糖質を食べる方に偏った考え方しか出来ないからです。

糖質回避教という考え方は、糖質を食べる人に糖質をやめるように考え方を強要することはありません。何故なら各個人の問題だからです。糖質を食べ続けても困るのは食べる人なので、食べる人の問題でしかないからです(課題の分離)。糖質を食べ続けることは各個人の自由ですが、糖質制限・糖質回避をしている人に危険だというのは越権行為だと思います。私から見ると糖質を食べ続けたい言い訳をしているだけにみえます。だから相手にしても仕方がないのです。そして糖質を食べる仲間が減ることを心配しているのかもしれません。ニコチン依存の方が、周りの方の禁煙を邪魔したくなる心理に似ているのかもしれません。

禁断症状まである糖質依存の方が余程危険だと私は思います。少なくとも自己抑制出来ない状態は異常です。このことが理解出来ない人とは議論を避けることをお勧めします。

糖質制限の仕方によっては客観的危険性も確かに考えられます。しかし危険性は糖質以外の食べ方の問題であり、糖質を食べないことそのものが原因ではありません。

相手の糖質依存を指摘しても糖質制限・糖質回避が危険だと言われたら、「心配してくれてありがとう」と笑顔で伝えるようにしましょう。

お腹が空きすぎるとかえってお腹が空かなくなる理由

お腹が空きすぎるとかえってお腹が空かなくなる不思議な現象が起こります。お腹が空き過ぎてピークをこえる感覚で、ピークをこえてしまうとお腹が空かなくなります。他にも少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があります。

いずれも糖質依存が原因です。お腹が空き過ぎてお腹が空かなくなるのは、糖質依存の禁断症状です。禁断症状では無ければ、尿意や便意のように目的を達成しない限り続くはずです。禁断症状だからピークをこえるのです。いわば糖質切れの状態で、脳が糖質を摂らせようとして本来の空腹感以上に空腹感を強く錯覚させるのです。禁断症状ではない本来の空腹感はピークをこえた後の空腹感です。その証拠に糖質制限する多くの人が証言するように、糖質依存から抜け出すと大してお腹が空かなくなります。

逆に言い換えると我慢して空腹感がピークをこえる感覚があれば糖質依存の証拠です。お腹が空かなくなることを目標に糖質制限、私の提案する糖質回避をすると良いと思います。

糖質依存から抜け出すと価値観が変わります。良かったらお試しください。

ちなみに糖質制限は危険とか、安全が確認されていないからやめておくほうが良いと主張する人達がいます。そもそも糖質依存の方が依存対象である糖質を食べたい言い訳にしか私には聞こえません。冷静に判断してもらうためにも糖質依存から抜け出した後で、危険性について話し合うべきです。まるで薬局で麻薬が売られていた時代に、依存者がやめたら病気になると騒ぐ依存患者さんのコメントのようです。かつて麻薬の危険性が理解されていなかったように、糖質の危険性を多くの人が理解出来ていないだけのことです。

 

糖質回避の御利益(改訂版)

糖質回避教という糖質を避ける知恵を提案しています。論理的宗教である糖質回避教御利益について書きましたが、更に御利益がわかってきましたので改めて書いてみたいと思います。

宗教はただ信じるものです。信じた者だけが救われます。
ただ通常の宗教では死んでみないと、その宗教が正しかったのかどうかわかりません。
多くの宗教が死後の世界を想定し、死後の世界観を担保に各宗教が信じてもらうことをめざしているからです。詳しくはそもそも宗教とは?をご覧下さい。

糖質回避教は通常の宗教とは異なります。
何故なら死後の世界観を説きません。私はまだ死んだことがないのでわからないからです。
現世において、糖質を避けると良いことがありますよというだけの考え方です。
宗教と銘打つのは、信じる人だけが救われれば良いという考え方が宗教とそっくりだからです。
糖質回避に関しては賛否両論あるようですが、糖質回避を否定する人を救う必要はないからです。
いわば糖質依存教の信者さんなのでしょう。
アルコール依存症やニコチン依存症、ギャンブル依存症や薬物依存症患者さんにやめるか控える方が良いと説明しても受け入れることが難しいのと同じです。
以下の確かな御利益があるのに受け入れられないのですから、糖質依存は薬物依存に近い依存性があるのかもしれません。

糖質回避教の御利益

各種病気の改善

糖質を回避することで各種アレルギーが治ります。
完全に0にする必要はありません。症状がなくなる程度に回避するだけです。
回避方法は糖質の摂り過ぎですぐに症状が出るアトピー性皮膚炎ニキビでは振り返り法が適切だと思います。
多くの病気が改善しています。各病気の改善率はこちらをご参照ください。
どうやら多くの病気の原因が糖質の摂り過ぎのようです。
直接糖質が悪さをする2型糖尿病は間違いなく糖質が原因ですが、免疫機能に影響を与えてしまうアレルギー・自己免疫性疾患なども糖質回避で改善するので、糖質の摂り過ぎが原因のようです。

食生活の改善

糖質回避をすると糖質依存から抜け出すことが出来ます。
糖質依存とは強い空腹感という禁断症状を引き起こす状態です。
つまりお腹が空いて仕方がないのは糖質依存だからです。糖質依存の禁断症状の証拠に空腹を我慢し続けていると、ピークをこえる感覚を味わいます。これこそが禁断症状の証拠です。禁断症状でなければ、尿意や便意のように排尿・排便しないかぎりおさまらないはずです。食べないにも関わらず空腹感が消退するのは禁断症状だからです。

糖質回避により糖質依存から抜け出すことができれば、食に対するこだわりが減退します。
何しろピークをこえた軽い空腹感しか感じないのですから、食べたいという欲求も弱まります。
このことが食に対する考え方を改めてくれます。
行列に並んででも美味しいものを食べたいというのも糖質依存の一症状だと思います。糖質依存から抜け出すと無理に美味しいものを食べようという欲求がかなり減ります。

糖質回避をしていると、味覚も変わります。
糖質を食べるために塩分が欲しくなります。糖質依存に対して塩分依存という共依存の関係に陥っていることが考えられます。糖質に引きずられて塩分にも同時に依存してしまっているようです。糖質回避により糖質依存から抜け出すと塩分依存からも抜け出すことが出来るようです。塩分依存から抜け出すと塩味に対して敏感になるため、少しの塩気で食べ物を美味しく感じることが出来るようになります。私は豆腐そのものの味で十分美味しいと感じるので、醤油をかけることなく食べるようになりました。塩分依存による味の錯覚が起らないと、塩味に対して敏感になることが出来るようです。逆に考えると塩分依存による味の錯覚により塩分の自己抑制がきかなくなり、結果として塩分を取り過ぎているようです。

そもそも糖質依存、塩分依存に陥っていると依存により味覚が歪められているようです。
依存から抜け出すと食べ物本来の味を楽しむことが出来ますので、お得です。

経済的な御利益

糖質回避は経済的な御利益があります。
何故なら糖質依存の影響で知らない間に様々な経済的な糖質による負担がのしかかっているのです。
確かに糖質回避をはじめる際には、安い主食を避けることで一時的に食費が高くなります。
しかし糖質依存を抜け出すことで結果的に大きな経済的なメリットを享受できます。
そもそも糖質依存によって食べる量も増えているのです。だから太るのです。
糖質依存から抜け出せば本来太らない程度の食べる量しか欲しくなくなります。それだけでも経済的に御利益があると思います。

まだ糖質を普通に食べている方は考えてみて下さい。
コンビニに行くとわくわくしませんか?
コンビニはいわば糖質ホイホイです。
糖質という罠がそこかしこに設置されています。
お弁当はもちろん、デザートコーナーやカップラーメンコーナー、スナック菓子コーナーなど半分以上が糖質です。

糖質回避をして糖質依存から抜け出すと、自分には関係ない棚が並んでいるだけです。
お酒を飲まない人にとってのお酒コーナー、タバコを吸わない人にとってのタバココーナーと同じで全く興味が無くなるのです。

つい買ってしまうものの大半は糖質が含まれているものではないでしょうか?
そして食べる量を自己コントロール出来ないのは知らず知らずのうちに糖質依存に陥っているからです。
糖質回避をして糖質依存から抜け出せば、つい糖質を買ってしまうことはありません。
それだけでも経済的な御利益はかなり大きいと私は思います。

お金を貯めたい、節約したい人こそ糖質回避だと思います。