私の不眠の原因の一つはウーロン茶

これまでわかっている不眠の原因

私は日頃良く寝ていますが、時折寝付けないことがあります。
もちろん悩み事があるときには眠れないこともありますが、悩み事がなくても眠れないことが時折あるのです。
偶然謎が解けたのは血糖値持続測定器リブレのおかげですが、私の不眠症の原因の一つは低血糖だったことです。
低血糖といっても糖質を食べないから低血糖になった訳ではありませんでした。昼間に糖質を食べた反動で夜中に低血糖を生じてしまっていました。(参考:私の不眠の原因は低血糖不眠の原因は再び低血糖
私の場合朝食か昼食に炭水化物だけ食べると血糖値が急上昇し、夕食で糖質を摂らないと夜中低血糖になってしまい目覚めてしまいました。
日頃は糖質回避を行っているため、おにぎりだけやパンだけなど糖質だけを食べることはありませんが、リブレの実験のためにおにぎりだけ食べたりパンだけ食べる食べ方をしたため夜間低血糖をきたしたようです。
夜中目覚める場合には夜間低血糖の可能性があるため、少なくとも昼間糖質だけ食べる食べ方は避ける方が良いと私は思います。

今回わかった不眠の原因

今回は寝つきが悪かったため、何が原因か考えてみました。
すると外食をした際にドリンクバーのウーロン茶を3杯か4杯程度飲んだことを思い出しました。なかなか寝付けませんし、トイレばかりいっていたのです。これはコーヒーを飲んだ場合の反応と同じだと考え、ウーロン茶にカフェインが含まれているのではないかと疑い調べてみました。やはりコーヒー程ではありませんがカフェインが含まれていました。私の身体ではウーロン茶程度のカフェインで利尿作用により排尿が増えますし、カフェインの効果で不眠に陥るようです。ということは、実際に試してはいませんが私の場合緑茶でも量によっては不眠になるでしょう。(参考:飲み物のカフェイン含有量

調べてみて驚いたのは意外にもココアにもカフェインが含まれていることです。
私は日頃ココアは飲みませんが、お子さんで夜ココアを飲む習慣があればなかなか寝ない可能性が考えられます。

私の場合比較的少量のカフェインでも眠れなくなってしまうようです。
少なくとも昼間ウーロン茶を飲む分には不眠にならないとは思いますが、夕方以後にウーロン茶を飲むと眠れなくなってしまうようです。

私の経験からわかること

私は比較的少量のカフェインで不眠になってしまいます。
不眠に陥るカフェインの量の問題は違いはあるとしても、私だけ特異体質ということはないと思います。
ということはカフェインで不眠に陥っている人は意外に多いのではないかと思います。例えば夕食で緑茶を飲んでいる方や、夜ココアや栄養ドリンク、コーラなどを飲んでいると眠れない可能性は十分あると思います。
コーヒーや紅茶はカフェインが多いため、寝る前に飲まないように気を付けている方は多いとは思いますが、緑茶やウーロン茶、ココアや栄養ドリンク、コーラなどは余気にせず夜飲んでいる方は多いのではないでしょうか?

不眠でお悩みでしたら、一度カフェインを一切摂らない生活を試してみる価値はあると思います。私自身まだ試してはいませんが、もしかしたら昼間飲んだカフェインが不眠の原因になる可能性も十分考えられます。

ある宗教では刺激物ということでカフェインの入っているものを一切禁止しているようです。私が教祖になるとすればカフェインを禁止とまでは言わないまでも、要注意成分として出来るだけ摂らないことを推奨すると覆います。
ある宗教でカフェインが禁止されているのは、依存性があるからだと思っていましたが、人によっては明らかに病気を引き起こしてしまうため禁止されているようです。
少なくとも私のようにカフェインと病気の因果関係がある方は、出来る限りカフェインは控える方がお得なようです。

塩辛い物を食べさせると薄味を食べなくなる理由

子供や赤ちゃんに塩辛い物を食べさせると薄味の物を食べなくなるため濃い味付けを食べさせてはいけないと言われることがあります。迷信なのか医学的に正しいのか考えてみます。一言でいえば医学的に正しいと私は考えます。その根拠を書いていきます。

塩分依存

以前から提唱している糖質依存に続き塩分依存という概念を提唱しています。濃い味付けに慣れてしまうとは、塩辛いものに耐えられるだけでなく、塩分に必要以上に快楽を感じてしまい塩分依存に陥るのです。糖質依存では糖質に対する自己抑制が出来ない状態です。食欲に対する設定値が変わってしまうため、強い空腹感という禁断症状に悩まされます。塩分依存とは塩分に対する自己抑制が出来ない状態です。必要以上に塩気を求めてしまうのです。言い換えると味覚が変わってしまうのです。塩味の設定値が変わってしまうようなイメージです。

塩分依存に陥ると、普通の味付けの塩味が足らないように感じてしまいます。既に味付けがされているにも関わらず、更に塩や醤油をかけて食べるようになります。

子供や赤ちゃんの場合には通常の味付けを受け入れなくなります。

対策

糖質依存の対策と同じです。糖質を少しだけ食べると余計糖質を食べたくなってしまいます。糖質依存から抜け出すためには、食べるか食べないかはっきりすることです。中途半端に食べると余計食べたくなるため、逆効果です。

塩分依存の対策は塩気のない食べ物で慣れることです。恐らく出汁の旨味で味付けすることが正解だと思います。塩分依存から抜け出すことが出来れば、再び塩分を摂っても差し支えありません。

塩分依存に陥ることを避けるためには、塩辛い食べ物を連続して食べ続けないことです。

薄味を全く受け付けなければ、塩辛い味付けから少しずつ塩味を薄くして慣れていくしかありません。

塩分依存という新しい概念

糖質依存という概念はどうしても糖質をやめられない人が自嘲的あるいは比喩的に使うこともあり最近では受け入れやすい考え方かもしれません。しかし糖質依存は列記とした禁断症状まである病的な依存であることはまだ余り知られてはいません。糖質依存を書いた際も新しい概念と書きましたが、2年経った今となっては私にとって当たり前の概念です。塩分依存という新しい概念と書きはしましたが、これだけ減塩に失敗する人達がいることから塩分依存の人達が多いのは明らかです。私は知らなかっただけに過ぎず、時間をかけて人々に受け入れられていくと思います。

塩分依存

今回は糖質依存と共依存の関係にありがちない塩分依存という新しい概念を提案してみたいと思います。
そもそも依存とは病的な状態で、自分の意志では摂取量をコントロールできないことを言います。依存症を引き起こすため、依存症を避けるために摂取量の制限が必要だと理解していても自力でコントロールできない状態をいいます。具体的には塩分依存症の一つは高血圧です。塩分の摂り過ぎにより高血圧を生じることがいわれていますが、塩分摂取量を控えるようにいわれても実践できないのは塩分依存状態に陥っているからです。そして塩分を一度摂り始めると止まらなくなり、より塩辛いものを求めるようになってしまいます。辛いものを追い求めるという意味では唐辛子依存に通じるところがあるかもしれません。

依存は自己抑制がきかない状態です。少しでも塩味を感じてしまうと満足する塩気になるまで塩辛く味付けをしてしまいます。ちょうどアルコール依存の人がアルコールを一滴でも飲むと止まらなくなるのと同じです。ニコチン依存の人が我満して禁煙していたにも関わらず、1本タバコを吸ってしまうと止まらなくなるのと同じです。

塩分依存に陥ると味覚障害に近い状態に陥ってしまいます。絶えず塩気に飢えているような状態のため、とにかく塩気を求めてしまいます。十分塩味がついているのに塩を足してしまうのです。もしかしたら料理人の人の味付けが塩辛く変わってしまうことがあるのは塩分依存に陥ったからかもしれません。
減塩で苦労してしまうのはアルコール依存の人がビールはコップ1杯だけと言われたり、ニコチン依存の人がタバコは1日1本と言われるのと同じです。糖質依存に陥っている人が少し食べると余計お腹が空くと感じるのと似ています。依存の心理から0よりもほんの少し摂取する方がより強くほしくなってしまうのです。
現実問題出来るかどうかは別にして、依存の心理から考えると中途半端な塩味を付けるよりも塩味抜きの味付けの方が塩分依存から抜け出しやすいと私は思います。

糖質依存と塩分依存の共依存

本来の共依存とは依存患者さんを支えてしまうことで、精神的に依存している状態をいいます。アルコール依存患者さんにアルコールを渡して手助けしてしまう家族のような存在のことです。アルコール依存によりトラブルを起こしますが、そのしりぬぐいをすることで自分の存在意義を見出してしまうことに依存してしまう心理状態です。お互いがお互いの依存を手助けするということで共依存といわれるようです。

今回提案する糖質依存と塩分依存の共依存とは、お互いが依存の度合いを高めあい抜け出せなくしてしまうのです。当初は糖質という甘味を打消し美味しく食べるために塩分を求めました。しかし知らない間に糖質にも塩分にも依存状態に陥ってしまっているのです。糖質依存の患者さんが塩分だけ控えようとして糖質を摂りたいためうまくいきませんし、塩分依存の人が糖質だけを控えようとしても塩気がほしいのでどうしても塩気がほしいので結果として糖質を食べたくなってしまうため成功しません。

糖質依存と塩分依存の共依存であることを理解することが、糖質依存・塩分依存からの脱出する第一歩だと思います。依存の心理を理解出来ないまま脱出しようとしてもうまくいかないのが現状です。何故ならどちらも少し減らすと依存の心理により、より摂りたいという欲求に襲われるからです。

糖質依存と塩分依存の抜け出し方

一番の対策は糖質依存・塩分依存の状態であることを理解することです。
糖質依存の抜け出し方は比較的簡単です。糖質を減らすのではなく意識して食べないこと(糖質回避)です。具体的には1回の食事においてお米を半分にするのではなく、1回の食事ではお米を食べないのです。3食食べているお米を1食やめてオカズだけ食べるようにするのです。慣れてきたら2食、3食と抜くことがおすすめです。糖質依存の状態で糖質を少しだけ食べると余計食べたくなるという心理が働きます。それこそが糖質依存の心理状態を表したものです。自己抑制できなくなるということです。

元々塩気は糖質の甘味を打ち消す目的で食べ始めるものです。パンにバターが塗りたいのも、おにぎりに塩をするのも糖質の甘味を打ち消して美味しく食べるための工夫です。そのため糖質依存から抜け出すことができると、共依存状態である塩分依存からも抜け出せるため自然と減塩できる可能性が高まります。しかし中には糖質を摂らなくても塩分だけは摂りたい方もおられるようです。そういう方は意識して塩分を摂らないように気を付けるしかありません。この場合も糖質依存から抜け出す方法を参考に、塩気を減らすのではなく塩気を摂らないようにすることが大切です。一口だけなら漬物を食べるとか、一口だけ明太子を食べるというように量を加減して食べると美味しくて次々食べたくなってしまいます。

依存・中毒とは酔っているようなもの

人は様々な物や行為に対して本人に自覚がないまま依存・中毒に陥ってしまいます。依存・中毒とは本来の自分の意を越えて過剰に行ってしまうものです。場合によっては病気に陥ってでも続けてしまいます。自分の意思で止めることができない状態、それが依存・中毒なのです。

依存・中毒とは物事や行為に酔っているような状態だと私は思います。一般的に酔っていると言うのはアルコールに対して使う言葉です。アルコールの作用により脳の正常な活動を妨げ、自分自身で判断できなくなる状態が酔っていると言うのです。

依存や中毒の起こるは「衝動買いの心理」の延長線上にあります。衝動買いは商品を必要以上に魅力的に錯覚してしまうことでどうしても欲しくなるのですが、依存や中毒の際も必要以上に依存対象が魅力的に錯覚してしまうのです。

依存・中毒の酔いとアルコールの酔いの共通点

依存・中毒としての酔いとアルコールの酔いには共通点があります。その共通点とは本人の自覚が無いことです。本人が正常な判断がつかなくなっていても、そのことを本人が理解出来ないことが共通しているのです。何らかのきっかけで自覚することが出来れば抜け出すことが出来ますが、自分で気づくことは非常に困難です。

共通点として正常な状態を経験して、初めて理解出来るということです。アルコールに対して酔っていることを理解出来るのは、アルコールを飲んでいない正常な状態、つまり素面(しらふ)の状態と比較出来るからです。アルコールを飲んで酔ってしまっても、翌日には分解されアルコールの影響がなくなるため、アルコールに対して酔っている状況を理解することは比較的容易です。しかし依存・中毒に関しては、自分が正常でなないと自覚することが難しいため例え話で理解してもらうことを考えました。依存・中毒が自覚しにくいのは、人々は自分のことを客観視することが難しいからです。そして自分が行動するのは自分の意思で行っていると勘違いしてるのです。実は依存・中毒においては、依存対象によって操られているような状態なのです。他人がアルコールに酔っていれば容易に理解することができますが、本人はアルコールに酔っていることを理解すのが難しいのと似ています。なぜならどちらも正常ではないことを理解するための脳が、正常に機能しなくなる状態だからです。

もう1つの共通点は、依存・中毒に対しても、アルコールの酔いに対しても、上手な付き合い方を誰も体系立てて教えてくれないことです。自分で気づくしかないことです。アルコールの場合は酔いが覚めた時点で、酔った際の行動により恥をかくことを繰り返し経験することで言わば手探りで覚えていくことが出来ます。しかし依存・中毒に関しては、誰も病的な状態だと分かるように教えてくれないのが現実です。そこに問題が潜んでいるのです。

最後の共通点は他人から指摘されても本人が認めないことです。依存・中毒を疑われ他人が心配して指摘してくれても、否定することです。アルコールの酔いの場合でも同様に明らかに酩酊状態でも本人は自覚出来ないため酔いを否定します。

対策

依存・中毒に対する対策は、何よりも自覚することです。そのために物事や行為に酔っていると表現し、理解してもらうことをお勧めします。

例えばギャンブルに対する依存であれば、手持ちのお金が無くなった時点で本来ならやめるはずです。お金が無くなった時点でやめることが出来ず、お金を借りてでもギャンブルをしようと考える時点で病的なのです。そこで「貴方はギャンブルに酔っているので、少しギャンブルから離れてみましょう」と提案するのです。お金を借りることが出来なければ、その時点で自然とギャンブルを出来なくなるので抜け出すことが出来ますが、人によっては犯罪を犯してでもお金を工面してしまいギャンブルに注ぎ込んでしまうのです。ギャンブルのために借金をしようと考えてしまった人は、依存・中毒状態だと自覚することです。そして周りの人がギャンブルに酔っている状態だと教えてあげることです。自己抑制出来ないので、誰かの手助けを借りることを考えましょう。

当サイトで度々指摘している糖質依存も糖質に酔っている状態と表現することが出来ます。糖質に酔っているので歯止めが効かなくなってしまうのです。糖質に酔っ払うから食べ過ぎて太るのです。糖質に酔っ払うから様々な病気になるとわかってもやめられないのです。酔わないために一食糖質を抜く、二食糖質を抜くなど糖質回避がお勧めです。

他にもゲームに依存している人も見受けられます。運転中にゲームをして人を死なせてしまった人までいます。少し前までは徹夜でゲームをして日中はボーッとしているだけでゲームに依存しても本人だけの問題でしたが、無関係の人の命を奪うことは大問題だと思います。これも言わばゲームに酔っているのです。酔っているので自己判断出来ず、運転中でも大丈夫だと錯覚してしまい人の命を奪ってしまったのです。

アルコールは酔っ払うことが出来るので楽しい飲み物かもしれませんが、酔っ払う行為に快感を覚えて依存してしまうことがあります。例えば朝や昼間からアルコールを飲みたくなるなど、予備軍でしょう。自覚し注意が必要です。

物事や行為に酔っ払うという視点で物事を眺めてみると、解釈が深まると思います。本来なら学校で物事や行為に酔っ払うことがあるので気をつけましょうと教えるべきだと私は思いますが、いかがでしょうか?依存・中毒がなくなれば、犯罪も減ると私は思います。

酔っているかどうかの確認方法

酔っているかどうかの確認方法を考えてみました。簡単な確認方法は突然一週間やめることが出来るかどうかです。

とりあえずであれば、一日やめることが出来るかどうかです。続けるための言い訳を考えるようでは、酔っている可能性が高いと思います。一日でもやめることが出来なければ立派な依存・中毒状態でしよう。物事や行為に酔っているのです。ましてや片時も手放すことが出来なければ、酩酊状態なのかもしれません。

突然一週間やめることが出来るなら酔ってはいないでしょう。依存・中毒の可能性は低いと思います。安心して適度に楽しみましょう。

病気を避ける理想の食べ方

病気を避けるための理想の食べ方の提案です。(この食べ方は2017年版なので、最新の血糖値の上がりにくい食べ方は血糖値の上がりにくい食べ方2018年版をご覧下さい)
血糖値が一時的に上昇することで様々な問題が起こるようです。
糖質によって上昇した血糖値が下がらなくなるのは糖尿病ですが、一時的に上昇するだけでも様々な問題が起こるようです。糖質回避という食べ方を提唱し始めた当初は、糖質依存から抜け出すことを目的に糖質を食べるか食べないかの2択しかないと考えていました。しかし現実には糖質を食べながら病気を避ける方法があることがわかってきました。糖質依存のままでも病気を避けることができるようなのです。
そこで病気を避けるために血糖値の上昇しにくい食べ方を提案します。主に2つです。糖質の量を控えるか糖質の急速な吸収を抑えるかです。

理想の食べ方の理屈

血糖値の上昇しにくい食べ方の理想は糖質を食べないことです。何故なら糖質だけが直接血糖値を押し上げるから、その糖質を食べなければ血糖値が上昇しないという非常に簡単な理屈です。世間で言われている糖質制限ではなく、私は糖質回避という考え方を提案しています。何故なら自分の意思で糖質を避けることを制限とは言わないからです。自分の意思で避けるので他人から制御される制限という言い方ではなく、回避という表現が適切だと考えます。糖尿病治療中や腎機能障害や肝機能障害などで食事制限がある人以外は、糖質を食べないことを理想とします。糖質さえ食べなければ、タンパク質や脂質はお腹いっぱい食べることが出来るので、我慢する必要のない食べ方です。そもそも糖質を食べなければ、糖質の食べ方を気にする必要は全くありません。ただし長期的にみると動物性タンパク質や動物性脂質を多く摂りすぎると、問題が起こる可能性が指摘されてはいます。植物性タンパク質や植物性脂質ではそのような指摘が今のところないため長期間糖質を食べないのであれば、植物性タンパク質や脂質を中心に摂るようにする方が無難なようです。糖質制限(私の主張する糖質回避)をすると食べる量を我満することなく、食べるものを選ぶだけで痩せることができるため、ダイエット法として最適です。そもそも人間が太る原因が糖質依存による糖質の過量摂取なのですから、糖質回避により体重が減るのは当たり前といえば当たり前です。

ここまでは糖質を食べなければ病気になりにくいと書きましたが、必ずしも糖質をゼロにしなければ病気が治らない訳ではないこともわかってきました。そこで糖質を食べる場合の食べ方を提案したいと思います。

糖質による病気は血糖値の上昇が何らかの関わりがありそうなので、以下の血糖値の上がりにくい食べ方により改善が期待出来ます。糖尿病の改善も期待出来ると思います。

糖質の食べ方

糖質だけが直接血糖値を押し上げます。糖質の食べ方により血糖値の上がり方には違いが出ます。

糖質の吸収を抑えるか、糖質そのものの摂取を抑え血中濃度の上昇を抑えるかです。

糖質以外(オカズ)のものから食べる

野菜から食べることを勧める人がいますが、惜しい考え方です。何故なら糖質と糖質以外で分けて考えるべきであり、野菜にこだわる必要がないからです。その根拠は糖質が血糖値を上げるのですから、糖質の吸収を邪魔してくれれば必ずしも野菜でなくても肉でも魚でも良いはずです。極端な話をすれば、理屈の上ではナッツ類などの脂肪分でも血糖値の上昇は抑えられるはずです。

つまり食事の際は糖質以外のオカズから食べるのが正解だと思います。

オカズなしでいきなり糖質を食べることの出来る、パンや麺類は食べ方の注意が必要です。糖質の吸収を邪魔してくれるオカズなしでいきなり糖質を食べるため、血糖値が急上昇する可能性があります。出来ればサラダや唐揚げなどを食べてから糖質を食べることがお勧めです。

お子さんの場合、オカズを食卓に並べ、オカズを一品食べた時点で御飯をついであげるようにするだけで自然とオカズから食べるように制御出来ます。

お菓子の場合もオカズから食べることがお勧めです。お菓子の場合オカズがないので、オカズ代わりにゆで卵やチーズ、ソーセージ、枝豆、ナッツ類など糖質以外のものを食べてからお菓子を食べるルールにすることです。

もしチョコレートを食べるのであれば、砂糖ゼロのチョコレートがお勧めです。

一度にたくさん糖質を食べない

一度に食べた糖質が足し算されてしまいます。一度に食べた糖質が消化され血糖値を押し上げるのです。一時的に上昇した血糖値が引き金となり病気を引き起こすようです。お米もパンも麺も果物などのデザートも一度に食べれば全て足し算されてしまうのです。つまり一度の食事量を減らし食事回数を増やす方が、トータルで食べる量が増えても血糖値は上昇しにくくなります。逆に食べる量が同じでも食事回数を減らして一度にたくさん食べると血糖値が急上昇してしまいます。極端な話をすれば、同じ量を3食ではなく6食にわけて食べると血糖値が上がりにくいため、症状が出にくくなるのです。

たとえ話をするとラーメン・チャーハンセットを食べると症状が悪化する場合でも、お昼にラーメンを食べて時間をあけてオヤツにチャーハンを食べると症状が悪化しない場合があるのです。別の例えをあげると一度に大盛りを食べると症状が悪化しますが、小盛りを二回に分けて食べると症状が悪化しない可能性があるのです。

日頃三食食べている人が、忙しくて一食食べ損なって次の食事で一度にたくさん食べると症状が悪化するのです。お昼忙しくて夜ドカ食いしてしまうと症状が悪化します。お昼を食べ損なっても、夜ドカ食いせずいつも通り食べるようにしましょう。どうしても食べたければ、時間をあけて追加で食べるようにしましょう。もしくはオカズをドカ食いするようにしましょう。決して糖質をドカ食いしないことです。

食後に果物や甘い物を食べるデザートという食べ方も良くないようです。何故なら食事で食べた糖質にデザートの糖質が足し算になるからです。食事の糖質により上昇した血糖値が下がってから、改めて食べる方が良いので、果物や甘い物を食べる際には食事から時間をあけて食べる方が良いはずです。

デザートを時間をあけて食べるようにすれば、3食の食事がデザートの分食事回数が増えて、身体にとっては4食になるのです。

果物・お菓子を食べる場合

果物・お菓子は食べないことが一番の理想ですが、上記のルール通り果物・お菓子を食べる場合もオカズから食べることと一度にたくさん食べないことです。詳しくは果物・お菓子の理想の食べ方をご参照ください。

ジュースを飲む場合

ジュースは飲まないことが理想ですが、飲む場合には砂糖・糖分・糖質の含まれていないものを選びましょう。詳しくはジュースの選び方をご参照ください。

まとめ

糖質は食べないで済むなら食べないことが理想です。食べるなら食べ方には注意が必要です。何故なら糖質は依存性があるため、知らず知らずのうちに糖質依存に陥ってしまうからです。

糖質は美味しい反面依存性のある言わば禁断の食べ物です。美味しさに引き込まれて無防備に食べるのではなく、その危険性を理解した上で上手な食べ方を身につけましょう。

上記のように糖質以外の物から食べること、一度にたくさん食べないこと、この2点を気をつけるだけで病気になりにくいはずです。私は免疫が関わる病気の多くが糖質のせいだと考えています。糖質の食べ方を気をつけるだけで、世の中の病気の大半がなくせると考えています。良かったら実践してみて下さい。私の食べ方を実践して人生が変わった人が大勢おられますよ。

参考リンク

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)

タレと塩の違い 塩が通だと言われる理由

焼肉や焼き鳥ではタレと塩があります。通は塩焼きで食べると言われますが、その理由を考えてみます。

一言で言えばタレは砂糖が惑わすので、砂糖のない塩が素材の味を楽しめるということです。このことを詳しく書いていきます。

タレとは?

タレとはお店によってバリエーションは様々ですが、醤油と砂糖が基本です。組み合わせが自在でみりんや酢、胡椒、味噌などの調味料を加えることでお店の特徴を作り出すことが出来ます。

タレは醤油の塩気と砂糖で美味しく感じるのです。

塩とは?

塩は基本的には食塩で、ほぼ純粋な塩化ナトリウムです。味にバリエーションがないので、海水から作った塩や岩塩などを使用することもあります。塩味と言っても胡椒を一緒に使うこともよくあります。ちなみに香辛料である胡椒を美味しく感じるのは、恐らく唐辛子を美味しく感じる仕組みが働いているからです。

タレと塩の違い

タレも塩も塩分が美味しさを出すことに変わりはありません。違いは砂糖、甘みです。結局タレを美味しく感じるのは砂糖を美味しく感じているだけなのです。

特に砂糖・甘みに依存している糖分依存に陥っている人は、甘みを求めてタレを必要以上に美味しく感じてしまい食べ過ぎてしまうのです。経験的にタレの方が売れることを知っているお店は砂糖のしっかり入ったタレを使い続けるのです。

タレの美味しさは配合・組み合わせだと私は思っていましたが、砂糖が味覚を直接刺激するので美味しく錯覚させてしまうだけのことです。

この糖分依存の錯覚を取り除くことが出来るので、塩の方が本来の美味しさを楽しむことが出来るのです。

ちなみに塩も塩分依存という依存があるので、注意が必要です。身体に悪いとわかっていても塩分を控えることが難しいのは塩分依存が原因です。更に塩分依存と糖分依存の共依存の状態(お互いが影響しあって取りすぎること)だと、塩分と糖分が同時に楽しめるタレに依存してしまい、塩を選ぶことが難しいかもしれません。

依存の心理の問題点

依存の心理の問題点は、無意識のうちに人間の食行動を左右することです。一番の問題点は、健康を害するとわかってもやめられないことです。

塩で食べているとお腹いっぱいでも、タレだと食べることが出来るのは結局砂糖に騙されているのです。

つい食べ過ぎて困っている人は、焼肉や焼き鳥をタレで食べるのを控えることをお勧めします。タレに加えて糖質である御飯もある鰻丼などの食べ物は、非常に美味に感じますが、実は糖分依存、塩分依存そして糖質依存を利用したズルい食べ物なのかもしれません。

タレは砂糖の魔法で美味しく錯覚を引き起こしているようです。その仕組みを知った上で楽しみましょう。

 

糖質の害を人々がなかなか認識出来ない理由

糖質の害は明らかで議論の余地はありません。議論の余地はないのですが、糖質の害がなかなか浸透しないのは多くの人が糖質依存に陥っているからです。言わば糖質依存が当たり前の依存社会で、糖質依存の状態がベースとなっているからです。糖質を減らすことや糖質を摂らないことが理解出来ないのです。

糖質依存の見分け方

糖質依存かどうかを見分ける簡単な方法があります。お腹が空いて我慢出来るか出来ないかです。我慢で蹴ればそれ程強い糖質依存ではないかもしれません。我慢出来なければ糖質依存で間違いないでしょう。

空腹が我慢出来ても、ピークをこえて空腹が治るようならやはり糖質依存です。

何故なら空腹感が糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状でないのなら、ピークをこえるような感覚には決してなりません。尿意や便意は排尿・排便しなければ、おさまらないのは禁断症状ではないからです。禁断症状ではないと仮定すれば、空腹感は食べるまでおさまってはいけないのです。ピークをこえて空腹がやわらぐ時点で禁断症状確定です。禁断症状があるのですから糖質依存に間違いないでしょう。更に詳しく糖質依存の診断基準と照らし合わせるのであればこちらをご参照ください。

多くの人が糖質依存

糖質依存の状態から糖質の害を認識することは非常に困難です。アルコール依存症の患者さんに対してアルコールの害をいくら説明しても理解してもらえないことに似ています。またはニコチン依存症の患者さんにタバコの害をいくら説明してもなかなか理解してもらえないことにも似ています。もともとは命の危険を冒してでも手に入れたいという依存の心理に陥っているので、受け入れがたいのです。

依存状態から依存対象に対して冷静な判断は出来ません。つまり糖質依存の状態で糖質のことについて冷静な判断は出来ないのです。だから糖質の害がなかなか浸透しないのです。

アルコールやタバコの害は健康被害があるかもしれないのでやめておきましょうです。起こるか起こらないかは現時点ではわからないので余計やめにくいのが現状です。しかし糖質の害は糖質を食べ過ぎた結果、害が生じています。つまり因果関係が成り立つのです。ここで注意が必要なのは糖質依存で糖質を食べても無症状の人もいることです。糖質依存なら必ず何らかの害がある訳ではありません。害がある人は必ずと言っていい程食べ過ぎているのです。

このサイトで紹介している糖質の害は糖質を控える(糖質回避)だけで簡単に認識出来るものから数カ月控えることで認識出来るようになるものまで様々です。糖質依存から抜け出すことで初めて糖質の害を認識出来るようになります。

肥満や各種アレルギー、自己免疫性疾患の方は糖質回避をお試しください。これまで良くならなかったのが嘘のように実感出来るかもしれません。

人の行動は衝動買いの心理に左右される

人の行動は衝動買いの心理に左右されるようです。衝動買いのメカニズムはこちらをご参照ください。一言で言えば脳内で分泌されるドーパミンが「衝動買いの心理」の元で、どうしても欲しくなるようです。

人類の進化の歴史の上で「衝動買いの心理」は非常に重要でした。今でこそ「衝動買いの心理」ですが、かつては命に関わること心理でした。食料を確保するという命を守る為の心理でした。危険でも少し無理をすれば手に入る物に対して、「衝動買いの心理」が働かなければ手に入れようとしないのです。何故なら危険だとわかっていることが怖いからです。人間は進化の歴史の上で様々な知恵がついたため、怖いという感覚を身につけました。危険なことを無闇にしないようにし、無駄な怪我や命を落とすようなことを出来るだけ避けるようになったのです。この怖いという感覚が進化し過ぎて、言わば怖がりになってしまったのです。しかし怖がってばかりいては食料は手に入りません。そこで「衝動買いの心理」の登場です。元々は手に入りそうな食べ物を実際以上に魅力的に脳に錯覚させることで、予想できる危険性という恐怖に打ち勝つ勇気を与えることで食べ物を確保してきました。この心理が「衝動買いの心理」になってしまったのです。

現代の文明社会では命懸けで食料を確保することは稀な話です。命懸けの部分わお金をかけて食料を確保するのです。命をお金に置き換えてみると「衝動買いの心理」が良くわかります。物を手に入れる手段が命をかけるかお金をかけるかの違いに置き換わったのです。その際に命を失いたくない心理が邪魔しますが、「衝動買いの心理」が恐怖を封印し食料の確保に行動します。お金を失いたく心理が物を買うことに抵抗しますが、命を失うかもしれない恐怖を封印出来る「衝動買いの心理」の前では無力に近いようです。

実は衝動買いだけでなくても「衝動買いの心理」は働いています。例えば各種の依存は「衝動買いの心理」を繰り返してやめられなくなった状態です。アルコールを飲むことで楽しいということを覚えます。次にアルコールを飲むかどうか悩んだ際に、ドーパミンによる「衝動買いの心理」が働きアルコールが欲しくて仕方がなくなります。何度も繰り返しているうちに、ドーパミンの分泌量が減るため、更なる刺激を求めるためアルコールの量が増えて依存に陥ります。タバコのニコチン依存もパチンコなどのギャンブル依存も同じ心理です。依存に共通しているのはいきなり依存になる訳ではないことです。一度も経験したことのないものは魅力がわからないからです。生まれてからいつの間にか陥っている糖質依存は依存しているという認識が難しいのが問題です。

他にも「衝動買いの心理」が行動を左右しているのは、ふと誰かに会いたいと思って後先考えずに行動するのもドーパミンによる「衝動買いの心理」と同じです。後で考えるとどうしてそのような行動をとったのかわからなくなるのは、正にドーパミンの働きによります。何かをして遊びたいと考える際にも「衝動買いの心理」と同じでドーパミンが働きかけているのかも知れないのです。

「衝動買いの心理」の持続時間は約10分だそうです。本当に行動したいのか「衝動買いの心理」で錯覚が起こっているのか判断するために、10分以上経ってから改めて行動するかどうか考えると良いと思います。他にはその行動で得られる効果や満足感が、わざわざ行動する価値があるかを冷静に考えてみると良いと思います。

糖質回避の目的は糖質依存からの脱出

一般的には糖質制限と言われていますが、自らの意思で糖質を避けるので糖質回避という考え方を提唱しています。

糖質回避の一番の目的は糖質依存からの脱出です。糖質依存とは糖質の自己抑制が出来ない状態で、薬物依存のように禁断症状まであります。糖質依存から抜け出すことで糖質を食べる量を自在に調整することが出来るようになります。糖質回避をすると肥満が改善するのは糖質依存から抜け出すことによります。糖質依存により糖質の自己抑制が出来ないため、糖質の過剰摂取により太っていただけのことです。

糖質依存から抜け出すと禁断症状が無くなります。つまり糖質回避をしていると、禁断症状である強い空腹感を感じなくなるのです。空腹感を感じなくなることを目標に糖質回避をするのがオススメです。少なくとも依存状態は異常な状態だと思います。アルコール依存やニコチン依存、ギャンブル依存、薬物依存が普通で正常な状態だと思われる方はおられないでしょう。糖質依存が厄介なのは、先進国の人口の大多数の人達が陥っていることです。更に厄介なのは生まれてから今まで糖質依存である親に糖質依存の状態が当たり前だとして、糖質を主食として大量に食べるものとして育てられてきたことです。糖質依存が当たり前の常識の状態で、あたかも糖質回避をすることが異常に感じてしまうのです。

糖質依存から抜け出すことで、様々な病気が改善します。わかりやすいのは肥満の改善です。他にも2型糖尿病アトピー性皮膚炎ニキビも改善します。これらの疾患は糖質の摂り過ぎが原因であることが明らかです。

本来糖質依存に陥らなければ、人間を含めて動物は太ることはありません。動物は太ると他の動物に食べられてしまうから太らない仕組みがあるのです。太らない仕組みをすり抜けるのが糖質依存です。太った時点で糖質依存に陥っているのです。一旦痩せてもリバウンドするのは、糖質依存のせいです。糖質回避を続けていればリバウンドしないのは、依存にならないからです。

少なくとも異常な依存状態からは抜け出してから、糖質のことは考えるようにしましょう。依存状態では依存対象に対して正常な判断は出来ません。正常な判断が出来ないから「依存」という考え方があるのですから。

太る理由がわかった今…

太る理由糖質依存糖質そのものの特徴的な性質だとわかった今、ダイエットは糖質を避けること以外考えられません。糖質を避けた上で痩せなければ、そこで初めて食べる量を減らすことを考えれば良いことです。

信じるか信じないかではなく、いつ受け入れるかです。自分の経験と照らし合わせてみることで、納得がいくことがあると思います。議論の余地はありません。

もしかしたら他にも痩せる良い方法はあるかも知れませんが、それは言わば痩せるブレーキを探しているようなものです。糖質は太るアクセルなので、痩せたいのであればブレーキを工夫する前に太るアクセルを踏まないことです。

アクセルを踏まない状態(完全糖質回避)でも痩せられない場合、初めて食べる量を減らすことを考えれば良いと思います。アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないのは当たり前のことです。車を止めたいなら、何よりも先にまずアクセルを離すことからはじめると思います。

もし誰かが本気でアクセル踏みながらブレーキを踏んでも止まらないと叫んでいたとしたら、止まる訳がないと笑いだしてしまうことでしょう。現実にはそんなギャグ漫画みたいなことを命懸けで行うことはありません。何故なら車の仕組みを知っているからです。アクセルは進む、ブレーキは止まる。万が一両方踏めば踏み方でアクセルが強ければ進み、ブレーキが強ければ止まります。

ダイエットに関しても実はみんなが知らないだけで単純です。(糖質回避や糖質制限をしている人は既に当たり前に理解していることです)

糖質を食べ過ぎれば太り、糖質を避ければ痩せていきます。タンパク質・脂質は脳を騙す仕組みがないので、そもそも食べ過ぎることが出来ません。糖質を食べることがアクセルでダイエットがブレーキです。わざわざダイエットというブレーキを踏まなくても、糖質を食べるアクセルを踏まなければ痩せていくだけです。

動物には太り過ぎない仕組みが備わっている

野生動物は太らない仕組みが備わっています。肉食動物は太り過ぎると走れなくなって餌が捕まえられなくなるので、自然と痩せていきます。太ったまま生きていくことは出来ません。草食動物は太り過ぎると肉食動物の一番の餌になってしまうので、子孫を残すことが出来ず自然淘汰されてしまいます。草食動物は餌が豊富にあるからといって食べ過ぎて太ることは死活問題なので、太り過ぎない仕組みが備わっているのです。

アフリカ発祥の人類にも太り過ぎない仕組みが備わっていたはずです。何故なら太り過ぎるとライオンなどの肉食動物の餌になってしまったはずだからです。人間の感じる満腹感が本来の太り過ぎない仕組みです。

動物も満腹だと目の前に獲物がいても襲わないそうです。(水族館でサメと同じ水槽で餌となる魚が飼われていることがありますが、サメをいつも満腹にさせることで水槽の魚を食べないようにしているそうです。それでも少しずつサメに食べられて魚は減るそうです。)

では人間が太ることの出来る仕組みは?

動物には太り過ぎない仕組みがありますが、人間だけが太り過ぎない仕組みを無くしてしまったのでしょうか?それとも仕組みはあるのにうまく働かなくなってしまったのでしょうか?

合理的に考えれば人間だけが太り過ぎない仕組みを無くしたということは考えにくいと思います。太り過ぎない仕組みをすり抜けてしまう何かがあるはずです。

痩せようとしても痩せることが出来ない程の何かです。

太る仕組みは糖質依存

太り過ぎを避ける仕組みである満腹感が太らないようにブレーキをかけてくれます。しかしこの満腹感を誤魔化す仕組みがあるのです。その仕組みとは糖質に騙されるのです。糖質依存に陥って満腹感を誤魔化す仕組みが発動して、食べ過ぎることが出来るのが原因です。俗に言う甘いものは別腹と表現される現象です。実際には糖質は別腹でご飯などもついお代わりして食べ過ぎるのはこの影響です。人類の進化の歴史上、体にとって特別なご褒美である糖質は次にいつ食べられるかわかりませんでした。無理をしてでも多く食べる仕組みを身に付けた方が寒い冬を乗り切る際には有利だったようです。

本来なら太ることの出来ない仕組みの備わっている動物でも、ペットになると太るものもあらわれます。デブ猫やデブ犬です。恐らくこれらの多くは糖質を多く含む食事を与えられて食べ過ぎた結果だと思います。

太らないはずの動物が太る実例として考えれば、動物の一種である人間も同じ仕組みで太ることは容易に理解できます。

糖質そのものの特徴的な性質

人間の身体にとって糖質そのものに特徴的な性質があります。簡単に表現すれば、糖質は効率が悪く多過ぎると毒になるのです。そのため優先的に使い、余ると毒になるので仕方なく脂肪として蓄えます。これが太る仕組みです。

間違ったダイエット方法

糖質回避をせずにダイエットしている人がいれば、それはアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態です。稀に痩せることもあるかも知れませんが、非常に効率が悪いので、是非このサイトを教えてあげて下さい。糖質回避教のススメです。ただし強要はしないで下さい。信じるものだけが得をすれば良いと思います。だから宗教の一種、論理的宗教としているのです。

まず太った原因を取り除くことです。

中には糖質回避だけでは痩せにくく、食べる量の制限も必要な方もおられますが、多くの方は糖質回避だけで痩せていきます。