子宮頚がんの検診は受ける方がお得

子宮頚がんの検診は受ける方がお得だと私は思います。お得という表現が適切かどうかはわかりませんが、お得ですよとお伝えする方が情報が素早く伝わるため私はあえて使っています。

検診を受けてガンを早期発見すれば手術で治るからというのが一般的ですが、私の持っている情報は少し違います。前癌病変の時点で発見すれば、食べ方で治してしまう可能性があるという考え方です。

通常子宮頚がんは

正常細胞 → 異形成細胞(前癌細胞) → 癌細胞

と変化します。つまり前癌病変を経て癌化することが多いようです。子宮頚がんの多くはウイルス感染により引き起こされるとされていますが、感染だけでなく免疫不全が重なると前癌細胞を生じてしまうようです。更に免疫不全が重なると癌化してしまうようです。

以前子宮頚癌検診でクラス3と言われたらで書きましたが、最近では子宮頚がんはパピローマウイルス感染により発症することがわかってきたためベセスダシステムという分類の仕方が変わったようです。子宮頚がんになりかけと言われたら、子宮頚癌検診でクラス3と言われたらに書いたことを実践してもらうと消すことが出来るようです。現時点で2人消すことが出来ました。狙って消すことが出来たので間違いないと私は考えています。特にお一人の方は糖質を控えると前癌病変が消えて、糖質を三食食べると再度前癌病変を指摘されています。クラス3とは言われなくなっているため、子宮頚がんで再検査と言われたらとして改めて書いています。

お得と表現する根拠

糖質との関係がわかるまでは、子宮頚がん検診の目的は早期発見でした。前癌病変が見つかっても経過観察しか方法がありませんでした。前癌病変は注意深く経過観察すべきメッセージでしかありませんでした。

私は子宮頚がんの目的は前癌病変を見つけることにするべきだと考えています。前癌病変は食べ方を変えるべき一つの指標として活用するのです。

子宮頚がんの前癌病変を身体からの警告メッセージとして受け取るために、子宮頚がん検診を受ける方がお得という考え方です。身体からの命に関わるメッセージとして子宮頚がん検診を利用するのです。子宮頚がん検診を受けないことは、その警告メッセージを受け取らないことに繋がるからです。例えば地震が予知出来るようになり、警報が鳴り響いているのにわざわざ耳を塞いで警報を聞かないでいるようなものです。

特に糖質・主食を三食食べている人や、お菓子や果物をよく食べている人は子宮頚がん検診を受けることをお勧めします。もし万が一前癌病変が見つかり、再検査を指摘された場合には、このままでは病気になる食べ方をしていることを、身体が教えてくれる警告メッセージとして受け取るのです。癌になる前に警告の段階つまり前癌病変として知るために、子宮頚がん検診を定期的に受けることがお得だと私は考えて女性の患者さんに説明しています。

今のところ子宮頚がんで前癌病変を指摘され、改善した方はお2人なので、前癌病変を指摘された方全員を糖質の食べ方だけで確実に消すことが出来るかどうかはまだわかりません。しかし少なくともその可能性もあるため、子宮頚がん検診を受ける方がお得だと思います。前癌病変を指摘されなければ少なくとも今の食べ方でも子宮頚がんに関しては問題ない事がわかります。

女性の方は子宮頚がん検診を受ける方がお得という考え方、もし良かったら受け入れて実践してみてください。

 

小分けで食べることが正解の理由

小分けで食べることが正解だと私は思います。その理由は二つあります。血糖値が上がりにくいことと、そのような環境で進化してきたからです。

血糖値が上がりにくい

小分けして食べることで血糖値が上がりにくいのは、小分けした分一度に身体に入る糖質が少量であり、インスリンが効きやすいからです。更にインスリンが効いている状態で次の糖質が少量入ることで、インスリンが追加分泌されることで血糖値が上がりにくくなるようです(参考:おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値)。糖尿病の食べ方の正解の一つは小分けして食べることです。1日3食食べるという常識が糖尿病の原因の一つかもしれません。増してや1日2食しか食べなければ、小分けして食べる食べ方の逆にまとめて食べる食べ方になるため一回の食事量が多くなり血糖値が上がりやすくなるはずです。

1日3食食べる食べ方をしている方で、食後お菓子や果物をデザートとして食べている方は、お菓子や果物をおやつの時間に分けるだけで食後血糖値は下がるはずです。3食のうち1食お菓子や果物をおやつの時間に分けるだけで、1日4食になります。一回の食事の糖質量が減るため血糖値が下がります。2食分ければ1日5食、3食分ければ1日6食になります。

糖尿病の正解の一つは糖質を食べないことあるいは糖質を減らすこと(参考:2型糖尿病が薬無しで治りました)、別の正解は糖質以外の食べ物と同時に食べることです(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値)。もう一つの正解は糖質の一回の食事量を減らしてその分回数を増やすことだと思います(参考:おにぎりを分けて食べた食後血糖値)。

人類の進化

人類の進化の歴史を考えてみると果物をとって食べていた時代、朝昼晩と三食に決めて食べるようなことはありませんでした。決まった時間に食べなければ怒られるようなことまありませんし、時間に追い立てられるようなことはありませんでした。お腹が空けば果物を探し、お腹が一杯になれば食べるのをやめるだけです。果物が豊富にありいつでも食べることが出来るのであれば、無理をして食べる必要はありません。好きな時に少したべ、お腹が満たされれば休み、またお腹が空けば食べる生活をしていたはずです。自然と小分けして食べる食べ方をしていたのです。いつでも食べることが出来る程果物が得られない時代になれば更に小分けして食べることになったはずです。何故なら偶然果物を見つけた時に食べることが出来るだけだからです。一度にたくさん食べたくても、滅多に見つからないため嫌でも小分けして食べるしか無かった時代もあったはずです。

小分けして食べることが続いた時代を生き抜いた私達の祖先は、小分けして食べることに適応した身体の仕組みを備えた人達だけが生き残ることが出来たはずです。逆に言えば今程一度に大量に糖質を食べ続ける時代を経験せずに今に至っているため、私のように一度に大量に糖質を食べることに適応出来ない人達がいるのです。

小分けして食べることが正解の理由は、人類が小分けして食べることに適応して進化したからです。

もしかしたらまとめて食べることを生き抜いた子孫が高血糖になりにくい仕組みを獲得し、糖尿病になりにくい体質なのかもしれません。祖先を恨んでも仕方がありませんので、自分の身体の仕組みを理解し、食べ方という『知恵』で病気を避けるようにしましょう。その『知恵』の一つが小分けして食べる食べ方です。

 

 

同じ食べ物でも血糖値は食べ方によって変わる

同じ食べ物を食べても食べ方により食後血糖値は大きく異なります。この場合の食べ方とは食べる順番です。糖質と糖質以外を先に食べるか後で食べるか同時に食べるかです。

食べ方

糖質を先に食べる、糖質を後で食べる、糖質を同時に食べる3パターンで比較してみました。

同じ物を食べても血糖値が異なる

同じ物を食べても食べ方により血糖値は異なります。つまり食べ物だけで血糖値が決まるとは限らない証拠です。

このグラフは全て同じ物を食べています。おにぎり1個と唐揚げです。異なるのは食べ方です。唐揚げを先に食べる場合とおにぎりを先に食べる場合を調べてみました。するとタイミングは異なるもののどちらも血糖値は上がるのです。食べる物により血糖値の上がり方が決まるなら、食べる順番によってタイミングが異なることが説明がつきません。ということは食べ方により血糖値が影響を受けることがわかりました。

しかし私が予想した血糖値よりも遥かに高い値となりました。様々な可能性を考えてみました。糖質が血糖値を上げて、糖質以外の食べ物が血糖値の上昇を妨げることに間違いはないはずです。大前提として胃の中で混ざっているはずだと考えていました。それが思い込みかもしれないと思い至ったのです。

そこで食べる際に口の中で混ぜて食べてみました。口の中で混ざっていれば胃の中でも混ざるはずです。

口の中で糖質と糖質以外の食べ物が混ざるように食べた結果は、予想通り血糖値の上昇が抑えられました。

これからは食べ方を気をつける時代がやってくると思います。糖質と何か糖質以外の物を同時に食べることを提案します。

私が糖尿病の方に行っている食事指導

私は糖尿病を専門に診ている訳ではありませんので、積極的に糖尿病の方に食事指導を行ってはいませんが、私の元を受診された方で偶然糖尿病を合併している方に食事指導を行っています。

糖尿病に関わらず、アトピー性皮膚炎やニキビなどの他の病気も同じ食事指導を行っています。というよりもこれらの病気を治すために行き着いた食事の仕方が糖尿病にも有効なのです。糖質を控えると改善する病気の原因が血糖値の一時的な上昇である可能性を考えて、食事指導をしてみると明らかに良くなるのです。そして糖尿病を合併している患者さんの数値も改善します。その食事指導を書いてみます。

糖尿病の方への食事指導

炭水化物だけ食べない

私が提案している食事はおにぎりだけ、素うどんだけ、パンだけという炭水化物だけ食べる食べ方を避けるようにお伝えしています。糖質の急速な吸収を邪魔してくれるタンパク質や脂質を食べないのですから血糖値の急上昇は仕方のないことです。

根拠は私がおにぎりだけ食べると血糖値が急上昇しますし、食パンだけ食べると血糖値が急上昇しますし、カップラーメンだけ食べると血糖値が急上昇するからです。唐揚げやゆで卵、チャーシューなどと一緒に食べるだけで血糖値が上がりにくくなります。

おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
おにぎり1個とゆで卵の血糖値の違い
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い
カップラーメンと牛皿を交互に食べた食後血糖値

食事の前後でお菓子や果物を食べない

食事の前後でお菓子や果物をデザートとして食べておられる方が多くて驚きます。何故なら糖質を含む食事の前後に食べると食事とデザートの糖質の足し算になってしまうからです。食事の前に食べると良いと信じておられる方もおられますが、1+2も2+1も同じようにお菓子や果物は食事の前で食べても後で食べても同じことです。正解は時間をあけて食べることのようです。(食事の際に糖質を食べられないのであれば、食事の前後に食べる方が血糖値は上がりにくいです)

糖質を30分以内に追加して食べると血糖値は上がりますが、60分時間をあけて食べるとそれほど上がらないのです(参考:おにぎりを分けて食べた食後血糖値)。お菓子や果物を食べる場合、食後出来れば2時間少なくとも1時間以上間をあけて食べることをお勧めしています。

小分けで食べる

一度に糖質をたくさん食べるから食後血糖値が上がります。いくらタンパク質や脂質を一緒に食べても糖質の量が多いと食後血糖値は上がってしまいます。

一回に食べる糖質の量が少なければ血糖値は上がりません。少量を繰り返して食べれば、食後血糖値は上がりにくくなります。小分けして食べる食べ方は、食後のお菓子や果物を1・2時間あけて食べることと同じです。

同じ量の糖質でも1時間以上間をあけて小分けして食べると血糖値は上がりにくくなります(参考:おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値)

糖尿病の一つの原因は3食食べるという常識なのかもしれません。同じ量の食事を5食6食で食べることをお勧めしています。その方が血糖値が上がりにくく糖尿病を発症しにくいと私は考えています。と言っても難しい話ではありません。食後お菓子や果物を食べている方対象に上記の食べ方を小分けして食べると言いかたを変えて提案しています。食後食べていたお菓子や果物を1時間以上間をあけて1回食べるだけで3食が4食になり、2回行えば5食、3回行えば6食になるだけです。

注意点

患者さんによっては糖質を控えると2型糖尿病が治ること(参考:2型糖尿病が薬無しで治りました)をお伝えすることもありますが、糖尿病の方の多くが薬を飲まれているため糖質をいきなりゼロにはしないようにお伝えしています。

逆に健康診断で血糖値が高いと言われた方で薬を飲んでおられない方は、糖質をやめてしまえば上記のように2型糖尿病は治る可能性が高いと思います。何故なら糖質の摂り過ぎに膵臓が耐えきれなくなった状態が2型糖尿病だからです。原因を取り除けば治るのは当然といえば当然です。

 

食後血糖値に影響を与える要因

食後血糖値に影響を与える要因として糖質があることは間違いありません。何故なら糖質だけが血糖値を直接押し上げる食べ物だからです。
しかし血糖値は糖質の量だけによって決まる訳ではないことがわかってきました。

血糖値とは血中ブドウ糖濃度であり、糖質の消化、吸収、インスリンによる降下の総和を反映したものとなります。そもそも消化されなければ吸収出来ませんから消化が緩やかであれば血糖値の上昇も緩やかになるでしょうし、吸収が緩やかであれば血糖値の上昇も緩やかになるはずです。またインスリンの分泌・作用がしっかりと働けば血糖値の上昇は抑えられます。

糖質の消化の邪魔あるいは糖質の吸収の邪魔をしてくれるのがタンパク質と脂質と食物繊維です。糖質だけであれば速やかに消化・吸収されるものがタンパク質や脂質や食物繊維があればその分糖質の消化・吸収が遅くなってしまいます。結果として血糖値の上昇が緩やかになります。糖質が緩やかに吸収されることでインスリンが効果を発揮しやすくなることも血糖値の上がりにくい効果をもたらさるはずです。

食後血糖値に影響を与える要因

上記内容はこれまでも書いていましたが、食後血糖値に影響を与える別の要因を考えてみます。糖質と糖質以外の食べ物の食べ方で混ざるように食べなければ、食後血糖値が上がってしまうことがわかりました(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。

ということは糖質と糖質以外の物を食べた際、食べ物が出来るだけ均一に混ざった方が良さそうです。そこで混ざるための要因を考えてみると糖質と糖質以外の食材を口の中でよく噛んで食べる必要がある可能性が考えられます。私の行った実験では適当に噛んで飲み込んでしまいました。

例えば、せっかく具材たっぷりの焼きうどんを食べたとしても、大して口の中で噛まずに飲み込んでしまうと、胃の中でも混ざりません。うどん部分だけが速やかに消化・吸収されることで血糖値スパイクが発生する可能性が考えられます。機会があれば、同じ食べ物でもよく噛んで食べた場合とほとんど噛まずに食べた場合で血糖値が変わるか調べてみたいと思います。

あるいはよく噛まなくても混ざるように料理の際に、あらかじめ糖質以外な食材を細かくする方が良いのかもしれません。その点少なくとも私の場合は食後血糖値が上がらないセブンイレブンのたまごサンドは、たまご部分があらかじめ細かくマヨネーズと混ざっているため血糖値が上がりにくい可能性が示唆されます(参考:たまごサンドの食後血糖値 3回目)。

私は食後血糖値には糖質割合が関係すると考えていますが、あくまでも均一に混ざった場合の糖質割合が関係するはずです。混ざらない状態で消化されれば、糖質部分だけ消化・吸収されることで血糖値スパイクを引き起こしてしまうでしょう。今後も血糖値を押し上げる要因をリブレを使って検証していきたいと思います。

血糖値は糖質の量だけによって決まる訳ではない

私も血糖値のことを考え始めた当初は、糖質の量に依存すると考えていました。何故なら血糖値を直接上げる食べ物は糖質だけだからです。糖質を食べると血糖値は上がり、糖質を食べなければ血糖値は上がらないというシンプルな理屈はわかりやすく、糖質の量に応じて血糖値は上昇すると考えていました。

そのため糖質による病気を治すために、患者さんに糖質の量を減らすことを提案していました。ところが大して糖質を食べていないとおっしゃる患者さんの中に明らかに治りにくい方がおられたのです。患者さんも嘘をついておられる訳ではなさそうであり、病気を思うように治せないことで途方に暮れてしまいました。

糖質の量だけが血糖値に影響を与えると考えていた私は、まるで迷路に迷い込んでしまったかのようでした。その迷路から救い出してくれたのは、血糖値持続測定器 リブレでした。

私が身につけてみて、これまで疑問に思っていたことを実験して確かめてみました。

糖質の量と食後血糖値の関係

糖質の量が一定量までは糖質の量に依存して食後血糖値は上がりますが、一定量を超えると変わらなくなるようです。

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値がほとんど変わらなかったため、おにぎり半分でも同じ血糖値になるかと考えて、試してみました。おにぎり半分では血糖値の上がり方は低く抑えられました。

おにぎり3個の血糖値は確かめてはいないため、今のところ推測に過ぎません。

おにぎり1個と唐揚げの食べ方による食後血糖値

おにぎり1個と唐揚げを食べてみた食後血糖値ですが、食べる順番により食後血糖値が変わることがわかりました。

今度は全く同じ糖質の量にもかかわらず、食後血糖値が異なるグラフを表します。食後血糖値が糖質の量によって決まるとは限らない動かぬ証拠です。

食べ方による違いを見つけた経緯

上のグラフを出すことが出来たのは、食べ方により食後血糖値が異なる謎を解いたからです。謎とはおにぎりと唐揚げをそれぞれ食べ終わってから別のものを食べる食べ方では胃の中で混ざらないのではないかということです。胃の中で混ざらないと仮定して、必ず混ざるように口の中で混ざる食べ方をしてみました。具体的には唐揚げをかじって、飲み込む前におにぎりもかじって口の中で混ぜて飲み込む食べ方です。

おにぎり1個と唐揚げを食べた場合、おにぎり1個と比べて大幅に下がると期待していました。おにぎり1個を食べてから唐揚げを食べてみると、血糖値の上昇が遅れるだけでおにぎり1個と変わらない食後血糖値となりました。食べる順番に問題があるかと考えて、おにぎりを食べた後で唐揚げを食べてみましたが、少し下がるだけでした。前後の食べ方により食後血糖値の上がり方に違いが出たため『意味』があるとは思いましたがすぐにはわかりませんでした。しばらく考えて見つけた仮説が胃の中で混ざらないのではないかということでした。実証するためには胃の中で混ざる食べ方をしなければいけません。そこで考えついたのが口の中で混ぜる食べ方です。

結果は期待通りでした。それぞれ別々に食べたのでは胃の中で混ざらない可能性が示唆されました。

血糖値の上がりにくい食べ方は糖質と糖質以外の食べ物を同時に食べることであることが導き出されました。

食べ方により食後血糖値が異なる理由

食べ方によっては胃の中で食べ物が混ざらないようです。糖質と糖質以外の食べ物が混ざらないと食後血糖値が上がる理由は、糖質以外の物が消化され腸壁に触れても血糖値は上昇しませんが、糖質の消化された部分が腸壁に触れると急速に吸収されることで血糖値が急上昇します。均一に混ざっていないと吸収にバラツキが出ますが、糖質部分が一度に吸収されることで血糖値が急上昇してしまいます。

糖質と糖質以外の食べ物が均一に混ざっていると、混ざっている分腸壁に一度に触れる糖質が少なくなるため吸収が緩やかになることで、血糖値の急上昇を避けることができます。

糖質がどれだけ腸壁に触れる頻度は、単純な物理の考え方で食物中の糖質割合に比例するはずです。つまり同じ糖質量でも糖質割合が低ければ、糖質以外の食べ物が糖質を吸収する腸壁へ糖質が触れることを邪魔するため、血糖値が上昇しにくくなります。糖質を食べる場合には糖質割合を下げるために糖質以外の食べ物と同時に食べるこたが良さそうです。

食べ方と糖質割合を検証していない食後血糖値の実験は参考にならない

私1人が行った実験でさえもこれだけの違いが出てしまうのですから、食べ方と糖質割合を検証していない実験は、参考にならないように思います。何故なら食べ方と糖質割合により食後血糖値が影響が検証されていないと、データがバラついてしまうからです。

野菜から食べるように世間一般では言われていますが、私の行った実験では野菜から食べるよりも同時に食べる方が血糖値は低く抑えられました(参考:おにぎりとサラダの食べ方による食後血糖値の違い)。他の方の実験では、後先の順番だけで同時に食べるという発想がなかっただけなのかもしれません。

今後リブレが活用されることで、食べ方による食後血糖値の違いが検証され、血糖値の上がりにくい食べ方が早く広まることを祈っています。

血糖値スパイクのもう一つの原因

血糖値スパイクの本当の原因に書きましたが、血糖値スパイクの本当の原因は糖質だけ食べることだと考えています。水分を摂取すると更に上昇するようです。もちろん糖質だけを食べても血糖値スパイクの起こらない耐糖能の高い人もおられますが、血糖値スパイクの起こる人達の多くが糖質だけを食べているのではないかと思います。

糖質と糖質以外の物を食べても血糖値スパイクを起こすことがあるため、血糖値スパイクにはもう一つ原因があることを書いておかなければいけないと考え、もう一つの原因について書いておきます。

血糖値スパイクのもう一つの原因

血糖値スパイクのもう一つの原因は食べ方です。血糖値スパイクを起こす食べ方とは糖質と糖質以外の食べ物をそれぞれ食べ終わってから別々に食べることです。血糖値スパイクの起こる原因である糖質だけを食べず、せっかく糖質と糖質以外の物を一緒に食べても、それぞれ別々に食べてしまうと血糖値スパイクを起こしてしまうことがあります(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違いカップラーメンと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。先に唐揚げを食べてからおにぎりを食べた場合、血糖値の上がり方が遅くなるだけでピークの値は変わりませんでした。それぞれ別々に食べた場合胃の中で混ざらないことが原因のようです。当初『意味』がわかりませんでした。おにぎり2個と唐揚げでは予想通り下がった食後血糖値がおにぎり1個と唐揚げでは食後血糖値が下がらないので非常に混乱しました。しかし後で考えてみると上がり方が緩やかなだけでピークは大して変わりませんでした。おにぎり2個と食べてから唐揚げを食べても、ある程度しか混ざってはいなかったようです。おにぎり1個を食べてから唐揚げを食べた場合ではおにぎり2個食べてから唐揚げを食べた場合より高くなってしまいました。後で食べたことが悪かったかと考えて、唐揚げを先に食べてみましたが、血糖値の上がり方が緩やかになっただけで、唐揚げを食べていない場合とほぼ同じ血糖値まで上昇しました。どうやら先に消化吸収されただけで遅れて吸収されてしまったようです。

具体的な血糖値スパイクを起こす食べ方とは、お弁当で野菜を含めたオカズを全て食べた後でふりかけでご飯を食べる食べ方です。先に野菜から食べる食べ方も同時に食べるより食後血糖値は上がりますし、肉から食べる食べ方でも同時に食べる食べ方より食後血糖値は上がります。

血糖値スパイクを避ける食べ方

一方でおにぎりと唐揚げを同時に食べる食べ方をすると食後血糖値は上がりにくくなりました。同時に食べるとは胃の中で混ざるように口の中で混ぜる食べ方です。具体的には唐揚げを食べて口の中にあるうちに、おにぎりを食べて口の中で混ぜる食べ方です。

同様に野菜から食べる食べ方は必ずしも正しくないことがわかりました(参考:おにぎりとサラダの食べ方による食後血糖値の違い)。

糖質と糖質以外の食べ物を同時に食べると、胃の中でも糖質と糖質以外の食べ物が混ざるため、食後血糖値が上がりにくくなります。その糖質と糖質以外の食べ物を同時に食べる理想の食べ方を自然に出来る食べ物がサンドイッチです。特にセブンイレブンのたまごサンドは糖質割合が絶妙なためか、私の場合3回試してみても食後血糖値が上がりませんでした(参考:たまごサンドイッチの食後血糖値 3回目)。かといって糖質の方が糖質以外よりも多い、つまり糖質割合が高いと同じサンドイッチでも食後血糖値は上がってしまいます(参考:セブンとローソンのたまごサンドの食後血糖値の違い)

血糖値スパイクの本当の原因

血糖値スパイクの本当の原因を考えてみます。血糖値スパイクは血糖値が急激に上昇することです。インスリンの作用の低下やインスリンの分泌の低下が原因だと言われていますが私は違う考えを持っています。確かにインスリンの作用の低下やインスリンの分泌の低下でも家とスパイク起こるのかもしれませんが、血糖値スパイクは体質によるものではなく食べ方によるものだと私は考えています。

つまり血糖値スパイクが起こるからといって嘆くことはなさそうです。なぜなら食べ方を工夫することで血糖値スパイクは避けることができるからです。

私自身食べ方によって血糖値スパイクが起こってしまいます。これが特殊な私の体質によるものなのか、食べ方が同じであればみんな血糖値スパイクが起こるのかは今後の検討課題です。血糖値スパイクが起こる体質だとしても、本当の原因は食べ方のようです。そのことを書いていきたいと思います。

血糖値スパイクの本当の原因

血糖値スパイクとは血糖値が急速に上昇することです。血糖値の上昇には消化吸収そしてインスリンの分泌より血糖値を下げる効果の作用の結果が反映されます。緩やかに消化吸収されれば血糖値の上昇も緩やかになりますし、速やかに消化吸収されれば血糖値は急速に上昇します。血糖値が急上昇し始めてもインスリンがしっかり働けば血糖値の急上昇は抑えることができますが、インスリンの分泌が悪い場合やインスリンの効果が出にくい場合には血糖値を下がりにくくなります。

血糖値の上昇には、血糖値の上昇因子(糖質の消化・吸収)と、血糖値の降下因子(インスリンの分泌・作用)が関わっていることがわかります。一般的には血糖値スパイクは血糖値の降下因子の問題だと考えられています。しかしその認識は必ずしも正しくはありません。何故ならそもそも消化・吸収が緩やかであれば、血糖値の急上昇が起こらないため、インスリンで急いで下げる必要がないはずだからです。

血糖値スパイクの本当の原因は、糖質の食べ方だと思います。血糖値を押し上げる糖質だけを食べれば血糖値は急上昇しますし、血糖値を直接上げない糖質以外のものと一緒に食べれば、血糖値の上昇は緩やかになります(参考:おにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。更に糖質だけ食べる食べ方で水分を摂ると一気に血糖値は上がります(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。

つまり血糖値スパイクの原因は糖質だけ食べて水分を摂ることだと思います。具体的にはおにぎりとお茶、ご飯と味噌汁、パンに牛乳、素うどんに水などです。誰しもやりがちな食べ方が血糖値スパイクを引き起こしているのです。

血糖値スパイクの避け方

血糖値スパイクの原因は糖質だけ食べて水分を摂ることですが、対策は水分を取らないことではありません。糖質以外のもの一緒に食べるように工夫するのが正解のようです。おにぎりとお茶だと急上昇する食後血糖値(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)が、おにぎりと唐揚げと水であれば食後血糖値はむしろ下がります(参考:おにぎり1個・唐揚げ交互と水500mlの食後血糖値)。

このことから糖質だけ食べることが主犯で、水分を摂ることが共犯のようです。

糖質だけ食べる食べ方は血糖値スパイクの原因となるため、何か糖質以外のものと一緒に食べるようにしましょう。例えばサンドイッチなどは糖質と糖質以外のものを同時に食べることが出来る理想的な食べ物の一つです(参考:各種サンドイッチの食後血糖値)。特にセブンイレブンのたまごサンドは食後血糖値が上がりにくいのでお勧めです(参考:たまごサンドの食後血糖値 3回目)。ちなみにファミリーマートのたまごサンドは少し、ローソンのたまごサンドは結構上がりました(参考:セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値)。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのたまごサンドの食後血糖値の違いは糖質割合によります。セブンイレブンはパンが薄く、ローソンはパンが厚く、ファミリーマートがその中間です。

他には血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版病気を避ける理想の食べ方をご参照ください。

追記)血糖値スパイクのもう一つの原因を書きました。良かったらご参照下さい。

子宮頚がん検診で再検査と言われたら

子宮頚がん検診で再検査と言われた場合に読んでおいて頂きたい内容を書いていきます。以前子宮頚がん検診でクラス3と言われたらに書いた内容ですが、分類の仕方が変わったため改めて書いてみます。子宮頚がんの多くがパピローマウイルスの感染により段階的に発症することがわかってきたため、ベセスダシステムという分類が変わったそうです。

ベセスダシステムとはウイルス感染に伴う細胞異形成を程度に応じて分類したものです。

私は産婦人科医ではないので詳しくはありませんが、検診の結果を患者さんの立場で分類すると、問題なし、再検査が必要、治療が必要となるはずです。通常問題なしは1年後、再検査は状態によってすぐに行う場合と3カ月あるいは6ヶ月後に行うことになると思います。再検査は細胞の異形成が認められる状態です。わかりやすい言い方をすれば癌になりかけている細胞があるということです。治療が必要とは進行度は別にして癌の可能性が高いことを表しています。

子宮頚がん検診で再検査と言われたら

今回対象にしているのは再検査と言われた場合の話です。再検査は細胞に異形成が認められる状態です。自然に消えることもありますといわれるようですが、狙って消す方法を見つけました。見つけたたきっかけはイボ(尋常性疣贅)が食べ方で治ることです。イボはパピローマウイルスによる慢性感染症です。ウイルスのタイプは異なりますが、同じパピローマウイルスにより発症する子宮頚がんが治せるのではやいかと仮説を立て、患者さんに食べ方を試してもらったところ2人狙って消すことが出来ました。

お一人は以後1度も異形成が出ていません。お一人は食べ方を変えることで狙って消すことが出来ましたが、食べ方を元に戻すことで再度異形成が認められ、再度食べ方を変えると異形成を消すことが出来ました。除去試験で消え、負荷試験で再発、再度除去試験で消えたので間違いないと言えると思います。少なくともお一人の方は発症要因として間違いないと思います。

異形成を消す食べ方

子宮頚がんの異形成を消すことが出来たのは食べ方です。現時点では糖質を控えるようにすると消すことが出来ました。現時点ではというのは、もしかしたら糖質を食べても血糖値の上がりにくい食べ方をすれば消すことが出来る可能性があるからです。また現時点では子宮頚がんの異形成を消すことが出来ましたが、もしかしたら子宮頚がんになってしまっても消すことが出来るのではないかと考えています。根拠は癌を発症する仕組みにおいて、異形成や癌は特定の免疫不全により発症するからです(参考:人間がガン(癌、悪性腫瘍の発生のメカニズム)。その免疫不全を解除出来るので少なくとも異形成が消えるようです。まだ癌に関しては実績はありませんので、あくまでも標準治療を行った上での再発予防策の1つと考えて頂けると幸いです。

異形成を狙って消すことが出来たお二人の食べ方は、お一人(Aさんとします)は2週間主食を食べない食べ方をして消えました。お一人(Bさんとします)は1カ月主食を食べない食べ方で消えました。

Aさんの場合

その後Aさんは日頃から主食は1日1・2食で、検査の前5日間〜7日間は主食を食べない食べ方にされて異形成なしが続いています。実はAさんは数年前にも異形成を指摘されましたが、その時は妊娠中で悪阻(つわり)が酷くチョコレートばかり食べていたそうです。その後出産してから通常の食事が出来るようになって再検査した時には異形成が消えていました。今回の異形成は出産後授乳中のため主食をたくさん食べていたことで発症したようです。

もしかしたらAさんの場合は普通の主食の食べ方であれば発症しないのかもしれませんが、検診の度に怯えるのが怖いためダイエットも兼ねて検診前は主食を避ける食べ方を続けられるそうです。

Bさんの場合

Bさんは日頃主食を食べない食生活をされていましたが、痩せていることが嫌になりわざわざ主食をたくさん食べるようにされたそうです。数ヶ月続けた結果として子宮頚がんの異形成を確か二回指摘されたそうです。わざわざ太るために食べておられたくらいですから、糖質をやめると消える可能性があることをお伝えしたところすぐに主食をやめられました。1ヶ月後の検診まで主食無しを続けられた結果陰性(異形成が認められない)となりました。その後一日一食主食を食べる生活をされて検診を受けられましたが、陰性でした。何度か陰性が続きましたが、ふと思い立たれて再び三食主食を食べる食事に戻されたところ検診で異形成を指摘されたそうです。三食の主食は控え、一食だけ主食を食べる生活にされたところ次の検診では陰性でした。

Bさんは一日一食の主食からいきなり三食の主食は失敗だったので、次は二食は主食を食べる食べ方を確かめてみようかなと言われていました。

現時点での食べ方の提案

更に情報が集まれば、別の食べ方を提案出来るようになるかも知れません。現時点では再検査を言われた場合、少なくとも検診2週間前から主食としての糖質を食べないことをお勧めします。毎日三食主食を食べることは癌化の危険を伴うため、出来れば再検査と言われた日から主食を食べるのは一日二食できれば一食にして、オカズだけ食べるようにされることをお勧めします。検診前二週間は主食を食べないようにすると異形成が消える可能性が高いと、AさんとBさんの実績から私は考えています。

一日一食か二食主食を食べる場合、糖質だけ食べることはやめておく方が良いと思います。その根拠は血糖値を上げないためです(参考:血糖値が上がりにくい食べ方 2017年版)。糖質が免疫に関わっていることは間違いない事実のようですが、糖質そのものが悪化因子(その場合糖質は食べない方が良い)か、血糖値が上がることが悪化因子(この場合血糖値を上げなければ糖質を食べても良い)かはまだわかりません。異形成発症の原因が糖質そのものか高血糖かはまだわかりませんが、少なくとも血糖値が上がる食べ方は異形成以外にも様々な病気を引き起こすため避けておく方が無難だと思います。これから糖質そのものか高血糖が原因か、どちらが正しいか状況証拠を集めたいとは考えていますが、私自身は現時点では糖質そのものよりも高血糖が原因ではないかと疑っています。そのため最終的には主食はやめなくて良いものの血糖値を上げない工夫も取り入れる方が、そもそもウイルス感染しても異形成を発症しにくいと私は考えています(参考:食後血糖値についての画期的な発見)。

食べ方を変えるだけ

癌になることをただ怯えるより、ダメ元で試してみるべき方法だと私は考えています。一般的な子宮頚がんの予防はワクチンですが、21世紀の新しい予防法は食べ方だと思います。

子宮頚がんのワクチンが副作用で問題になっていますが、ワクチンを打たなくても食べ方で解決出来るようになると考えています。何故ならそもそもワクチンは3つあるいは4つの癌化する可能性の高いウイルス株の感染を予防をするだけで、他の数十種類のウイルスの感染は予防出来ないからです。食べ方による異形成の消し方には全てのウイルスによる異形成に対応出来る可能性があるからです。ただし糖質を控えるだけで、全てのウイルスによる異形成を消すことが出来るか、糖質だけでなく他の因子が絡むかはまだ未知数です。しかし同じパピローマウイルスである皮膚に出来るイボ(尋常性疣贅)を治すための既に発見した知見が役立つと思うので、近い将来全ての異形成をコントロール出来るようになると私は考えています。

糖質を控えるだけでは異形成が消えない方がおられれば、改めて他の因子を探すことになると思います。

敵は糖質にあり 味方は脂質にあり

世間一般では糖質を悪者として扱っているのは一部の人で、多くの人から脂質は目の敵にされています。しかし糖質こそが裏切り者であり、食べ方によっては人間の身体には毒のようです。逆に目の敵にされている脂質は正義の味方だったのです。その考え方を解説していきます。

脂質を控えてご飯をたっぷり食べている方は、これまでの常識がひっくり返るような話です。

敵は糖質にあり

敵は糖質にありとは、糖質が人間の敵のようです。糖質は主に穀物と果物ですが、人類の歴史から見ると人口を増やすことに貢献した味方味方でした。果物は狩猟採取生活では欠かせない食材でしたし、穀物は栽培により簡単に増やすことが出来、保存もきく穀物は人口を支える大きな役割を果たしました。

しかし技術の進歩により余るほど糖質を食べることが出来るようになった現代では、人間の敵になりつつあります。

糖質が敵である根拠は2つあります。1つは糖質が食べ方により食後血糖値を上昇されることです。もう1つは糖質(炭水化物)を多く食べると死亡リスクが上昇するというデータです。

食後血糖値の上昇について

糖質の食べ方により食後血糖値が異なります。血糖値の上がりにくい食べ方をしていれば、必ずしも糖質を忌避する必要はありませんが、血糖値の上がりやすい食べ方をしていれば様々な病気を引き起こしてしまいます。

血糖値の上昇が命に関わるかどうかはまだわかりませんが、少なくとも血糖値が上がる食べ方が様々な病気を引き起こしていることは紛れも無い事実です。炭水化物・糖質は極力食べない方が良さそうですが、食べるのであれば、出来るだけ血糖値を上げにくい食べ方をする方がお得です。血糖値を上げにくい食べ方とは、おにぎりだけ・パンだけ・うどんだけという炭水化物だけを食べないことです(参考:血糖値を上げにくい食べ方 2017年版食後血糖値についての画期的な発見)。

糖質(炭水化物)の量について

更に糖質が多ければ多いほど死亡リスクが高まることがわかってきました(参考:Lancet 炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇)。死亡リスクの上昇は炭水化物をたくさん食べることでインスリンが分泌されることに問題があるのか、血糖値が上昇することに問題があるのかは解析されていません。少なくとも炭水化物をたくさん食べることは健康には良くないことは間違いなさそうです。

味方は脂質にあり

カロリー説では目の敵にされる脂質ですが、カロリー説自体が間違っています。少なくとも食後血糖値に関してはカロリー説でコントロールしようとすることは明らかな間違いです(参考:おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値(おにぎり2個だけより、おにぎり2個と唐揚げを食べる方が食後血糖値は低い)、おにぎり1個と唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い(同じカロリーにも関わらず、食べ方により血糖値が異なる)。

カロリー説が間違っているのですから脂質が悪者というのも濡れ衣かもしれません。

脂質と血糖値の関係

脂質は体内で消化されることで脂肪酸とグリセリンに分解されて身体に吸収されます。直接ブドウ糖にはなりませんので、脂質を食べても食後血糖値は上昇しません。むしろ脂質は糖質が消化されたブドウ糖分子が腸管壁に衝突し吸収されることを邪魔してくれます。結果として食べ物の中に脂質が多く含まれると食後血糖値の上昇を妨げてくれます(参考:たまごサンドの食後血糖値(脂質たっぷりのセブンイレブンのたまごサンドは食後血糖値がほとんど上がりません))

食後血糖値において脂質は味方なのです。出来るだけ多く食べる方が食後血糖値は上昇しにくいのです。

脂質と死亡リスクの関係

脂質摂取は多ければ多いほど死亡リスクが下がるという驚くべきデータが発表されました(参考:Lancet 炭水化物の摂取増加で死亡リスクが上昇)。13万5千人もの解析により明らかにされたデータです。

これまで目の敵にされていた脂質が実は味方だった1つの証拠です。

脂質を控えるのは勿体ない

これらのことから脂質を控えるのは勿体ないことがわかります。一番勿体ないと考えるのは、カロリーオフのマヨネーズです。脂質をカットしてカロリーを抑えたマヨネーズですが、血糖値の上昇を抑え死亡リスクを下げてくれる脂質を控えるのですから勿体ないと私は思います。

実は私も以前はマヨネーズはカロリーオフのものを使っていましたが、今では普通のマヨネーズをたっぷり使っています(塩分には気をつけながらですが)。

またノンオイルでヘルシーを売りにするドレッシングもありますが、わざわざノンオイルにすることに意味は無さそうです。ノンオイルドレッシングが美味しいと感じるのであれば構いませんが、健康のために選択しているのであれば一度立ち止まって考えてみるべきです。ノンオイルにすることで砂糖や塩が多ければ、むしろ不健康に向かいます。