たんぱく質を食べても簡単には太れない

タンパク質は消化されるとアミノ酸になり、体に吸収されます。
太るのは脂肪が増えることです。たんぱく質を食べることで脂肪が増えるためには、アミノ酸として吸収され、一度ブドウ糖に作り変えられてから脂肪を作り出すというかなりの回り道をする必要があります。たんぱく質の食べ過ぎでアミノ酸が余ったら、たんぱく質に合成して筋肉として蓄える方が合理的だと思います。

ブドウ糖が足らないときに仕方なくアミノ酸からブドウ糖を作り出す仕組みなので、ブドウ糖が余ったら作る脂肪にはわざわざしないと思います。蓄える際、たんぱく質に合成するエネルギーと一旦ブドウ糖にしてから脂肪に作り変えるエネルギーを考えると、エネルギーロスが多過ぎてわざわざ脂肪にはしないと思います。理論上はたんぱく質を脂肪にして蓄えることは可能ではあります。

進化の過程において無駄なことをすると生き残る確率は下がります。
これだけのエネルギーの無駄をしてまで脂肪として蓄えるメリットがありませんので、たんぱく質を食べることで太るのはかなり無理があると思います。

たんぱく質をたくさん食べたとしてもエネルギーロスが多いのでわざわざ脂肪として蓄える可能性は低そうです。
その上糖質依存での食べ過ぎの要素がなければ、身体の恒常性を保つ働きがあるため、そもそも蓄えるほど食べ過ぎることができる可能性は低そうです。

わざわざ実験してみる価値があるかどうかはわかりませんが、やるとすれば動物実験で、タンパク質を過剰に食べさせることで太るか試してみるのも一つかもしれません。

健康被害のあるものには課税されている

タバコやお酒は健康被害がわかっても禁止されてはいませんが、課税することである程度過剰摂取を抑制しています。(実際にアメリカではお酒を禁止する法律、禁酒法が制定され混乱の時代だったようです)
本来はタバコやお酒による健康被害による医療費の負担は、受益者負担の原則からタバコやお酒を嗜む人が負担するべきだと思います。脳が騙されて依存状態になっているとはいえ、嗜むと決めたのは自分自身だからです。嗜む嗜まないの選択の結果、嗜む人だけが健康被害になるのだから、それ嗜まない人に金銭的な負担を強いるのは平等の原則に反するという考え方です。

一説によりますとタバコの健康被害は年間3兆円、税収は年間1兆円。元々は税収を得るためにタバコを認めたのに、割にあいません。2兆円も余分にかかっています。
本来この2兆円分は喫煙者が負担するのが、公平だと思います。タバコを吸わない人にタバコの吸った人の医療費を負担してもらうのはおかしな話です。

糖質も依存性があり健康被害が明らか(肥満、2型糖尿病、生活習慣病)なので将来的には課税するべきではないでしょうか?一部では砂糖への課税が検討されましたが、砂糖が問題なのではなく糖質が問題だという本質の捉え間違いからきたことです。糖質に課税する方が合理的だと思います。(食べ物による健康被害、現代の脚気?はこちら)
ただし現状では嗜む嗜まないの選択肢が存在しなかった(糖質の害の『知識』がなかった)ので、糖質の影響が知れ渡り、嗜む嗜まないの選択が出来るようになるまでの時間を要するとは思います。

考え方としては糖尿病や高血圧が糖質の摂り過ぎによるものですから、糖質による健康被害として糖質摂取者に医療費の負担をお願いするのです。現実問題の解決策としては糖質による疾患の医療費分に相当する課税が妥当ではないかと思います。
安いから糖質でお腹を膨らませている一因があり、その結果として医療費の負担をしているのです。糖質を相応の値段にし、医療費を減らしてみんなが健康になるのは理想的な世の中だと思います。

糖質を食べることで生じる健康被害の分を糖質を食べる人が負担するという合理的な考え方です。

タバコによる健康被害の医療費分をタバコ代に2兆円分上乗せする方が先だとは思います。

ある人は100年かかると言っていました。
私は30年で実現できれば良いなと考えています。

炭水化物・糖質を食べる理由は何ですか?

これまでの常識や先入観を全て忘れて冷静に考えてみて下さい。

炭水化物を食べる理由は何ですか?

私が炭水化物を普通に食べていた頃、食べていた理由を考えてみました。

  • 子供の頃から当たり前に食べていたから
  • 食事といえば炭水化物が基本だから
  • 好きだから
  • 美味しいから
  • 安いから
  • 主食とされているから
  • 腹持ちがいいと思っていたから
  • おかずだけではお腹がいっぱいにならない気がするから
    • 食事した気がしないから
  • 手軽に食べることが出来るから
    • パンやおにぎりなど

考えてみるとこんなところです。簡単に言えば子供の頃からの刷り込みです。

他の選択肢を知らなかったことも当たり前に炭水化物を食べていた理由です。

炭水化物を食べる意味

炭水化物を食べることで少なくとも肥満という実害があることを知らなかったのも、平気で食べていた理由です。

栄養学は始まった時点で、みんな当たり前に炭水化物を食べているから、本当に身体に必要かどうかは検討せず、炭水化物を食べるものと定義したようです。

炭水化物は消化さらブドウ糖とし吸収されるだけです。アミノ酸からもブドウ糖は作り出すことができるので食べ物として無理に食べる必要はありません。

何故炭水化物を食べるのか、一度じっくり考えてみてもよいかもしれませんね。

他に食べるものが無かった時代とは異なり、飽食の今となっては栄養という意味はあまりないようです。

肥満、生活習慣病という炭水化物の食べ過ぎで起こる病気のリスクを知った上でも、ただ美味しいという楽しさの追求を続けるのかどうか。

リスクを知った上で炭水化物を食べられるのは全く問題がありません。タバコの害を知った上でもタバコを吸われる方と同じです。将来困る本人だけの問題だからです(誰の問題論)。ただ危険性を知らずに食べ続けるのは勿体無いと思います。

主食として当たり前に毎日食べるよりも、本来の炭水化物の役割・たまに見つけたご褒美として食べるラッキー食材の地位に戻してあげるのが良いのかもしれません。

決して炭水化物はやめなきゃダメなどと人に強要することなく、こんな考え方があることを教えてあげてください。

唐辛子にはまる心理(唐辛子依存)

辛い物が好きな人がいます。
私も好きでした。
過去形なのは、辛い物を食べると下痢をしてしまうことがわかったので控えるようになりました。

唐辛子を食べたいと思わせるのは脳内麻薬

唐辛子にはカプサイシンという辛味物質が含まれています。
このカプサイシンは体にとって刺激が強すぎ、強烈な痛みに感じます。この痛み刺激をやわらげるために脳内麻薬の一種であるエンドルフィンが分泌され痛み刺激を緩和します。この辛味の刺激の後に訪れるエンドルフィンのもたらす幸福感が人を虜にするのです。

唐辛子を何度も食べたいと思ってしまう人は、唐辛子依存に陥っているのかもしれません。(診断基準はこちら
実際には唐辛子のカプサイシンの刺激を打ち消すために分泌された脳内麻薬エンドルフィンに対する依存です。
脳内麻薬の詳しい話は参考文献:脳内麻薬、中野信子先生著

資本主義の本質とその現界?

資本主義は経済に競争原理を取り入れたため、急速に発展することに成功しました。

新しい発明や発見が人の生活を便利にしたり、快適にすることでお金を生み出す仕組みが発展しました。

正しい理屈(私は糖質回避が正しいと信じています)があっても、新たにお金を生み出す仕組みがないと、広まる原動力とはなり得ないということです。良くも悪くもお金が動かないとうまくいかないのが資本主義です。

幅広く糖質回避を広めるためには、糖質回避をすると何か得をする仕組みを考えないといけませんね。

資本主義の本質

本当は誰が正しいのか誰にもわからない前提なので、正しいかどうかの判断を市場に任せ、正しいものだけが生き残ることで結果として正しいことが証明されるのが資本主義です。

資本主義は現状で最善の経済原理であることは間違いありません。ただ明らかに正しいことであっても、お金を生み出す仕組みがないと、なかなか広まらないのは残念だと思います。

カレーで糖質回避 未来予想図

少なくとも2型糖尿病、肥満には糖質回避が有効です。他にもこれから糖質回避が有効な疾患がわかってくると思います。

となるといずれは糖質回避社会が訪れると思います。

ラーメンは麺抜きか麺抜き豆腐入りを考えました。

カレーライスは糖質回避教の信者さんは食べることが出来ません。

そこで今度はカレーライスの未来を考えてみました。カレーライスご飯抜きカレーだけはさすがに辛くて無理があるので、カレー豆腐が良いと思います。あとはお客さんに受け入れりるかどうかわかりませんが、可能性があるのは煮豆だと思います。

私が某有名カレーチェーンの社外取締役なら、カレー豆腐をメニューに加えます。汲み出し豆腐のようにするのか、賽の目の豆腐にするのかは検討の余地がありますけど。

私は10年経てばカレー豆腐は当たり前になっていると思います。

糖質回避の危険性に対する不安

糖質回避をした場合の危険性の不安の指摘がありました。確かに実際に寿命がどうなるのかはわかりません。

私の考えでは、身体の細胞やたんぱく質に障害を与える糖質を控えるわけですから、寿命は伸びると考えています。

全く新しい理屈は前例がないから過去のデータとの比較は意味がありません。

例えば今となっては当たり前のiPhoneの発売の際に、どれだけ売れるのかデータを出せと議論したとしても無意味だったことでしょう。幸いその判断をする経営者が言い始めたiPhoneですから、そんな不毛な議論は無かったはずです。何が示したいかというと、革新的な話は前例との比較は無意味だということです。

不安の内容は糖質を控えることでたんぱく質の摂取量が増え、腎臓の負担が増えるのが心配というものでした。確かに理論上はあり得るかもしれません。私からすれば、受け入れないそれらしい理由を探してきただけのように感じます。腎臓のたんぱく質の処理量が、現在全員がギリギリの状態で透析一歩手前ということなら成り立つ話です。一つの腎臓でも大丈夫なように、通常腎臓は十分な余力を備えていますから心配のし過ぎのようです。

別の例え話を考えてみます。命に関わる程ではありませんが体調を崩す部屋にいることがわかりました。(糖質を食べることで2型糖尿病、肥満を起こしていることを表しています)部屋にいることが体調を崩すのですから、外に出ることを提案しています(糖質回避の提案だと思ってください)。不安がる人は外の安全性が確実ではない。歩道を歩いても車に後ろから跳ねられるかもしれないから、外に出るのは不安と主張しています。(たんぱく質の取りすぎで腎臓に障害が出るかもしれないから糖質回避はしない)

2型糖尿病、肥満という明らかな糖質の害を前にして、起こるかどうかもわからない腎臓の障害を不安がる。(私は腎臓には余力が十分あるなで起こらないと思います)

もっとシンプルに極論すれば火事の部屋から、外に出ると車に跳ねられると心配して、明らかに危険な火事の部屋にとどまっているように思います。

ちなみにアドラーの心理学によると不安というのは、やらない言い訳をするために利用するものだそうですよ。

ラーメンで糖質回避の未来予想

大阪のあるうどん屋さんには肉うどんのうどん抜き、肉すいというメニューがあるそうです。

ラーメンで糖質回避をする場合の未来予想を考えてみました。

肉すいのように単純にラーメンの麺抜きでトッピングだけというのも一つの選択肢だと思います。

もう一つの選択肢はラーメンの麺の代わりに賽の目に切った固めの豆腐を浮かべ、レンゲで食べるスタイルです。麺も豆腐も選ぶことが出来るようにすれば、従来のお客さんに加えて糖質回避教の信者も取り込めるので商売が成り立つと思います。何より私が作って欲しいです。ラーメンの麺抜きかラーメンの麺抜きお豆腐入り。

未来予想 炭水化物は嗜好品

糖質が様々な害を引き起こす可能性が考えられます。
受け入れるか受け入れないかは個人の問題だと思います。
少なくとも糖質が原因で2型糖尿病肥満を引き起こしていると思います。
他にもアレルギーやニキビなど原因がよくわかっていない病気の原因ではないかと疑っています。(仮説はこちら

体重が気になる方は炭水化物を控えると、体重が希望の体重に調整することができるようになります。

今は甘いものが嗜好品で炭水化物は主食というイメージですが、体の中に吸収されれば糖分になってしまう炭水化物も嗜好品としてとらえるとよいと思います。
血糖値の観点からは、主食という考え方は適切ではないと思います。
炭水化物を完全に忌み嫌うのではなく、できたら避ける。
時折楽しむというのが糖質に対する適切なスタンスだと思います。

炭水化物をやめるなんて無理と思われた方はもしかしたら糖質依存の罠に陥っているのかもしれません。
糖質依存という病気というよりは、糖質の魅力に騙されていると理解するとわかりやすいかもしれません。

主食という考え方がなくなるのは100年かかるという人もいますが、私は30年で達成できるとよいなと企んでいます。

「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)

私の頭を書き換えてくれた本です。

主食を制限することで生活習慣病が防げることを論理的に説明されている本です。
読み終えた時点で、今までなんてものを食べていたんだ!?という心境になりました。
何より当たり前を疑われたところがすごいです。
そしてこれだけ画期的な考え方が、まだ広まっていないことも驚きです。
それだけ糖質がやめられない程魅力的ということだと思います。
江部康二先生の著作です。
元々江部先生のお兄様が糖質をやめると糖尿病が改善することを提唱されたそうですが、江部先生ご自身は半信半疑だったそうです。ところがご自身が糖尿病を発症されたことをきっかけにご自身で実践され糖尿病を克服されたことから、糖質制限の効果を実感され、積極的に広め始められたそうです。

糖質制限に関する様々なことをコメントされていますので、ブログもご覧ください。
私の提案する糖質回避教は元々食事制限の必要のない健康な方を中心に自己責任でお願いしていますが、江部先生は糖尿病の方を中心に指導されています。
糖尿病の方はサイトをご覧になられたり著作をご覧になられるとよいと思います。

著作通り、主食をやめると生活習慣病は防げると思います。
(私はそもそも生活習慣病という概念自体がなくなると思います。)
また糖質制限を糖質依存の観点から読まれると理解が深まると思います。
良かったらご覧ください。