糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存とは?

先日は体型は糖質への依存度を表すと書きましたが糖質依存とは、糖質を食べることに対して自己抑制が効かない状態のことです。糖質に対する中毒状態です。比喩的に糖質中毒だという人もいますが、依存の診断基準を満たすので本当に糖質中毒なのです。意外に思われるかも知れませんが、日本人の大半の方が糖質中毒です。何故なら米を主食として普通に3食食べるからです。3食食べているから糖質依存に陥るのか、糖質依存に陥るから3食食べるのかはわかりません。3食必ず食べている人の多くは糖質依存の可能性が高いと思います。その証拠に我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。糖質依存の人は禁断症状により1食抜くことが難しいのです。禁断症状である証拠は、空腹感を我慢しているとピークをこえるからです。強い空腹感が禁断症状でなければ、何か食べるまで空腹感が続かなければいけません。実際には空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが確定します。

糖質依存の特徴

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。特徴は上記の禁断症状があることと、自己抑制が効かないことです。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。一口食べると止まらなくなってしまいます。詳しくは上記リンクをご参照いただけると幸いですが、簡単に説明すると糖質を少し食べるといつもは多く食べるのでいつも通り食べる前提で血糖値を前もって下げてしまうのです。血糖値が下がるので余計お腹が空くのだと思います。

ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけギャンブルをしてしまったり、一口だけお酒を飲みはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存の上手な抜け出し方は、糖質依存の特徴に逆らわないことです。そして食欲と戦わないことです。食欲と戦っても負けてしまいます。食欲は本来生命を維持する仕組みですから、そもそも勝てないように設計されているのです。ちなみにダイエットに失敗してリバウンドしてしまうのは、食欲と戦って負けてしまっただけです。食欲とは戦わず、お腹いっぱい食べながら糖質依存から抜け出しましょう。その方法を解説します。

少し食べると余計お腹が空くのですから、逆らわないためには少しだけでも食べないことです。食べるなら少しだけと言わず普通に食べることです。途中でやめようとすると「衝動買いの心理」に逆らう必要があるため、心理的な負担が大きくなるのです。

糖質依存の抜け出し方はまず一食糖質を抜いてみるのです。具体的には御飯を食べずにおかずだけ食べるのです。1食抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。血糖値の変動が空腹感を誘発するので、少しでも血糖値を上げない方がお得だからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いのでとにかく一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから、糖質を少し食べると糖質を食べたい欲求が余計高まります。そのため少しだけ食べるより、一切食べない方が楽なのです。減らすより無くす方が楽なのが依存の証拠でもあります。多くの人は自分自身が依存だとは知らないので、常識的な考え方で1食抜くより減らそうとしてしまうのです。知らぬ間の依存の罠により、少し食べると余計お腹が空くので減らして食べることに失敗してしまいます。計算通りいかないのです。

まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

体型は糖質への依存度を表す

一般的には体型は食べ物に対する貪欲さを表すとして受け止められています。太っている人は食べ物を我慢出来ずに食べてしまうと認識されているのです。この考え方は間違っています。何故なら体型は糖質に対する依存度を表すだけだからです。そもそも太るのは糖質に騙されて食べ過ぎてしまう糖質依存の結果に過ぎません。依存度によって食べ過ぎる度合いが異なるので、体型が人によって異なるのです。

糖質依存の見分け方

糖質依存かどうか見分けるのは、食事を我慢出来るかどうかで簡単に見分けることが出来ます。簡単に一食抜くことが出来れば糖質依存ではありません。逆にお腹が空いて食事を一食抜くのが難しければ糖質依存に間違いありません。何故なら我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状があれば必然的に糖質依存だとわかります。空腹感が禁断症状では無いのであればずっとお腹が空いているはずです。我慢しているとピークをこえる感覚があるのが、禁断症状である証拠です。もし禁断症状ではないとすれば、尿意や便意のように排尿・排便するまで続くので、食べるまでお腹が空いていないといけません。空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが証明されるのです。

糖質依存度という考え方

糖質依存度とは糖質への執着の度合いを表します。糖質をやめることが想像出来ないとすれば、かなり依存度は高いと思います。体重を気にして食べないようにしようとしても、つい食べてしまうのは糖質に対して「衝動買いの心理」が働いてしまうからです。糖質が本来の魅力以上に魅力的に感じてしまうのです。私が患者さんに説明する際には、糖質に騙されると表現しています。

糖質依存度が高い人は体重が多く、糖質依存度が低い人は体重が少ない傾向にあります。体格が良い人は食事の量が多い訳ではありません。糖質の量が多いのです。食事の量が多いのは、糖質の量が多いことに伴い食事の量が二次的に多くなっているに過ぎません。糖質さえ食べないように気をつけてしまえば、痩せるのは当たり前の話です。例えば肉・魚・野菜・豆腐だけの食生活に切り替えれば、お腹いっぱい食べても痩せるはずです。糖質を食べないことに負担に感じるのは、糖質依存の間だけです。糖質依存から抜け出せば、負担に感じることすら無くなります。

糖質依存からの抜け方

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の抜け方は、御飯の量を減らすよりむしろ食べないようにする方が楽です。まずは一食抜いてみるのです。抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いので一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから糖質を食べたい欲求が高まります。そのため少しだけ食べるより、食べない方が楽なのです。まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

参考:糖質依存の上手な抜け出し方

体格が知恵で変わる時代

体格は糖質依存の結果です。糖質依存から抜け出す知恵を身につけ実践することで、体格は自在にコントロール出来るようになります。糖質依存の仕組みを知らず、糖質に振り回され続けている人が体格のコントロールが出来ないだけです。

これまでは太っている人は自制心が足らないとみられていましたが、これからは知恵が足らないと考えられるようになるかも知れません。早く糖質依存の仕組みを理解するようにしましょう。一生使える知恵となります。

様々な病気が治らなかった理由

様々な病気が治らなかった理由は主食という伝統的な食べ方です。
国も6割は炭水化物(糖質+食物繊維)を食べるように推奨していますが、これこそが様々な病気が治らなかった理由です。過剰な糖質が糖質依存を招き、その糖質が様々な病気を引き起こすのですが、その元となるのが国が推奨する主食という食べ方です。
国が糖質を食べることを推奨し、国民を糖質依存に陥らせることで、病気を引き起こしているのです。かつての食料不足の時代には穀物は重要な食料でした。比較的容易に増やすことが出来る上に備蓄もきくからです。国が人々を養うためには穀物を推奨するのはやむを得ない対策でした。その結果主食という食べ方が当たり前になったのです。昔から食べていたという理由で穀物が人間の身体に適切かどうかの検証がなされませんでした。

今では医療費が増大して国の財政を圧迫しているため、医療費削減が叫ばれています。しかし糖質が病気を引き起こす理屈がわかっている人達にとっては、国が困るのは自業自得のように思うのです。自らぎマッチで火をつけ、自らがポンプで火を消すマッチポンプのような話です。ただ自分が知らないうちに火をつけてしまったことを未だに知らないのです。

かつて税収を増やすために国がタバコを推奨していたことに似ています。一説によるとタバコによる税収は1兆円でタバコによる健康被害に対する医療費は2兆円なので採算が合わないことがわかっています。タバコは禁止する方が合理的な判断ですが、かつてアメリカでアルコールが禁止された禁酒法時代に世の中が混乱したことから、禁止ではなく税額をあげるのが現実的です。少なくともタバコが病気を引き起こすことがわかった今となっては税収のために国がタバコを推奨することはなくなりました。

国が炭水化物を食べることを推奨しているのは、かつてタバコの害を知らない時と似ています。まだ国が糖質が引き起こす病気を知らないのです。もしかしたら糖質の害には気付いていても、農家の反発が怖くて言い出せないのかも知れません。もしかしたら糖質を食べなくなると多くの病気が失くなるので、製薬会社が困ることに遠慮しているのかも知れません。言い出せないのも遠慮しているのも本当だとすれば政治家です。政治献金をもらっている手前本当のことが言い出せないのかも知れません。本来なら給料をもらうのは税金ですから税金を支払う国民の健康を第一に考えるべきですが、そのような私利私欲のない政治家はいないのかも知れません。

別の視点で見てみると、健康被害を引き起こすことを知らなかった時には麻薬が薬局で売られていました。麻薬の依存性や健康被害が知られている今では考えられないことですが、誰も害があると知らなかった時には全く規制されていなかったのです。

害があることが広く知られるまでは、対策が取れなくても仕方がないのです。

これだけ糖質が様々な病気を引き起こすことを考えると、主食という食べ方そのものに問題があるようです。主食という食べ方をやめるだけで、医療費は何割も削減出来るでしょう。医療費が高騰しているの問題は解決出来ますし、削減出来た医療費を糖質回避では治らない病気の新薬に使うことが出来るのです。

国はまだ知らないのですから今のところ仕方がありませんが、いつになったら炭水化物を6割も食べることを推奨するのをやめるのか私は個人的に興味があります。米農家の問題など新たな問題は起こりますが、医療費の問題が解決し、何より国民が健康になるのですから出来る限り早く主食という食べ方はやめるべきだと私は思います。

糖尿病患者さんに食べ方の指導がされていない話

患者さんとお話していて驚くことがあります。それは糖尿病の患者さんと話をしていてわかることです。糖尿病は糖質の食べ方で治る病気です。少なくとも食べ方で改善が期待出来ます。その食べ方を教えてもらっていない患者さんが多いのです。

糖質を控えると糖尿病が改善するのは、理解している人から見ると当たり前の理屈です。何故なら血糖値を直接押し上げる食べ物は糖質だけだからです。

私が糖尿病を診ている医者の怠慢だなと思うのが、糖質の食べ方を指導していないことです。糖質だけが血糖値を押し上げるので、糖質の食べ方で糖尿病が改善するだけの話です。特に糖質を食べる順番で血糖値が上がりにくくなることを知らない糖尿病患者さんが多いことに驚きます。たんぱく質、脂質から食べて、後で糖質を食べると血糖値は上がりにくく、糖質から食べると血糖値は上がりやすくなります。恐らくたんぱく質や脂質が先に胃の中にあると、糖質の吸収を邪魔することに起因すると思います。

医者が知らないだけなのか、糖尿病が良くなってもらっては困るから教えないのかは謎ですが、悲しい話です。

医学情報がネット上で溢れている現在、勉強不足の医者は淘汰されることでしょう。正しい情報と怪しい情報の取捨選択が患者さんにとって困難な今だから許されている状況です。患者さんが正しい情報を共有することが出来れば、勉強不足の医者は淘汰され相手にしてもらえなくなるでしょう。

糖尿病患者さんで、食べる順番のことを教えてくれない医者にかかっている人は、一度医者を変えてみることをお勧めします。逆に糖質を食べる順番だけでなく、糖質を控えることを教えてくれる医者は良心的な医者だと思います。そのまま通院されることをお勧めします。

糖質を使う発想

糖質は食べないに越したことはないようです。何故なら様々な害を引き起こすからです。肥満はもちろん2型糖尿病各種アレルギー、自己免疫性疾患や慢性感染症なども引き起こすようです。その証拠に糖質を控えるだけで簡単に症状が失くなります。

糖質を食べることで問題を引き起こすメカニズムはまだわかりませんが、状況証拠から考えると血糖値が関与していることは間違いなさそうです。血糖値が下がらなくなることが問題の糖尿病はもちろんですが、他の病気も血糖値が関与しているようです。

血糖値は糖質を食べることで上昇します。逆に糖質を食べなければ必要以上に上昇することはありません。かといって糖質を食べないことで血糖値が下がれば、タンパク質を消化したアミノ酸から糖を生み出すことが出来るので問題ありません。これが糖質を無理に食べる必要がない根拠です。

糖質を食べなければ通常なら血糖値は上昇しないはずですが、強いストレスや悩みごとなどがあるとストレスホルモンの影響で血糖値が上昇してしまうことが考えられます。糖質を食べないのに血糖値が上昇してしまうのです。生理前にニキビが出来やすいことを考えると、女性の方の場合生理前には血糖値が上昇している可能性が考えられます。

糖質を食べなければ血糖値は上がりませんが、下げることが出来ません。血糖値を下げるためには糖を使うしかありません。激しい運動をする必要はありません。歩くだけでも良いはずです。

食べ方と運動の勧め

糖質による害でお悩みの方は糖質回避がお勧めですが、上手くいかない場合には歩くことをお勧めします。運くことにより糖を消費することを考えますと、朝昼は糖質を多少食べても糖が使われる分血糖値の上昇は抑えられるはずです。逆に夕食を食べた後で動かないため、糖が消費されず朝昼に比較して血糖値が上昇してしまう可能性が考えられます。

糖質を食べないに越したことはありませんが、糖質を食べるのであれば動くことで多少でも消費される朝昼に食べる方が夕食で食べるよりお得なようです。糖質を食べるのであれば、歩くだけで良いので運動することだと思います。暑くも寒くもないショッピングモール内をお散歩することがお勧めです。

うつ病の人に提案

動くことで糖を使うという発想は知人からうつ病の人がいて悩んでいる相談から生まれました。糖質回避は以前からお伝えしていましたが、症状が良くないことから運動により糖を使うことを提案してみました。

一説によるとうつ病は小麦のタンパク質グルテンが原因の一つだそうです。私は糖質が原因だと思います。引き金は糖質を食べることで血糖値が上昇し、ストレスにより血糖値が下がらなくなることが考えられます。血糖値は血中のブドウ糖濃度のことですが、血中のブドウ糖が多くなるとタンパク質と結合し糖化産物というものが出来ます。この糖化産物が脳内で産生されてしまうことで脳の働きが妨げられるようです。ノイズ・雑音のように考る邪魔をしてしまうのです。私は糖質を食べると考えがまとまらなくなるので、平日は糖質を食べないようにしています。うつ病の原因が血糖値だと仮定すると、歩くだけでも病状が改善するかもしれません。

ストレスホルモンにより糖質を食べなくても血糖値が下がらなくなるので、改善しない可能性があります。そこで糖を使うという発想で歩くことで糖を消費し、血糖値を下げて症状の改善をはかるのです。

まだお一人試してもらっているだけですが、これまでは仮説通りに改善する方が多いので、運くことで糖を使う発想で改善が期待出来るのではないかと思います。軽い運動による害は考えにくいのでダメ元で試してみる価値はあると思います。

ダイエットで糖質回避をしてもなかなか体重が落ちない人も、少しずつで良いので歩いてみることをお勧めします。良かったらお試しください。

糖質の怖さ 美味しさという甘い罠

糖質の怖さについて考えてみます。怖さには人間の身体に害を与えることと美味しさ故にやめられないという2つの意味があります。

糖質による害

私は日頃糖質は食べないようにしています。当初の目的はダイエットでした。体重が落ち標準体重になった時点で糖質を食べても良いはずですが、ダイエット以外にもメリットがあることに気づきました。

睡眠の質が良くなるのです。逆に言えば糖質、特に甘いものを食べると寝付きにくくなります。糖質を食べて眠れないことを何度か繰り返していたので、控えていました。しかし最近では糖質を食べても眠れることもあるので油断していました。昨日糖質を大量に食べると眠れなくなりました。疲れ過ぎていたのもあるかもしれませんが、何時もなら数分で眠るのになかなか寝つけませんでした。結局朝方まで寝つけませんでした。不眠の原因の一つだと私は思います。少なくとも私の場合間違いありません。

糖質の害は他にも多々あります。各種アレルギーや自己免疫性疾患、2型糖尿病や高血圧などの病気を引き起こすことです。

糖質の美味しい罠

糖質の怖さは、糖質依存ではなくても、美味しさ故に一旦食べ始めると止まらないことです。何故なら美味しいからです。美味しさそのものが魅力的で食べ過ぎるように誘惑するのです。増してや糖質依存であれば、強い空腹感という禁断症状があるのでそもそも食べないことが困難です。糖質の怖さの本質はその依存性です。更に怖いのはその病的なまでの依存性を多くの人がまだ知らない知らないことです。

糖質は嗜好品と考える

糖質を必需品と考えている人は、糖質を控えるように伝えてもなかなか理解してもらえません。成長において糖質依存により糖質を大量に食べる方が体格の面で有利な可能性はあるものの、少なくとも生きる上での栄養の面では無理に糖質を食べる必要は無さそうです。であるならば、糖質は主食ではなく嗜好品と考えると身体の害を避けることが出来ます。

たまに食べる贅沢なご褒美だと考えましょう。贅沢なものを毎日食べると病気になるのは当たり前のことかも知れません。

そろそろ人類は食べ方を考えるべき時に差し掛かっていると思います。糖質回避という考え方がお勧めです。少なくとも先進国では糖質を主食として大量に食べるともったいないと私は思います。もったいない理由は改めて書きたいと思います。

糖質の落とし穴から抜け出すと

先進国の人類の一部が糖質による落とし穴に落ちてしまっている話を昨年書きました。生まれてからしばらくすると糖質を食べるのが当たり前で、糖質依存に陥っても気づかないのです。何故ならみんなが糖質依存なので、依存という異常な状態であることが認識出来ないのです。我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状ですが、みんながお腹が空くから、生理的な空腹だと錯覚してちるのです。正に落とし穴の穴が大き過ぎてみんなが穴の底にいることを理解出来ないのです。

糖質依存という大きな落とし穴

糖質回避により糖質依存という大きな大きな落とし穴から抜け出すと、落とし穴に落ちていたことを初めて正確に認識出来ます。糖質を食べているうちは落とし穴の中にいることを理解出来たとしても、どれほどの落とし穴なのかを正確に認識することは出来ません。何故なら普通の人は依存対象を客観視出来ないからです。本来なら客観的事実に基づいて判断すべき医者ですら、糖質依存者は糖質に対する歪んだ欲求を認めようとしません。そして落とし穴に落ちていることを認めません。

落とし穴を抜け出すと

糖質回避により糖質依存から抜け出すと、落とし穴の全容が理解出来ます。現実に落とし穴に落ちた場合、落とし穴の中からは落とし穴の大きさは理解出来ないと思います。落とし穴が大きければ大きい程外に出なければ理解出来ません。逆に落とし穴から抜け出すと、如何に大きい落とし穴だったのかを認識することが出来ます。

糖質を食べないことで、改善される病気は多々あります。一番わかりやすいのが肥満です。糖質依存により糖質の自己抑制が出来ない結果太るだけのことです。糖質依存から抜け出すと痩せるのは当たり前のことです。糖質制限がもてはやされましたが、糖質依存の概念を理解し落とし穴から抜け出した人々からみれば取り立てて騒ぐことですらありません。水が高いところから低いところへ流れるように、糖質依存で糖質を食べ過ぎれば太り、糖質依存から抜け出して糖質の量が減れば痩せるだけのことです。

糖質回避により改善する病気は他にも多数あります。各種アレルギーや自己免疫性疾患、2型糖尿病も治ります。糖質に伴い塩分も過剰摂取することで高血圧も発症するようなので、糖質回避により高血圧も治る可能性があるのです。糖質が免疫機能に作用ことから、発症機序のよくわかっていない特発性といわれる病気の大多数の原因ではないかと考えています。

私は糖質依存から抜け出すことで6割から8割の病気が治る可能性があると考えています。なかなか治らない慢性感染症や癌も糖質による免疫機能障害が一因だと思います。癌まで糖質の影響で発症するのであれば、8割近くの病気が治る可能性があります。

毎日普通に糖質を食べておられる方は、もしかしたら今いるところが落とし穴の底かもしれないと考えてみてください。落ちている落とし穴が大き過ぎて、落とし穴だと理解出来ないのです。日本人の多くの人が落とし穴に落ちていると想像してみてください。落とし穴から抜け出した人は、落とし穴に落ちている人を哀れ気に見ているのです。

貴方も糖質回避により落とし穴から抜け出しませんか?

同じ食べるなら美味しい物という罠

人間は動物であり、食べ物を食べない限り生き続けることは出来ません。生命を維持するために必ず何かを食べて生きています。

必ず行う行為である食べるという行為ですが、どうせ食べるなら美味しい物を食べるというのは大きな落とし穴があります。

食は生命を維持するために必要ですが、美味しさという快楽は必ずしも必要ではありません。美味しさを追求するということは快楽を追求することに繋がり、溺れてしまうことがあるのです。

美味しさに溺れる一例が糖依存です。糖質という美味しさに溺れてしまい、人類の進化の歴史とともに精製することで糖質の純度をあげていきました。小麦は全粒粉から小麦粉に、米は玄米から白米に純度をあげて美味しさを追求しました。益々快楽の虜になってしまったのです。

生活が豊かになったおかげで、生きるための食と快楽のための食が曖昧になってきました。その結果お金に余裕があれば美味しい物を食べようするようになりました。実は美味しさという快楽に依存してしまい、美味依存とでもいうべき、お金に余裕が無くてもとにかく美味しい物を食べようとする人までいるのです。

どうせ食べるなら美味しい物を食べようと考えることで、糖質依存や美味依存という罠に陥るかもしれません。糖質依存や美味依存に陥ると、肥満や2型糖尿病や各種アレルギーなど病気になるかもしれませんし、必要以上に食費がかかるのでお金にも困ることになります。これらの弊害全て合わせて罠にはまるようなものです。罠に陥ることのないように食べる『意味』を考えるようにしましょう。栄養補給の食なのか、快楽のための食なのかです。いつも快楽を追求すると罠に陥るので気をつけるようにしましょう。

粉もん+ご飯が太るのは当たり前

大阪府が行った食生活の調査で粉もん+ご飯を食べる人に肥満の人が多い結果が出たそうです。糖質依存のことを知っている人達からすれば、無駄な調査をしたんだなというのが正直な感想でしょう。無知とは幸せなのかもしれません。ただ知っている人達から見ると知らないことは滑稽で哀れですらあります。

肥満の原因は糖質依存

糖質依存により糖質を食べ過ぎることで肥満が起こります。糖質の塊である粉もん+ご飯は糖質依存を加速するので太るのも当たり前です。というよりも糖質依存の人達が糖質を求めた結果、粉もん+ご飯という糖質+糖質の食べ方を求めるのです。つまり粉もん+ご飯という食べ方を選択する人達が糖質依存に陥っており、糖質依存による過剰摂取によって太っているだけのことです。糖質を食べて依存になれば太る。糖質+糖質の食べ方を選択するのは糖質依存者の可能性が高いから、食べる量の自己抑制がしにくい。結果として太る。

ちなみに糖質依存かどうかを見分けるのは簡単です。我慢出来ない程お腹ぎ空くかどうかを確認するだけです。我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状です。禁断症状である強い空腹感を我慢しているとピークをこえるのがその証拠です。禁断症状ではないと仮定すれば、尿意や便意のように排尿・排便するまでおさまることはないはずです。空腹感がピークをこえるのは、糖質依存により脳が騙しているからです。騙しきれなくなってピークをこえるのです。

食べ物の選択

粉もん+ご飯が太るというよりは、粉もん+ご飯の組み合わせを選ぶ時点で糖質依存の可能性が高いからです。糖質依存は毎日連続して多量に食べ続けることで起こります。時折大量に食べても糖質依存にはなりにくいと思います。

肥満で困っているのであれば、糖質の摂り方だけ気をつけるようにしましょう。糖質回避により糖質依存から抜け出してしまえば、体重は自由自在です。痩せようと思えば糖質を減らし、太ろうと思えば糖質を食べるだけのことです。

糖質制限の危険性 痩せることに依存する

一部の人達の間で糖質制限(私は糖質回避という考え方を提唱しています)の危険性が叫ばれています。大半は糖質依存の人達が糖質を食べたいための言いがかりです。唯一気をつける必要があるのは痩せることを依存してしまう痩身依存とでも言うべき状態です。

糖質を食べる『意味』

糖質は食べても血糖値が上昇するだけです。食べ過ぎた結果脂肪として身体に蓄えるので太ります。糖質を食べないことで血糖値が上がらないから食べる必要があると指摘する人がいますが間違いです。糖質を食べて血糖値を上げなくても、消費により血糖値が下がるとタンパク質を消化吸収したアミノ酸からブドウ糖を作り出すことが出来るので血糖値は一定レベルを維持します(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。つまり栄養摂取という意味では無理に糖質を食べる必要はありません。

では何故これ程までに人類は糖質を食べるのでしょうか?。穀物の特性に由来します。簡単に増やすことのできる増殖性、長期間保存することのできる保存性です。このこれらのおかげで他の国に運ぶことが出来るようになりました。そして非常に美味しいことです。この美味しさに溺れ人類の多くが知らない間に糖質依存に陥ったのです。だからこれ程までに広まっているのです。

糖質制限の危険性を指摘するのは糖質を食べたい人達と糖質を食べて欲しい人達の言い訳だと思っていました。先日NHKを見ていると確かに危険な一面があることがわかりました。では糖質制限の何が危険なのでしょうか?

痩身依存とは?

そもそも太る原因は糖質依存による糖質の食べ過ぎです。その原因である糖質を制限することで痩せるのは、水が高い所から低い所へ流れることと同じように当たり前のことです。取り立てて騒ぐようなことではありません。糖質依存による糖質の過剰摂取(一度食べ始めるとやめられない。お腹いっぱいでも糖質なら別腹で食べてしまう)が原因で太っただけですから、糖質を避けるだけで過剰摂取がなくなるので自然に痩せることが出来ます。ちなみに糖質を食べながらダイエットをするのは原因を取り除くことなく、痩せようとするので上手くいきません。場合によってはリバウンドでかえって太ってしまいます。これはアクセルを自分で踏みながらブレーキも踏んで止まらず困っているようなものです。

タイトルの痩身依存、痩せることに依存してしまうのは、今まで苦労していたダイエットが面白いように簡単に行えるからだと思います。痩せること自体に楽しみや快楽を感じてしまい、痩せることに溺れ依存してしまうのです。依存とは身体に害があるとわかってもやめられないことを言います。常識的には身体に害があるとわかれば、止めれば良いだけだと考えてしまいます。自分の意思で行っているのだから簡単にやめることが出来ると思っていることに落とし穴があるのです。自分の意思で痩せるのだから、身体に害がある時点で痩せるのをやめれば良いだけなのですが痩身依存に陥ると自分ではコントロール出来なくなります。つまり糖質制限によって生じた身体の害であれば、糖質を再び食べ始めるだけですが、糖質を食べることが怖くなってしまうのです。痩身依存の前に太ったことが糖質依存の結果だと知らない人が多いため、糖質を再び食べ始めるとまた太ってしまうのが怖いのです。少しでも食べると太る錯覚に陥るため怖くて糖質を食べることが出来ません。

糖質依存に陥ることが無ければ糖質を食べても太ることは理論上は無いのですが、このことを知らないと一口も糖質を食べられなくなるのです。痩身依存は糖質恐怖症と言い換えることも出来るのかもしれません。糖質の本当の姿(糖質依存が問題であって糖質は毒ではないこと)を教えてあげるだけで簡単に解決する話です。