お祭り価格という考え方があります。
お祭りだと露店の商品が思った以上に素敵に見えてしまいます。お祭りでなければ決して買わないような割高な価格でも、価格以上に魅力的に思わせる魔力がお祭りにはあるようです。
お祭りの雰囲気が気分を高ぶらせて、日常とは違う心理に引き込むことで、お祭り価格でも露店で買い物をしてしまいます。
日頃なら価格に敏感な人でも、年に一度のお祭りだとあまり価格にこだわらず、つい魅力的に見える物を買ってしまいます。衝動買いの心理を上手く活用して、お祭り価格を成り立たせています。
もしこのお祭りの機会を逃すと来年まで買うことが出来ないという焦燥感も、衝動買いの心理と同じで、購入してしまうことに拍車をかけます。
このお祭り価格は様々なイベントでも成り立ちます。非日常を演出することで少し高めの価格設定でも、衝動買いの心理の応用で買ってもらうことが出来るようです。
例えばデパートの物産展などはお祭り価格の良い例です。物産展というお祭り的な非日常のイベントでは少し高めの価格でも、気分が高ぶっているおかげで、つい購入してしまいます。
こうして考えてみると、様々な場面でお祭り価格はあるようです。例えば身近なコンビニでもお祭り価格はあるようです。ただし競争の激しいコンビニでは、あからさまな高めの価格設定ではなく少しだけ高めの価格の限定商品を出しているようです。その際様々なイベントを開催し、いわばお祭りを自作し、限定商品を少し高めの価格で売るのも、お祭り価格の亜流のようなものです。
少し高めの価格がお祭りのお楽しみ代だと考えて、高いのか安いのかを判断してみるのも面白いのかもしれません。
自作お祭りのお祭り価格につい釣られて、衝動買いしてしまわないように気をつけてみたいと思います。
私は日常価格とかけ離れた価格の商品は、自作お祭り価格として一歩引いて判断するようになりました。割高な商品にその値段の価値があるかどうか、お祭りで無くても買うかどうか考えてみると良いと思います。