アレルギーは何故治らないのか?

一般的に花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギーは治らないと考えられていますが何故なのでしょうか?

それは現代人の多くが人間の身体にあった食事の仕方をまだ知らないからだと思います。具体的には糖質を繰り返し食べていることが原因のようです。実際に糖質を控えることで花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息が治った人が何人かおられます。

何故アレルギーは治らないことが常識と考えられているかと言えば、糖質を食べることが当たり前だからです。そして糖質を食べないことと比較しなかったからです。

つまり糖質を控えるという発想がなかったからです。

花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息の方は糖質をよく食べる方が多いようです。特に血糖値の上がりやすいおにぎりだけ、パンだけ、麺だけという炭水化物だけ食べる方をされる方は症状が激しい傾向にあります。

どうやら糖質を食べた結果免疫異常が起こり、本来なら働かないはずの自分の身体に対する免疫(自己免疫)が働くことで発症するようです。花粉症における眼や鼻の粘膜、アトピー性皮膚炎における皮膚、喘息における気管粘膜など、自己免疫の働く対象が外界に触れる場合を特にアレルギーと呼んでいるようです。そしてアレルゲンは原因ではなく、悪化因子に過ぎません。粘膜など外界に接する部位に自己免疫を起こして傷んだ場合に、花粉などが付着すると感作され反応してしまうに過ぎません。糖質をきっかけとして自己免疫が起こっていなければ、粘膜に花粉が付着しても反応は起こりません。そして糖質を控えると反応しなくなります。

実際に糖質を控えると症状が改善する方が多いのですが、興味深いのは食べ方で改善する方がおられることです。食べ方とは血糖値の上がりにくい食べ方をすることでこれらの症状が改善します。具体的には糖質だけ食べることを避け、糖質以外のオカズと一緒に食べるようにするだけで治る方が大勢おられます。これらの状況証拠より、血糖値の上昇が何らかの関与をしていると私は考えています。

アレルギーを避けるためには血糖値の上がりにくい食べ方病気を避ける理想の食べ方をすることがお勧めです。

もうすぐ花粉症の季節ですが、花粉症でお悩みの方は上記の食べ方を試してみられることをお勧めします。

血糖値が糖質の量だけで決まる訳ではない理由

血糖値は糖質の量だけで決まる訳ではないことを具体例で示しましたが、今回はその理由を中心に書いてみたいと思います。一言で言えば血糖値とは血液中ブドウ糖濃度であり、消化・吸収のスピードによって血液中ブドウ糖濃度は変化するからです。更に上がりかけた血糖値に対して分泌されたインスリンの働きにより、血糖値を下げようとした結果がその時の血糖値です。いわば糖質による足し算とインスリンによる引き算の結果がその時の血糖値です。糖質の消化・吸収、インスリンの分泌と働き具合に個人差があるため、糖質の量だけでは血糖値は決まりません。運動はブドウ糖を消費するため食後の運動はもちろん血糖値を下げますし、食前の運動でも血糖値を押し下げる働きがあります(参考:おにぎりと食前運動による血糖値の違い)。

鍋に塩を入れた際の塩辛さは塩の量だけでは決まりません。何故なら塩辛さは塩分の濃度が影響するはずだからです。同じ100gの塩を鍋に入れたとしても、鍋が1リットルの水の入った鍋に入れる場合と100リットルの水の入った鍋に入れる場合では濃度が異なるので塩辛さも違うはずです。つまり同じ塩の量でも薄める水の量によって濃度が異なるため、塩辛さも違うはずです。

血糖値も血液中のブドウ糖濃度のことなのでブドウ糖の量だけでは決まりません。血糖値は鍋の塩と水の量の関係のように単純に血液の量の多い少ないではないため少し複雑にはなりますが、似たような考え方で理解出来ます。

食べ物の中のブドウ糖が吸収され血液中に移行します。血液中に溶け込んだブドウ糖の濃度が血糖値です。ブドウ糖濃度が高くなるには、食べ物が消化され吸収されるという過程があります。糖質が消化・吸収されるスピードが早ければ、速やかに血糖値が上昇します。糖質の消化・吸収において糖質以外の食べ物があれば消化が妨げられるかどうかは実験をしてみなければわかりません。少なくとも吸収においては糖質以外の食べ物(タンパク質や脂質・食物繊維など)があれば腸管壁への糖質が消化されたブドウ糖と接触・吸収を邪魔するため血糖値の速やかな上昇は妨げられるはずです。このことはおにぎりだけ食べるよりタンパク質である唐揚げを食べる方が血糖値の上昇が緩やかになることから推測出来ます(参考:おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値の違い)。

濃度の変化は濃度差が大きければ大きいほど速く起こります。つまり食べ物の糖質割合(食べ物中のブドウ糖濃度)が高ければ高いほど、血液中ブドウ糖濃度との差が大きくなるため速やかに上昇するはずです。

ただし糖質以外の食べ物が血糖値の上昇を妨げるためには、糖質と糖質以外の食べ物が均一に混ざることが必要なようです(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違いカップラーメンと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)

私のようにインスリンの分泌や働きの悪い血糖値が200mg/dlをこえることがある人は食後血糖値が変動しますが、インスリンの分泌や働きが良い人(健常人)は血糖値は余り変動せず、食後でも150mg/dl以下に抑えられているようです。

またそれまでに食べた糖質の食べ方によってインスリンの分泌が変わる為か、しばらく糖質を控えていると血糖値が上昇してしまうようです。その為耐糖能の検査であるブドウ糖負荷試験の前には、あえて3日ほど糖質を食べるように勧められるそうです。

様々な点から食後血糖値は糖質の量だけでなく、いくつもの要因で変わるようです。ちなみに食後血糖値のピークの時間もいつも同じとは限らないようです。少なくとも私の場合、食べ物の種類や組み合わせによってピークの時間は変化しますが、今のところパターンのようなものは見出せずにいます。機会を見つけて一度真剣に私のデータで集計してみたいと思います。

おにぎり1個と牛乳500mlの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食べ物の食後血糖値を測定しております。

今回はおにぎり1個と牛乳を飲むとどうなるかという知人からの質問もあり以下の実験の経緯もあって実験してみることにしました。

実験をすることになった経緯

様々な実験をしていますが、これまで得られた知見として糖質だけ食べて水分を摂ると食後血糖値が糖質だけ食べる場合よりも上昇することがわかっていました。

食パンでは水を飲むと食パンだけよりも食後血糖値が低く抑えられることもわかりました(参考:食パン2枚と水500mlの食後血糖値)。
食パン2枚を食べた後牛乳500mlを飲んでみると水よりも低く抑えることができました(参考:食パンと水500mlと牛乳500mlの食後血糖値)。

これまでおにぎりだけ食べて水やお茶を飲むと食後血糖値が急上昇することがわかりました(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)。カップラーメンを食べて水を飲む場合でもカップラーメンだけ食べる場合よりも急上昇しました(参考:カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。
食パンを食べて水を飲むと更に上昇する可能性が高いと考えて試してみましたが、食パンだけよりも低く抑えられることがわかりました。
食パンと牛乳では食パンと水よりも食後血糖値を低く抑えることが出来たため、牛乳が食後血糖値を抑える働きがあるかもしれないと考えました。

そこでおにぎり1個と牛乳500mlを試してみることにしました。

食べた物

セブンイレブンの塩むすび1個とイオンの牛乳500mlを試してみました。
おにぎりを買った後で牛乳との組み合わせを考えたため、牛乳は家にあったイオンのものとなりました。

食後に500mlの牛乳を飲んでみました。

食後血糖値の予想

これまでは糖質だけ食べた際に水分を摂った場合の食後血糖値は、糖質だけ食べる場合よりも上昇しましたが、食パン2枚と牛乳では食パン2枚よりも下がったため食後血糖値がおにぎりだけより下がることを期待して食べてみました。

食後血糖値

結果は残念ながら予想よりも高くなりました。

このままでは判断しにくいため、おにぎり1個の食後血糖値と比較してみました。

おにぎり1個とほぼ変わらないグラフとなりました。
残念ながら今のところおにぎり1個と水500mlの実験は行っておりませんが、おにぎり2個とお茶500mlのグラフはおにぎりだけよりも高くなっていました(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)。ということは牛乳を飲んでもおにぎりだけとグラフが変わらないのは意味があるのかもしれません。

 

今回の実験でわかったこと

おにぎり1個と牛乳500mlではおにぎり1個と食後血糖値は変わらないことがわかりました。残念ながら私が期待したおにぎりだけより牛乳を飲むことで食後血糖値を下げる働きはありませんでした。しかし特保のコーラよりも牛乳の方が効果が高い可能性が考えられました(参考:お茶と特保コーラでの食後血糖値の違い)。

パンと牛乳の組み合わせで血糖値が低く抑えられるのかも怪しいため、再実験してみたいと思います。

 

今後の検討課題

おにぎり1個と水500mlの食後血糖値との比較をしてみることで、牛乳が水よりは食後血糖値を抑えているのかどうかがはっきりすると考えられます。
また難消化デキストリンを含む飲料と牛乳の比較をしてみると面白い結果が得られそうな気配です。
少なくともおにぎりと難消化デキストリン飲料よりは、牛乳の方が血糖値を抑える効果が高い可能性が考えられます。
機会があれば難消化デキストリンと牛乳と比較してみたいと思います。

 

牛乳の乳糖が血糖値を押し上げるとも言われています。
私の場合どの程度血糖値が上がるのかも調べてみたいと思います。

一つ謎を解くと別の謎が気になってしまいます。
食後血糖値と食べ物や食べ方の謎は深まるばかりです。
今年はいくつの謎を解くことが出来るのか楽しみです。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

セブンイレブン たまごサンド2個の食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を掲載しています。
今回はセブンイレブンのこだわりたまごのサンドを2個食べてみることにしました。

追加実験をした経緯

今回は以前計測したたまごサンドの食後血糖値 3回目の追加実験を行ってみました。
というのもこのグラフでわかる通り3回とも血糖値がほとんど変化しなかったからです。


少ないとはいえ食パンで挟んでいる卵サンドイッチの食後血糖値がここまで変化がないのは、理解できませんでした。再実験してみましたが、やはり食後血糖値は上がりませんでした。

ということは2個食べても変化がないかもしれないと考えて2個食べてみることにしました。

こだわりたまごのサンド2個

タンパク質量10.3g×2
脂質22.5g×2
炭水化物18.3g×2

 

こだわりたまごサンド2個の食後血糖値

結果はほぼ変わりませんでした。
食後血糖値はほぼ真っ平らで225分後に120mg/dlまでわずかに上昇した程度でした。

こだわりたまごのサンド1個では食前の血糖値がそのまま一定に保たれていますが、こだわりたまごのサンド2個ではわずかに上昇しています。これが食べ物の影響なのか誤差の範囲なのかは明らかではありません。

少なくともセブンイレブンのこだわりたまごのサンドは2個食べたとしても血糖値をそれほど上げないようです。こだわりたまごのサンドは呉からの風が認定する血糖値を上げにくい理想食です。ただし全ての方の血糖値を上げないことを保証する訳ではありません。
特にこのデータは水分を摂っていないため、水分を摂ると血糖値が上がる可能性がありましたが、先日行ったたまごサンドと水500mlの実験では食後血糖値はほぼ変わりませんでした。少なくとも私の場合は卵サンドを食べても血糖値は上がりませんでした。他の方が食べた場合も必ずほぼ一定に保たれるとは限りませんが、他のコンビニの食べ物と比較すると食後血糖値が上がりにくいことは間違いないと思います。

卵サンドイッチの食後血糖値が上がらない理由(仮説)

こだわりたまごのサンド1個に炭水化物(計算上食物繊維は含まれずすべて糖質のようです)は18.3g含まれてはいますが、タンパク質量10.3g、脂質22.5gが糖質に比して多くあることで吸収が邪魔されている可能性があります。この割合が理想的なため2個にしてもほとんど上がらずに済んでいるのかもしれません。

一つは糖質割合つまりタンパク質でも脂質でも糖質以外のものを一緒に食べると血糖値が上がりにくくなるようです(参考:食後血糖値と食事中糖質割合の関係)。特に脂質が多いことが血糖値の上昇を抑えてくれている可能性が考えられます。タンパク質と脂質が対等に血糖値の上昇を抑えるのか、脂質が多い方が更に血糖値の上昇を抑えてくれるのかは様々な食材の食後血糖値の検索によって解明したいと考えています。もし脂質が食後血糖値の上昇を抑える働きがあるのであれば、これまでの常識が一気に覆る可能性があります。何故なら脂質はカロリー説では諸悪の根源のように扱われてきたからです。少なくとも脂質が血糖値を直接上げる働きがないことは間違いありませんが、脂質が血糖値を上げることを妨げる働きがタンパク質よりも強ければ常識転換・パラダイムシフトなのかもしれません。

今後の実験課題

脂質が血糖値の上昇を強く抑えてくれる可能性があるため、意外にもマヨネーズを使った食べ物は糖質の量に対して食後血糖値を上げにくい可能性があります。他にもマヨネーズを使った料理を食べてみるか、何かの食べ物にマヨネーズをつけて食べてみたいと思います。もし脂質が血糖値を抑えてくれる働きが強ければマヨラーの血糖値が低い可能性が示唆されます。
出来れば今後実験し明らかにしたいと思います。

またこだわりたまごのサンド2個では食後血糖値はやや上がったようにみえます。1個では全く上昇しなかったことからすれば、意味のある上昇なのかもしれません。こだわりたまごのサンドを一度に3個食べることが出来れば検証できるのではないかと思います。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

ミニストップ たまごサンドの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を掲載しています。
たまごサンドイッチはセブンイレブンをはじめ(参考:たまごサンドイッチの食後血糖値 3回目)、ファミリーマート(参考:ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値)やローソン(参考:セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い)でも比較的食後血糖値の上がりにくい食べ物です。広島にはないので食べる機会がないのですが、今回ミニストップのたまごサンドを食べる機会がありましたので、食後血糖値を測定してみました。

 食べたもの

ミニストップのたっぷりたまごサンド

タンパク質量9.5g
脂質19.0g
炭水化物23.6g

炭水化物割合はセブンイレブンのものよりも多少多いため、食後血糖値が上がることが予想されました。

たっぷりたまごサンドの食後血糖値

結果は予想通りセブンイレブンのたまごサンドより少し上がりました。
ただパンを食べているにも関わらず多少上がった程度です。

たまごとマヨネーズがあると比較的血糖値が上がりにくいことがわかります。

卵サンドイッチの食後血糖値が上がりにくい理由(仮説)

サンドイッチに炭水化物(計算上食物繊維は含まれずすべて糖質のようです)は23.6g含まれてはいますが、タンパク質量9.5g、脂質19.0gが糖質に比して多くあることで吸収が邪魔されている可能性があります。
一つは糖質割合つまりタンパク質でも脂質でも糖質以外のものを一緒に食べると血糖値が上がりにくくなるようです(参考:食後血糖値と食事中糖質割合の関係)。特に脂質が多いことが血糖値の上昇を抑えてくれている可能性が考えられます。タンパク質と脂質が対等に血糖値の上昇を抑えるのか、脂質が多い方が更に血糖値の上昇を抑えてくれるのかは様々な食材の食後血糖値の検索によって解明したいと考えています。もし脂質が食後血糖値の上昇を抑える働きがあるのであれば、これまでの常識が一気に覆る可能性があります。何故なら脂質はカロリー説では諸悪の根源のように扱われてきたからです。少なくとも脂質が血糖値を直接上げる働きがないことは間違いありませんが、脂質が血糖値を上げることを妨げる働きがタンパク質よりも強ければ常識転換・パラダイムシフトなのかもしれません。

今後の実験課題

脂質が血糖値の上昇を強く抑えてくれる可能性があるため、意外にもマヨネーズを使った食べ物は糖質の量に対して食後血糖値を上げにくい可能性があります。他にもマヨネーズを使った料理を食べてみるか、何かの食べ物にマヨネーズをつけて食べてみたいと思います。もし脂質が血糖値を抑えてくれる働きが強ければマヨラーの血糖値が低い可能性が示唆されます。
出来れば今後実験し明らかにしたいと思います。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
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おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

子宮頚がんの検診は受ける方がお得

子宮頚がんの検診は受ける方がお得だと私は思います。お得という表現が適切かどうかはわかりませんが、お得ですよとお伝えする方が情報が素早く伝わるため私はあえて使っています。

検診を受けてガンを早期発見すれば手術で治るからというのが一般的ですが、私の持っている情報は少し違います。前癌病変の時点で発見すれば、食べ方で治してしまう可能性があるという考え方です。

通常子宮頚がんは

正常細胞 → 異形成細胞(前癌細胞) → 癌細胞

と変化します。つまり前癌病変を経て癌化することが多いようです。子宮頚がんの多くはウイルス感染により引き起こされるとされていますが、感染だけでなく免疫不全が重なると前癌細胞を生じてしまうようです。更に免疫不全が重なると癌化してしまうようです。

以前子宮頚癌検診でクラス3と言われたらで書きましたが、最近では子宮頚がんはパピローマウイルス感染により発症することがわかってきたためベセスダシステムという分類の仕方が変わったようです。子宮頚がんになりかけと言われたら、子宮頚癌検診でクラス3と言われたらに書いたことを実践してもらうと消すことが出来るようです。現時点で2人消すことが出来ました。狙って消すことが出来たので間違いないと私は考えています。特にお一人の方は糖質を控えると前癌病変が消えて、糖質を三食食べると再度前癌病変を指摘されています。クラス3とは言われなくなっているため、子宮頚がんで再検査と言われたらとして改めて書いています。

お得と表現する根拠

糖質との関係がわかるまでは、子宮頚がん検診の目的は早期発見でした。前癌病変が見つかっても経過観察しか方法がありませんでした。前癌病変は注意深く経過観察すべきメッセージでしかありませんでした。

私は子宮頚がんの目的は前癌病変を見つけることにするべきだと考えています。前癌病変は食べ方を変えるべき一つの指標として活用するのです。

子宮頚がんの前癌病変を身体からの警告メッセージとして受け取るために、子宮頚がん検診を受ける方がお得という考え方です。身体からの命に関わるメッセージとして子宮頚がん検診を利用するのです。子宮頚がん検診を受けないことは、その警告メッセージを受け取らないことに繋がるからです。例えば地震が予知出来るようになり、警報が鳴り響いているのにわざわざ耳を塞いで警報を聞かないでいるようなものです。

特に糖質・主食を三食食べている人や、お菓子や果物をよく食べている人は子宮頚がん検診を受けることをお勧めします。もし万が一前癌病変が見つかり、再検査を指摘された場合には、このままでは病気になる食べ方をしていることを、身体が教えてくれる警告メッセージとして受け取るのです。癌になる前に警告の段階つまり前癌病変として知るために、子宮頚がん検診を定期的に受けることがお得だと私は考えて女性の患者さんに説明しています。

今のところ子宮頚がんで前癌病変を指摘され、改善した方はお2人なので、前癌病変を指摘された方全員を糖質の食べ方だけで確実に消すことが出来るかどうかはまだわかりません。しかし少なくともその可能性もあるため、子宮頚がん検診を受ける方がお得だと思います。前癌病変を指摘されなければ少なくとも今の食べ方でも子宮頚がんに関しては問題ない事がわかります。

女性の方は子宮頚がん検診を受ける方がお得という考え方、もし良かったら受け入れて実践してみてください。

 

いきなりステーキ ステーキ300gの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食べ物の食後血糖値を測定しております。
以前はいきなりステーキのハンバーグランチ300gを食べた食後血糖値を測りました。今回は通常のステーキを食べてみた結果が得られたため掲載してみます。

いきなりステーキ
リブロースステーキ300g+ガーリックライス

今回食べてみたのはいきなりステーキ リブロースステーキ300gとガーリックライスです。

いつもなら炭水化物は摂らないので血糖値の変動はないはずなのですが、せっかくリブレを付けているのでガーリックライスを食べてみることにしました。

食べ方は最も血糖値が上がりにくい食べ方、お肉とガーリックライスを同時に食べるようにしてみました(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。

食後血糖値

お肉の量に対して比較的御飯の量が少ないためか食後血糖値はそれほど上がりませんでした。60分後に117mg/dlに上がった程度でした。

いきなりステーキのハンバーグランと比較してみることにしました。
ほとんど誤差の範囲内だとは思いますが、ハンバーグの方が少し高い結果になりました。ハンバーグの中に入っているであろうパンなどの繋ぎの分少し血糖値が上がるのかもしれません。

今回の実験でわかったこと

今回の実験はある程度のお肉と同時に食べるのであればお茶碗一膳分のお米を食べても血糖値はほとんど上がらないことがわかりました。

糖質と糖質以外を交互に食べることで食後血糖値を抑えることが出来ることはわかっていましたが、そのことが実証された形です。
糖質を食べる場合でも糖質以外のものと交互に食べることで食後血糖値を抑えることが出来るようです。

今後の検討課題

 

ステーキやハンバーグとライスやガーリックライスを食べると食後血糖値がそれほど上がらないことはわかりましたが、ライスだけやガーリックライスだけ食べた場合食後血糖値がどれだけ上がるのか比較してみたいと思います。
恐らくおにぎり1個と同じくらいのお米の量だとは思いますが、試してみないとわからないため時間が許せば一度ガーリックライスだけ食べた食後血糖値を調べて、お肉300gと一緒に食べることでどれだけ血糖値を下げる影響があるのか試してみたいと思います。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

食パンと水500mlと牛乳500mlの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食べ物の食後血糖値を測定しております。
様々な実験をしていますが、これまで得られた知見として糖質だけ食べて水分を摂ると食後血糖値が糖質だけ食べる場合よりも上昇することがわかっていました。しかし食パンでは水を飲むと食パンだけよりも食後血糖値が低く抑えられることもわかりました(参考:食パン2枚と水500mlの食後血糖値)。
今回は食パン2枚を食べた後牛乳500mlを飲んでみた食後血糖値を調べてみました。

きっかけ

これまでおにぎりだけ食べて水やお茶を飲むと食後血糖値が急上昇することがわかりました(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)。カップラーメンを食べて水を飲む場合でもカップラーメンだけ食べる場合よりも急上昇しました(参考:カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。
食パンを食べて水を飲むと更に上昇する可能性が高いと考えて試してみましたが、食パンだけよりも低く抑えられることがわかりました。
パンと牛乳という組み合わせがよくあると考え、実際に試してみることにしました。

食べた物

セブンイレブンの食パン5枚入りのうち2枚とセブンイレブンの毎日の食卓3.6牛乳500mlです。

食後に500mlの牛乳を飲んでみました。

食後血糖値の予想

これまでは糖質だけ食べた際に水分を摂った場合の食後血糖値は、糖質だけ食べる場合よりも上昇したため、食パン2枚だけ食べた食後血糖値より更に上がる可能性が考えられました。
しかし食パンと水500mlでは食パンだけよりも下がったため、判断がつきにくくなりました。
牛乳には乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)が含まれているため、牛乳自体で血糖値が上がる可能性があるため食パンだけと食パンと水500mlとの中間になる可能性が考えられました。
もう一つの可能性は牛乳に含まれている脂肪分やタンパク質が吸収を妨げてくれる可能性も考えられました。牛乳と水500mlよりも低くなる可能性も考えられました。

食後血糖値

結果は予想よりも低くなりました。
M字型の後に再度上昇する不思議なパターンとなりました。

このままでは判断しにくいため、食パン2枚と水を飲んだ食後血糖値よりも低くなりました。食パンだけ食べた場合と食パンと水を飲んだ場合と比較してみることにしました。

食パンだけよりも明らかに低く抑えられることがわかりました。

カップラーメンと唐揚げを食べた場合の食後血糖値のグラフ(参考:カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い)と似たグラフになりました。途中まで同じようなカーブを描きながら途中で下がるのです。

今回の実験でわかったこと

食パンでは水を飲むと食後血糖値は食パンだけ食べた場合よりも下がりました。

牛乳だと上のグラフのように更に抑えられることがわかりました。

ということは水だけよりも吸収がされにくいことがわかります。
牛乳に含まれている脂肪分やタンパク質が丁度唐揚げを食べるのと同じように働いてくれる可能性が考えられます。

偶然かもしれないため再試験は必要ですが、パンと牛乳という組み合わせがパンを食べる際の最適な食べ方の可能性が考えられます。
実験はやってみないとわかりません。

食パンと牛乳で食後血糖値が食パンと水より下がる理由(仮説)

食パンと水では食パンだけよりも食後血糖値が低く抑えられました(参考:食パンと水500mlの食後血糖値)。消化が妨げられている可能性が考えられますが、正直今のところわかりません。

食パンと水よりも食パンと牛乳の方が食後血糖値が低いのは、牛乳に含まれているタンパク質や脂肪分がブドウ糖の分子が腸管壁にぶつかる邪魔をしている可能性が考えられます。つまり牛乳に含まれているタンパク質や脂肪分が身体をはって血糖値の上昇を妨げてくれている可能性が考えられます。
もしかしたら脂肪分の多い牛乳と低脂肪の牛乳では食後血糖値が異なる可能性が考えられます。

もう一つの可能性は牛乳の中の乳糖が消化されブドウ糖とガラクトースに分解されて吸収される際、牛乳は液体である分速やかに消化され吸収される可能性が考えられます。先に吸収されるため身体が糖質に備えてインスリンの分泌が促されることで、食後血糖値が上がりにくい可能性が考えられます。
もしこの仮説が正しければ、食事の際適量のジュースを飲むと食後血糖値が抑えられる可能性が考えられます。

今回の実験でわかったこと

おにぎり・カップラーメンとは異なり、食パンでは水を飲んだ場合には食後血糖値が食パンだけより上がりにくいことがわかりました。今回食パンと牛乳では更に上がりにくいことがわかりました。
少なくとも食パンと牛乳という組み合わせは、食パンを食べる場合の最適な組み合わせの可能性が考えられます。
もしかしたら牛乳は食後血糖値の上昇を抑えてくれる画期的な飲み物である可能性を示唆する結果です。

まだ一度だけの結果ですので偶然の可能性も否定出来ません。あるいは私が食前食後に歩いたことを忘れていたのかもしれません(少なくとも歩いたりはしていないとは思いますが、再度試してみなければ確かなことは言えません。途中まで血糖値の上がり方が同じため、血糖値が低く抑えられたのが運動などが影響した可能性は低いとは思います)。

糖質だけ食べた上で水分を摂るというのは禁忌とすべき食べ方かもしれないとしていましたが、食パンの場合には牛乳を摂る方が良いのかもしれません
牛乳の実験を条件を変えて行ってみると、ほかにも何かわかりそうな気配があります。

今後の検討課題

糖質だけと水分を摂ると血糖値が急上昇するとは限らないようです。食パンが特別なのか、それとも他にも水分を摂る方が血糖値が上がりにくい糖質があるのか気になるところです。
食パンと牛乳という組み合わせでは血糖値が上がりにくい可能性があることがわかりました。
食パンと牛乳の組み合わせだけが食後血糖値を上がりにくくしてくれるのか、牛乳が他の食べ物との組み合わせでも食後血糖値を上げにくい理想的な飲み物なのかはまだわかりません。
実際に試してみないとわからないため、牛乳とおにぎりいう組み合わせを調べてみたいと思います。

また牛乳に含まれている脂肪分によって食後血糖値が異なる可能性が考えられます。もし低脂肪では血糖値を下げる効果が乏しく、高脂肪では血糖値を下げる効果が高ければ上記仮説が立証されると私は思います。
機会があれば牛乳の種類を変えて調べてみたいと思います。

もし牛乳がパン以外の他の食材でも食後血糖値の上昇を妨げる飲み物であることがわかれば、同時に食べる食べ方により食後血糖値が上がりにくいという発見と食前の運動でも血糖値の上昇を抑えるという発見(参考:食後血糖値についての画期的な発見)に続き、食後血糖値についての画期的な発見となる可能性を秘めています。

一つ謎を解くと別の謎が気になってしまいます。
食後血糖値と食べ物や食べ方の謎は深まるばかりです。
今年はいくつの謎を解くことが出来るのか楽しみです。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

食パンと水500mlの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食べ物の食後血糖値を測定しております。
様々な実験をしていますが、これまで得られた知見として糖質だけ食べて水分を摂ると食後血糖値が、糖質だけ食べる場合よりも上昇することがわかってきました。パンでもその法則が成り立つかどうか確かめてみることにしました。
今回は食パン2枚を食べた後水500mlを飲んでみた食後血糖値を調べてみました。

きっかけ

これまでおにぎりだけ食べて水やお茶を飲むと食後血糖値が急上昇することがわかりました(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)。カップラーメンを食べて水を飲む場合でもカップラーメンだけ食べる場合よりも急上昇しました(参考:カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。食パンを食べて水を飲むと更に上昇する可能性が高いと考えて試してみることにしました。

食べた物

セブンイレブンの食パン5枚入りのうち2枚と水500mlです。

食後に500mlの水を飲んでみました。

食後血糖値の予想

これまでは糖質だけ食べた際に水分を摂った場合の食後血糖値は、糖質だけ食べる場合よりも上昇したため、食パン2枚だけ食べた食後血糖値より更に上がる可能性が考えられました。

食後血糖値

結果は意外にもそれほど上がりませんでした。

このままでは判断しにくいため、食パンだけ食べた場合と比較してみることにしました。

水を直後に飲んだ方が大幅に下がることがわかりました。

今回の実験でわかったこと

おにぎりとカップラーメンでは水を飲むと食後血糖値は上がりました。

にも関わらず食パンの場合には水を飲んだ方が血糖値が下がることがわかりました。

予想が外れました。
実験はやってみないとわかりません。

食パンの場合水分を摂ると食後血糖値が下がる理由(仮説)

おにぎりは水分があると消化されたものが素早く溶け込み身体に吸収されることで食後血糖値が急上昇することが考えられましたが、今回は遅くなっているためこの理屈では説明がつきません。
考えられることは水分があることで消化が邪魔されてしまうのか、消化はされても吸収が妨げられるかのいずれかの可能性が考えられます。血糖値の立ち上がり方が緩やかなため、消化自体が遅くなっている可能性が考えられます。
ただ同じ小麦から作られているカップラーメンでは水分を摂ると食後血糖値が急上昇しているため消化が邪魔されているかどうかはわかりません。

 

今回の実験でわかったこと

おにぎり・カップラーメンとは異なり、食パンでは水を飲んだ場合には食後血糖値が食パンだけより上がりにくいことがわかりました。
食パンを食べた後で水を飲むと食後血糖値が下がることは、もしかしたら画期的な発見のきっかけになるのかもしれません。

おにぎりと唐揚げと水、あるいはたまごサンドと水という糖質と糖質以外の食材を共に食べた場合には水を飲んでも食後血糖値に大して影響がないこともわかってきています(参考:おにぎり1個・唐揚げ交互と水500mlによる違いたまごサンドと水500mlの食後血糖値)。

糖質だけ食べた上で水分を摂るというのは禁忌とすべき食べ方かもしれないとしていましたが、食パンの場合には水分を摂る方が良いのかもしれません
食パンの食べ方の実験を条件を変えて行ってみると、ほかにも何かわかりそうな気配があります。

今後の検討課題

残念ながら私には食パンの場合に水分を摂った方が食後血糖値が下がる上記の仮説を確かめる手段がありませんが、牛乳と水を比較してみると何かわかるかもしれません。

糖質だけと水分を摂ると血糖値が急上昇するとは限らないようです。食パンが特別なのか、それとも他にも水分を摂る方が血糖値が上がりにくい糖質があるのか気になるところです。
パンと牛乳という組み合わせも、食パンと水同様食後血糖値が上がりにくい可能性が考えられます。ただ牛乳には乳糖(ブドウ糖+ガラクトースの結合したもの)が入っているため食パンと水よりは上がる可能性も考えられます。
実際に試してみないとわからないため、今後パンと牛乳という組み合わせを調べてみたいと思います。

また知人から要望のあったおにぎりと牛乳の組み合わせも実験してみたいと思います。おにぎりだけよりも水分の作用が強く牛乳を飲んだ方が上がるのか、それともタンパク質などが含まれているため低く抑えられるのか興味があります。

一つ謎を解くと別の謎が気になってしまいます。
食後血糖値と食べ物や食べ方の謎は深まるばかりです。

 

追記

食パンと水500mlと牛乳500mlの食後血糖値を行いました。

 

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

今年を振り返って

今年を振り返ってみると様々な発見がありました。
このサイトで公開している発見だけでもビタミンとミネラルの話や、血糖値持続測定器リブレのおかげで血糖値についての画期的な発見をはじめ血糖値が上がりにくい食べ方2017年版など様々なことを見つけました。

患者さんに教えて頂いたことをヒントに検証することが出来ました。特に今年は糖質を食べないことで病気を治すだけでなく、ビタミンやミネラルである種の病気が治ることがわかりましたし、一時的に血糖値をのコントロールが上がりにくい食べ方をすることで病気を避けることが可能なことがわかってきました。あえて実例の写真はまだのせてはいませんが、来年は写真の掲載も考えていきたいと思います。

まだ発表していない発見もありますので来年時期をみて発表したいと思います。

また人間の身体の謎を全て解いた訳ではないと思いますので、来年も私にしか出来ない発見を続けていきたいと思います。

来年は更に画期的な発見を目指して、病気の原因の探索を続けていきたいと思います。

今年一年ありがとうございました。