健康のために唐揚げを食べるという考え方

健康のために唐揚げを食べるという考え方を提案したいと思います。
診療中唐揚げを食べることを良く提案するのですが、驚かれます。その理由を考えてみると唐揚げは身体に悪いという印象を持たれている方が多いことだと思い至りました。そこで何故唐揚げが身体によいのかを提案してみたいと思います。

唐揚げの多くは鶏肉です。鶏肉はタンパク質が中心で唐揚げの衣は小麦粉ですがわずかなので糖質量として問題になるほどではありません。揚げ物を忌避される方が多いのですが、原因はカロリー説を信じていることです。カロリー説自体に問題がありますが、私は食後血糖値においてカロリー説が無意味なことは以前書いた通りです。
カロリー説では敵の脂質ですが、少なくとも血糖値においては、血糖値の上昇を妨げてくれる味方です。安心して揚げ物を食べましょう。

身体に悪そうな唐揚げですが、明らかに血糖値の上昇を妨げてくれるのです。
その証拠のグラフがこれです。

食べたのはおにぎり2個、おにぎり2個と唐揚げ(セブンイレブンの揚げ鳥)です。

おにぎりだけ食べることで血糖値は急上昇しますが、唐揚げを食べることで血糖値の上昇が緩やかになりピークも抑えられることがわかります。
私が提唱している糖質割合が唐揚げのおかげで下がることが考えられます。
糖質割合の理論が正しければおにぎり1個と唐揚げ2個の食べ方であれば更に血糖値が低くなることが予想されます。実験を再開した際には是非試してみたい検討課題です。

少なくとも食後血糖値に関しては常識が間違っているようです。
食後血糖値が上昇することで様々な病気を引き起こすことがわかりつつあるため、病気を避ける理想の食べ方をする方がお得だと私は思います。その一助として唐揚げを提唱したいと思います。
注意点は長期間動物性たんぱく質を摂り続けた場合の健康に対する影響がわかってはいないことです。動物実験では心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まるという報告があるため、唐揚げだけで生きていくという極端なことは今のところやめておく方がよさそうです。同じタンパク質でも植物性タンパク質の摂り過ぎで病気が増えるという報告はないため、割合の問題はありますが唐揚げと豆腐で生活することは健康によさそうです。もしかしたら豆腐を主食に時々唐揚げというのが現在考えられる理想の食事なのかもしれません。今後も実験を重ね病気を避ける理想の食べ方を検討していきたいと思います。

たまごサンドイッチの食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を検索しています。

おにぎりを食べてお茶を飲むと血糖値が急上昇することがわかりましたし、特保コーラだとその急上昇が少し抑えられることがわかりました。リブレが無ければわからなかった事実です。

今回はセブンイレブンの『こだわりたまごのサンド』の食後血糖値を検証してみます。
食後血糖値に影響を与えるのは糖質割合だと考えているためそれほど上がらないかもしれません。でもパンでゆで卵を挟んであるのですからそれなりに血糖値は上がる予想でした。

タンパク質量10.3g
脂質22.5g
炭水化物18.3g

残念ながら糖質の記載はありませんでした。
炭水化物は糖質+食物繊維なので糖質量が知りたかったのですが、記載はありません。カロリー数が317Kcalになっているため計算して糖質量を算出しようとしましたが、食物繊維もすべてエネルギーになったとして計算されていました。
糖質割合は算出できませんでしたが、炭水化物割合は

18.3÷(10.3+22.5+18.3)×100=35.8(%)

です。これから食後血糖値の情報を集めなければこの数字にどれだけの意味があるのかわかりませんが、この割合が高ければ高い程食後血糖値が高くなると私は考えています。

結果はほぼ真っ平らでした。
食後約1時間で少し血糖値が下がっています。
恐らくサンドイッチのパンを吸収したことに反応してインスリンが分泌されて血糖値が下がったのだと思います。

パンだけ食べることに比較して糖質の割合が比較的低いため上がらなくて済んだようです。それにしてもほぼ真っ平らとは驚きました。データの取り間違いの可能性が否定出来ないため出来るだけ早く再実験を行いたいと思います。出来ればたまごサンドイッチ2個の血糖値も追加で調べてみたいと思います。このデータに間違いが無ければサンドイッチ2個でもほぼ真っ平らになることが期待されます。もしかしたらパンは血糖値を上げにくい食べ物なのかも知れません。食パンは食後血糖値を測定しているので近いうちに結果を解析してみたいと思います。

コンビニで食べるなら「こだわりたまごのサンド」は血糖値を上げにくい理想の食べ物の一つなのかも知れません。少なくともおにぎりを選択するよりは「こだわりたまごのサンド」にする方が良さそうです。

おにぎりと「こだわりたまごのサンド」の食後血糖値を比べてみます。

サンドイッチの食後血糖値が余りに真っ平らなグラフなので、再実験が済むまではおにぎりよりはマシ程度に信じておいて下さい。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

食後血糖値においてカロリー説は無意味

カロリー説が算出方法からして無意味なことは参考文献:炭水化物が人類を滅ぼすに詳しく書かれています。

今回算出方法とは別の視点でカロリー説の間違いを指摘したいと思います。
特に糖尿病の食事指導にカロリー説を導入することは全く意味がありません。何故ならカロリー説はカロリーを摂れば摂る程血糖値が悪化するという理屈です。例えば脂肪を摂ればカロリーが多いため血糖値のコントロールは悪くなると言われていました。それよりも私が導きだした明らかな間違いは、おにぎり1個なら良くておにぎり2個なら悪いという考え方です。糖質が少なければ良くても多くなると悪いという考え方です。現実には一定量の糖質量をこえてしまうと血糖値は振り切れてしまうようです。その根拠はおにぎり1個でもおにぎり2個でも血糖値の変化が変わらないからです。おにぎり1個でもおにぎり2個でも同じということはカロリー説では全く説明がつかないからです。つまりカロリー説が間違っている証拠です。

もう一つの明らかな間違いはおにぎり2個と唐揚げの食後の血糖値です。

おにぎり2個だけよりもおにぎり2個と唐揚げを食べた方がカロリー数は当然多くなるはずです。しかし食後血糖値の結果は唐揚げを食べた方が下がるという結果です。カロリーを摂ったほうが血糖値が下がるということは、明らかにカロリー説が間違っている証拠です。
カロリー説には振り回されないようにしましょう。

食後血糖値に影響を与える因子

タイトルの主旨とは少しずれますが、食後血糖値に影響を与える因子を掲載しておきます。
一言でいえば食事中糖質割合です(参考:食後血糖値と食事中糖質割合の関係)。食べ物の中で糖質だけが直接血糖値を上げますが、タンパク質や脂質・食物繊維で薄まっていれば食後血糖値は上がりにくく、糖質だけであれば急激に上昇するのです。

糖質割合という考え方がこれからの食後血糖値を予想する手立てになるはずです。ちなみに似た指標にGI値というものがありますが、残念ながら算出方法に問題があります(参考:GI値(グリセミック指数)の意味と問題点)。
難しいことを考えず、単純に糖質割合に気を付けるようにしましょう。
簡単に言えばおにぎりだけ食べず、から揚げやサラダ・豆腐など糖質以外のものと共に食べるということです。

お茶と特保コーラでの食後血糖値の違い

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を検索しています。
おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違いおにぎり2個と唐揚げの食後血糖値おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値、前回はおにぎり2個とお茶の関係を掲載しました。驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が急激に上昇することがわかりました。ということは血糖値に影響を与えないと考えていたお茶に血糖値を上昇する働きがあるのであれば、特保コーラはお茶と比較するべきだと考えました(本当はお茶ではなく水を基準とするべきですが今回はお茶500mlを試してみました)。ダメ元の念のためという発想が驚きの発見をもたらしました。

そこで一度は効果がないと判断した特保コーラの比較基準をお茶と比較することにしてみました。前回の特保コーラの効果は水分摂取なしと特保コーラでの食後血糖値の違いを比較しました。むしろ少し上昇する傾向がありました。食事開始時の血糖値が高めだったので、何らかの血糖値を上昇する働きが働いていたのかと思いましたがおにぎりを、お茶500mlを飲むと急上昇する結果からおにぎりを食べて水分を摂るとブドウ糖の吸収を促す仕組みが働くことがわかりました。

お茶と特保コーラの違いをグラフにしてみました。食べたのはおにぎり2個で同じです。

お茶500mlでも特保コーラ500mlでも崩れたM字型でグラフの形が同じなので、恐らく水分を摂ると吸収が促進される仕組みがあることがうかがえます。

念のため水分なしでおにぎり2個を食べたデータと重ねてみます。

水分なしでは75分で食後血糖値のピークをむかえましたが、お茶500mlも特保コーラ500mlどちらもピークになる時間が15分短縮され60分でピークをむかえています。このことから食事と同時に水分摂取をすると吸収が促される仕組みが示唆されます。
ここで思いつたいたことは、もしかしたら塩分と一緒だと更にブドウ糖の吸収が加速されてしまう可能性です。何故なら塩分と糖分を吸収する仕組みが備わっているらしいからです。その仕組みを利用するのがスポーツドリンクです。ということは糖質だけだと緩やかに吸収していても、塩分と一緒にとると急速に血糖値が上昇する可能性があります。実験を再開したら味噌汁と比べてみようかとおもいましたが、食後スポーツドリンクを飲んだ後の血糖値にも興味があります。実験を再開したら一度検査してみたいと思います。

結論

食後血糖値への影響を考えると食事の際に水分は摂らない方が良いようです。
水分を摂るのであればお茶よりも特保コーラの方がピークが低くなるので効果があるようです。
前回私が特保コーラに対して間違った結論を出してしまったのは、水分を摂らない方が血糖値が上がりにくいという事実を知らなかったからです。実験はしていたのですが実験結果を解析していなかったため理解していませんでした。

今回は偶然手にした特保コーラで実験しましたが、難消化デキストリンが含まれた製品や飲料であれば同じ効果が期待できると思います。難消化デキストリンがアミノ酸・脂肪酸・グリセリンと共に食物繊維のように吸収を阻害すると考えると私の考えている理屈(参考:食後血糖値と食事中糖質割合との関係)通りです。

病気を避ける理想の食べ方、つまり血糖値の上がりにくい食べ方をすることが基本ですが、糖質を食べる際に水分を摂るのであれば難消化デキストリンが入ったものを摂る方が良いかもしれません。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を検索しています。
おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違いおにぎり2個と唐揚げの食後血糖値、前回はおにぎり2個と特保コーラの食後血糖値を掲載しました。

おにぎり1個、おにぎり2個、おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値はすべて水もお茶も飲まずに検査していました。前回はおにぎり2個だけとおにぎり2個と特保コーラの食後血糖値を比べましたが、もしかしたら水分を摂ると血糖値が上がるかもしれないと考えました。関係ないだろうと思いながら、念のため食後にお茶を飲んだ場合の血糖値も検査してみました。

お茶で消化液が薄まるから血糖値は上がりにくいのではないかと考えていました。少なくともも大きな違いはないはずだと予想していました。

結果のグラフです。
驚くべき結果でした。

グラフを見てわかる通り血糖値が急上昇しています。しかもピークが約50mg/dlも高くなっています。その後一時下がったものの再度上昇し崩れたM字型になっています。

恐らく糖質が分解されたブドウ糖がお茶の水分に溶け込み一気に吸収されるのではないかと思います。お茶で消化液が薄まる心配はしなくてもよさそうです。

しかしおにぎりを食べてお茶を飲むと血糖値が急上昇してしまうことがわかりました。ということは以前調べた特保コーラもお茶と比較するともしかしたら効果があるのかもしれません。近いうちにおにぎり2個とお茶・特保コーラを比較してみたいと思います。

おにぎりだけ食べてお茶を飲むことは血糖値が急上昇するため絶対に避けるべき食べ方のようです。おにぎりを食べる場合には唐揚げなど糖質以外のものと一緒に食べるように気を付けましょう。

今後の検討課題

食事の際に水分を摂ることを避けるべきなのかどうかは検討の余地の残るところです。今後実験を再開できればおにぎりと水分摂取のタイミングによる食後血糖値の違いを見極めたいと思います。今回は食直後にお茶を飲んでみましたが、食事の30分前に飲んでみる、食事の直前に飲んでみる、食後30分、食後60分などバリエーションを変えて検討してみたいと思います。
もしかしたら血糖値の上がりにくい水分摂取のタイミング、あるいは血糖値を急上昇させる最悪のタイミングが見つかるかもしれません。

リブレによる持続血糖値測定により糖尿病の食事療法の常識は次々変わってしまうことでしょう。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値の関係

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を検索しています。
おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違いおにぎり2個と唐揚げの食後血糖値などを掲載しました。
今回はおにぎり2個で飲み物無しと特保コーラの食後血糖値の関係を掲載してみました。

使った特保コーラはあるメーカーのものを使用しました。
食物繊維として5gが含まれているようです。
食物繊維に違いはないと思いますので、どの特保でも結果に大差はないと私は思います。そのためメーカー名は伏せることにしました。

血糖値の上昇が緩やかになることを期待して飲んでみました。
結果は下のグラフの状態です。
何故か開始時点の血糖値が高めなので残念ながら正確な比較データにはなりませんでしたが、傾向をみることはできると思います。
血糖値のベースが20mg/dlほど高いので、スタート時点から差し引いてみる必要があるのかもしれません。(空腹時の血糖値のベースが高かった理由は不明です。)
血糖値の上昇するカーブの形がおにぎり2個だけと特保コーラを飲んでも同じカーブで上がっています。
ピークはおにぎり2個だけより特保コーラの方が30mg/dlほど高いという結果になりました。発熱などはありませんし体調に問題はありませんでしたが、何らかの原因で血糖値が高めに出る状態だったのかもしれません。
血糖値のベースが高めだったので参考記録にしかなりませんが、少なくとも血糖値の上昇を妨げる効果はあまり期待できないようです。
参考記録ながら読み取れる現象は血糖値の降下を遅らせていることです。
つまり上がりにくいということはなく、下がりにくい可能性を示唆します。
驚くべき結果です。
私の体調の影響が否定できないため再実験の必要がありそうです。

もう一つの仮説は食事と同時に飲むのではなく、糖質が消化・吸収されるタイミングとして食後30分してから飲むと上昇を妨げる効果があるかもしれません。
つまり同時に飲むと特保コーラだけ送り出されてしまう可能性があるのです。
これも追加実験で調べたいと思いますが、実験で体重が増えてしまったのでリブレをはずし現在糖質回避中です。せっかくリブレをつけているのだから糖質を食べず血糖値が一定だと面白くないので、次々糖質負荷実験をしてしまい体重が増加してしまいました。体重が元に戻ってから追加実験を行いたいと思います。

少なくとも食事と同時に特保コーラを飲んでも血糖値の上昇を妨げる効果は無さそうです。野菜の代わりの免罪符にはなりそうにありません。ただのジュース・嗜好品として楽しみましょう。

追記)
おにぎり2個のみとおにぎり2個とお茶500mlの食後血糖値を比較した結果、お茶を飲むと食後血糖値が急激に上昇することがわかりました。
お茶を比較すると特保コーラが血糖値を下げる効果があると言えると思います(参考:お茶と特保コーラでの食後血糖値の違い)。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値の関係

リブレ 血糖値持続測定器を使っておにぎり2個と唐揚げを食べてからおにぎり2個を食べる食後血糖値の違いを比べてみました。

先日比較したのはおにぎり1個の血糖値とおにぎり2個の食後血糖値の違いを比較してみました。意外にもおにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値はほとんど変わりませんでした。食後血糖値は食事中糖質割合が影響することが予測されました。今回食べ比べたのはおにぎり2個を食べただけと、セブンイレブンの揚げ鳥を食べてからおにぎり2個を食べた血糖値を比較しました。

今回もおにぎり2個は塩むすびで、から揚げはどこででも手に入るセブンイレブンの揚げ鳥としました。

カロリー説を信じている人は、おにぎり2個だけ食べた方が唐揚げを食べてからおにぎり2個を食べた方が血糖値が低いと考えているかもしれません。余分に食べるのですから血糖値が上がる誤解をしてしまっているのです。

 

結論です。
おにぎり2個だけ食べた食後の血糖値は急上昇し75分でピークに達しました。揚げ鳥を食べた後でおにぎり2個を食べた食後の血糖値はゆっくりと上昇し、150分でピークに達しました。

おにぎり2個だけ食べた食後血糖値は、唐揚げを食べてからおにぎりを2個を食べた半分の時間でピークに達しました。おにぎり2個だけだと食事中糖質割合が高いため、血液中に速やかに移行したようです。唐揚げを食べてからおにぎり2個を食べると、食事中糖質割合が下がるため血液中への移行は緩やかになります。おにぎり2個だけだと速やかに吸収されるのが、唐揚げがあるとおにぎりの吸収を邪魔するようなイメージです。

実際には糖質はブドウ糖に消化されタンパク質はアミノ酸、脂質は脂肪酸とグリセリンに消化され消化管内を移動しそれぞれの分子が小腸の粘膜に触れると体内に吸収されます。その際血糖値を上げるのは糖質が消化されたブドウ糖だけです。ブドウ糖が小腸粘膜に触れれば吸収され血糖値が上がりますが、アミノ酸や脂肪酸・グリセリンが小腸粘膜に触れて吸収されても血糖値は上がりません。ブドウ糖が小腸粘膜に触れる機会を奪うためタンパク質や脂質を多く摂ることで血糖値の上昇を抑えることが出来ます。

食後の血糖値は一度に食べる食事中の血糖値を上げる糖質と、血糖値の上昇を妨げる糖質以外の割合に依存するようです。実はこのおにぎり2個と唐揚げの食後血糖値の関係から、食後血糖値は食事中糖質割合に依存することを導きました。この仮説が正しいことを証明するためには、唐揚げとおにぎり1個の食後血糖値と唐揚げとおにぎり2個を食べた食後血糖値を比較してみることです。この仮説が正しければ、唐揚げとおにぎり1個の方が唐揚げと2個よりも食事中糖質割合が下がるため血糖値は低くなるはずです。まだ実験による証明は出来てはいませんが、私の思考実験では間違いないと考えておます。

これらのことを踏まえて血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版を提案しました。良かったら参考にしてみて下さい。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

おにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値の違い

以前リブレ 血糖値持続測定器を使って食後の血糖値を測定し、おにぎり1個の食後血糖値推移を報告しました。
おにぎり1個でも意外に食後血糖値が急上昇することがわかりました。
その後おにぎり2個の血糖値も測定していましたが、高くなるなという認識ではありましたがおにぎり1個との比較など解析していませんでした。
得られた情報を整理しようと考えおにぎり2個と唐揚げを食べた際の血糖値の推移を解析してみましたが、ふとおにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値の推移を比較すると面白いかと思い今回グラフにしていみました。

試しに食べてみたのは具や海苔の影響を取り去るために塩むすびにしてみました。
1個と2個の食後血糖値の比較です。
おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の推移グラフです。

結論を書けば、おにぎり1個でもおにぎり2個でも血糖値はほとんど変わりません。
このことが食後の血糖値は食事中糖質割合に依存すると考えた根拠の一つです。
おにぎり1個とおにぎり2個では糖質量は2倍になりますが、おにぎりの中に含まれる糖質の割合という意味では1個でも2個でも変わりません。おにぎりの中に含まれる糖質・タンパク質・脂質・食物繊維の割合は変わらないからです。
食事中の糖質の割合が変わらないから、1個でも2個でも血糖値はほとんど変わらないようです。

食後の血糖値は、食事中糖質の割合が問題であって、糖質の量が一定量までは糖質の量によって食後血糖値が上がりますが一定量をこえると糖質の総量は問題とはならないようです。(参考:おにぎり半個の食後血糖値)

おにぎりだけ、パンだけ、うどんだけ、ラーメンだけという炭水化物だけの食べ方が血糖値を押し上げてしまうようです。
糖尿病の方で炭水化物の総量が多くないにも関わらず、HbA1cが高くて悩んでおられる方は炭水化物だけの食べ方をされている可能性が高いと思います。
血糖値を上げにくい食べ方は食事中糖質割合に気を付けると良いと私は思います。

ご一考ください。

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 追加実験 (再実験でも血糖値は上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)
チキンカツと豆腐ハンバーグの食後血糖値の違い (チキンカツの方が高い)
にくにくにくバーガーの食後血糖値 (血糖値はほとんど上がらない)
ある日の夕食の食後血糖値 その1
ある日の夕食の食後血糖値 その2
おにぎり1/2個の食後血糖値
カップヌードル カレーとビッグの食後血糖値の違い
おにぎり1/2個とおにぎり1個の食後血糖値の違い
コメダ ハンバーガーの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
ハムサンドの食後血糖値 卵サンドとの違い
セブンイレブン冷凍ピザの食後血糖値
たまごサンドと水500mlの食後血糖値
おにぎり1個を分けて食べた食後血糖値
セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値の違い
やよい軒のとりカツ定食の食後血糖値
ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値
おにぎり1個の食後血糖値 食べ方での違い
築地銀だこ てりたまの食後血糖値
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い
おにぎりと唐揚げの順番による食後血糖値の違い
おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い
おにぎり1個・唐揚げ交互と水555mlによる違い
おにぎりと食前運動による食後血糖値の違い
各種サンドイッチの食後血糖値
おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い

血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版

血糖値の上がりにくい食べ方を提案したいと思います。2年前にも似たタイトル(参考:血糖値の上げない食べ方)で書いていたので2017年版としようと思います。私自身がリブレ 血糖値持続測定を装着して実験したことにより、食べ物や食べ方により食後血糖値の変わり方の見識が深まりました。

血糖値の上がりにくい食べ方をしていれば糖尿病にもなりにくいはずです。血糖値の上がりにくい食べ方は、実は病気を避ける理想の食べ方と同じです。いくつかの病気が血糖値が急上昇することで引き起こされるようです。

糖質を食べないこと

血糖値とは血液中のブドウ糖濃度のことです。血糖値は一定に保たれる仕組みが人間には備わっています(参考:主食を食べない血糖値推移)。血糖値が上がるのは食事の影響です。その中でも血糖値を直接押し上げるのは糖質だけです。糖質を食べなければ血糖値はほぼ一定に保たれます。血糖値が上昇するのは糖質を食べるからです。その証拠に一般的に治らないことが常識の2型糖尿病も主食を食べないだけで簡単に治ってしまいます(参考:2型糖尿病が治癒?糖質回避の結果)。

タンパク質や脂質、食物繊維を多く食べること

血糖値を押し上げるのは糖質だけですが、タンパク質や脂質は消化吸収されてもブドウ糖にはならないため血糖値には影響ありません。野菜に多く含まれる食物繊維は人間には消化できず吸収できないため血糖値には直接関係しません。タンパク質や脂質、食物繊維を多く摂るようにすれば血糖値は上昇しないはずです。

血糖値は食事中糖質割合に依存する

食後血糖値は食事中糖質割合の影響を受けます。糖質を食べなければ食後血糖値は上昇しませんが、糖質を食べた場合の食後血糖値は食事中糖質割合によって影響を受けます。同じ糖質量だとしても、糖質割合が高ければ食後血糖値は上昇しますが、糖質割合が低ければ食後血糖値は余り上がりません。糖質の血糖値の上昇を糖質以外の食べ物が体を張って邪魔するようなイメージです。そのため糖質以外の食べ物が多くないと邪魔できないようです。

具体例をあげるとおにぎりだけ食べると1個でも2個でも血糖値が上昇しますが、唐揚げを食べてから同じおにぎり2個を食べると血糖値は上昇しにくいのです。

その後わかったことですが、糖質と糖質以外のものは同時に食べる方が良さそうです(参考:おにぎりと唐揚げの食べ方による血糖値の違い)。残念ながら野菜から食べることは残念な食べ方のようです(参考:おにぎりとサラダの食べ方による血糖値の違い)
少なくとも私の場合は同時に食べる方が血糖値の上昇は抑えられました。

炭水化物だけ食べるのは勿体無い

炭水化物(炭水化物は糖質と食物繊維)だけ食べると糖質割合が高いので食後血糖値は急上昇します。言い換えるとうどんだけ、ラーメンだけ、パンだけ、おにぎりだけ食べる食べ方が血糖値の急上昇を招きます。ましてやうどん・おにぎりセット、ラーメン・チャーハンセットは更に糖質割合が高まるだけでなく、糖質の総量も多くなるため血糖値の上昇が持続してしまうはずです。

ちなみに糖尿病のコントロールの指標とされるHbA1cは血糖値と時間経過のグラフにおいて基準の血糖値からの上昇した面積に左右されます。俗に血糖値スパイクと言われる状態です。血糖値が急上昇してもすぐに急降下していればHbA1cは正常かもしれませんが、注意が必要です。何故なら一時的な高血糖が何らかの異常をきたす可能性があり得るからです。一方空腹時血糖値が正常でも食後血糖値が高い状態を維持してから下がっているのであればHbA1cは高い値になります。空腹時血糖値が正常でもHbA1cが高い人は食事中糖質割合が高い可能性があると思います。つまりおにぎりだけやパンだけなど炭水化物だけ、食べる機会が多いのではないかと思います。

まだ一部の医者はいまだに血糖コントロールにカロリー説を信じているようですが、血糖値はカロリーにはほぼ無関係です。何故ならカロリーの高い脂質を食べても血糖値は上昇せず、脂質を多く食べることは食事中糖質割合が下がるので、むしろ血糖値の上昇を妨げるからです。(参考:おにぎり2個と唐揚げの血糖値の関係食パン2枚とふわたまオムレツの血糖値)

糖質一度に摂り過ぎ症候群はこの炭水化物だけ食べることで発症している人が多く見受けられます。痩せた若い女性の方でもラーメン・チャーハンセットを食べると聞いて驚くことがありました。

糖質の量を減らしているつもりなのにHbA1cが高くて悩んでいる人は、食事中糖質割合に気を付けてみましょう。具体的にはうどんだけ、パンだけ、ラーメンだけ、おにぎりだけ食べるという炭水化物だけ食べることを避け、サラダや唐揚げなど糖質以外のものも一緒に食べるように気を付けてみましょう。カロリー説では余分な物を食べると血糖コントロールは悪くなるはずですが、実際には余分な物を食べると血糖値は上がらなくなります。

ご興味あればお試し下さい。

糖尿病の食事指導

私は糖尿病を専門にみている訳ではありませんが、糖尿病の患者さんに食事指導をすることがあります。というのも、お話しているうちに糖尿病の薬を処方されながら食事の仕方の違いにより血糖値が変わることを教えてもらっていないことがわかるからです。

糖尿病とは血糖値が下がらなくなる病気であり、そもそも血糖値が上がらなければ下げる必要はありません。食事によって血糖値が上がるのは糖質を食べた時だけなので、糖質の食べ方を気をつけるだけです。

リブレ 血糖値持続測定器を使い糖質だけが血糖値を上げることを理解していれば、誰でも食事指導をすることが出来ます。というよりも、血糖値持続測定器を装着していれば患者さん本人が糖質の食べ方と血糖値の関係を理解することで、医者が口出しする余地は無くなります。

糖質を食べなければ血糖値は上がりませんが、糖質を食べる場合、糖質の食べ方により上がり具合が全く異なります。そのことを理解してしまえば、糖尿病であっても糖質を楽しむことが出来ると思います。同じ糖質の量を食べても、食べ方により食後の血糖値は上昇するかもしれませんし、上昇しないかもしれません。糖質と血糖値は、一度に食べた食事中の糖質割合に依存します。つまりオカズと共に糖質を食べれば、血糖値は上がりにくく、糖質のみ食べれば血糖値は急上昇します。トータルの食べる量を問題としていますが、血糖値は糖質と食物繊維・タンパク質・脂質との割合が問題のようです。腸管内の糖質が血液に溶け込む物理現象の仕組みから考えて、腸管内の糖質割合が血液中の糖質割合(血糖値)に相関するのは当たり前のことです。

糖質だけ食べると糖質の量の割に食後血糖値が急上昇します。糖質割合が高いので当たり前といえば当たり前です。具体的にはおにぎりだけ、パンだけ、うどんだけ、ラーメンだけという食べ方が血糖値を押し上げます。ましてやうどんとおにぎりセット、ラーメンライスは最悪です。うどんとおにぎりよりはうどんと唐揚げ、ラーメンとご飯よりはラーメンと唐揚げなどの組み合わせが良いはずです。

糖尿病の薬を処方しながら食事の仕方を指導しない医者は、不勉強なだけか病気を治したい訳ではなく治療がしたいのだと思います。食事の仕方により血糖値が変動することを知らない不勉強な医者にかかっていても良くはなりません。ましてや病気を治すことではなく治療が目的の医者は、治療を継続するためにわざと糖質の食べ方を教えないかも知れないのです。何故なら治療(薬を処方)をしなければお金にはならないからです。不勉強か治療が目的かいずれにしても、食事指導してもらえないことは患者さんにとってデメリットでしかありません。食後の血糖値は糖質の食べ方により全く異なるのに、食事指導してくれない医者は見限る方が良いと私は思います。

糖尿病の治療に対して支払われる管理料は、糖尿病の薬を処方した対価として支払われます。食事の仕方で糖尿病の薬が要らなくなってしまうと、管理料を請求することは出来ません。薬が減ることは望ましいことのはずなのに、病院としては収入が減るので食事指導はしてくれないのかもしれません。病気を治すと病院の収入が減ってしまうという状態は、現在の保険医療制度の限界かもしれません。食事の仕方により薬を処方することなく糖尿病を治す方が、様々な意味で価値が高いと考えますが、治してしまうと管理料どころか再診すら必要なくなります。医療費の削減、患者さんの満足という意味はあっても、治した医者の収入は減るのです。実際私は2型糖尿病の方を食事の仕方を指導するだけで治してしまいましたが、何度か通院してもらって終了宣言で終わりでした。収入を増やすよりも病気を治すことが楽しいと考える医者以外は、食事指導を本気ではしないのかもしれません。

食事指導をしない医者、出来ない医者は淘汰される時代がもうすぐやってくるように思います。むしろ出来るだけ早く淘汰されるべきだとも思います。

何しろ近い将来医者は余るのですから(参考:近い将来医者が余る2つの理由)。