空腹感を我慢していると空腹に慣れる理由

空腹感を我慢していると空腹に慣れるように感じます。このことには二つの意味があります。一つはピークをこえた感覚、もう一つは何回も繰り返すことで余りお腹が空かなくなることです。前者は糖質依存の禁断症状、後者は糖質依存から抜け出すことを表します。それらのことを解説していきます。

余りお腹が空かなくなるのです。糖質依存の概念を知っていれば理由の説明は簡単です。空腹感を我慢することで糖質依存から抜け出すことが出来た結果、空腹感を感じにくくなるのです。そもそも我慢出来ない程の空腹感は糖質依存の禁断症状なのですから、糖質依存がなくなれば禁断症状が消えるのは当然です。糖質依存の禁断症状である証拠に空腹感を我慢しているとピークをこえた感覚を経験します。禁断症状ではないと仮定すると排尿や排便しない限りおさまらない尿意や便意のように、食べない限り空腹感がおさまらないはずです。現実にはピークをこえた感覚があるので禁断症状です。

糖質依存のことを理解すると解決策も簡単にわかります。糖質回避をするだけです。タンパク質と脂質はお腹いっぱい食べることが出来るので比較的簡単です。

乳酸菌とアレルギー

ある種の乳酸菌がアレルギーに効果があるというデータがあります。にわかには信じがたいデータですが、本当だとしたら何が起こっているのか考えてみます。

アレルギーの原因はまだ特定はされてはいませんが糖質を控えることで改善し、糖質負荷で再燃することから糖質の関与は間違いないでしょう。糖質を食べる順番で症状が変わることから血糖値の上昇が原因だと考えます。「0から思考」で考えると血糖値が上昇すると何らかのの反応を引き起こすと考えます。血糖値はブドウ糖の血中濃度ですが、ブドウ糖は分子が小さいため直接何かを引き起こすことは出来ないはずです。であるならばブドウ糖が何かと反応することで症状が起こるはずです。ブドウ糖は濃度が上がる程様々なタンパク質と結合する糖化という反応を起こし、糖化産物といわれるものを生じます。この糖化産物が何らかの反応を引き起こす可能性が考えられます(参考:アレルギーと糖化産物による病気の関係)。ちなみによく知られている糖化産物にHbA1c(ヘモグロビンA1c)があります。HbA1cは糖尿病の長期間のコントロール状態を知るための検査として活用されています。

糖化産物とアレルギーの関係は今の所仮説の域を出ませんが、糖質を控えること(糖質回避)で多くのアレルギーが改善するのは間違いない事実です。

ある種の乳酸菌とアレルギーの関係(仮説)

ある種の乳酸菌がアレルギーを抑えるのであれば何が起こっているのか考えてみます。

腸内細菌が肥満を起こす可能性があるのですから、腸内細菌がアレルギーを引き起こすと考えてもあながち的はずれではないかもしれません。元々アレルギーは腸内細菌が引き起こし、その腸内細菌の割合を変えることでアレルギーが改善すると考えれば納得出来る仮説です。ただ私の知る限り、肥満のように腸内細菌を入れ替えてアレルギーが引き起こされるというデータは見たことがありませんので可能性があるだけです。

今の所分かっていることから「0から思考」で考えてみます。現時点でわかっていることは血糖値が上昇するとアレルギーが引き起こされる可能性が高いこと。ある種の乳酸菌を摂取するとアレルギーが改善すること。このことから考えると、ある種の乳酸菌が血糖値を上げないのか、アレルギーを引き起こす反応を抑えるのかどちらかだと思います。糖質の吸収を緩やかにすると考える方が可能性が高いように思います。

データを見る限り症状が出なくなる訳ではなく、改善する程度のようです。またインターネットに掲載されている内容では作用機序までは触れていませんでした。有意に改善するという相関関係があるようです。

糖質回避をすればアレルギーそのものが失くなるので、わざわざお金を出して飲む必要はないと思いますが、糖質がやめられない人には有効な手段かもしれません。ちなみに腸内細菌の割合が変わることがアレルギー改善の理由であれば、継続して飲み続ける必要はないと思います。アレルギー症状が改善した時点で飲むことをやめても、症状緩和は持続できると思います。再び悪化すれば再度飲み始めれば良いと思います。

腸内細菌と肥満と糖質依存の関係

腸内細菌とは人の腸内に生息している細菌のことです。無数の細菌が人のお腹の中にいるのです。非常に興味深いことに肥満のマウスの腸内細菌を肥満ではないマウスの腸内に移植すると、太り始めて肥満になるらしいのです。つまり腸内細菌の種類により太ってしまう可能性が示唆されます。ここまでは事実のようです。

腸内細菌と肥満の関係(仮説)

太る人と太らない人がいるのも腸内細菌の違いと考えれば、納得のいく部分があります。もしかしたら家族で肥満が多いのは、遺伝よりも腸内細菌を共有するからなのかもしれません。何より若い頃は痩せていても歳をとるに従って肥満の人が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得するからだと考えると遺伝よりも納得がいきます。何故なら遺伝で太るのであれば、肥満になる人は若い頃から肥満になるはずです。現実には肥満の人の割合が年齢と共に増加することが遺伝では説明がつきません。

年齢を重ねると共に肥満の人の割合が増えるのは、肥満を誘発する腸内細菌を獲得した人が増えると考えると説明がつきます。

少なくとも肥満を誘発する腸内細菌を獲得すると肥満になることは事実のようですが、肥満の人全てがその腸内細菌を獲得しているかどうかはまだわかりません。他の理由で太ることもあるのかもしれません。

ある種の腸内細菌が肥満の悪化因子ではなく根本原因であれば、肥満を引き起こす腸内細菌を駆除しなければ肥満は解消出来ないことになります。

肥満と糖質依存の関係

肥満の原因は糖質依存だと私は考えます。糖質依存は強い空腹感という禁断症状まである状態です。禁断症状である証拠に空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚を経験します。空腹感が禁断症状でなければ、排尿・排便しないおさまらない尿意や便意と同様に、食べない限りおさまらないはずです。現実にピークをこえる感覚を経験することこそが禁断症状である証拠です。

糖質依存による糖質の過剰摂取により肥満を来すのだと思います。禁断症状により頻回に糖質摂取を繰り返します。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚も糖質依存の一症状です。少し食べるとお腹いっぱいになるまで食べ続けてしまうことで太るのです。糖質依存により本来なら満腹と感じる量をこえて食べてしまいます(過剰摂取)。糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すと、過剰摂取がなくなるため食べる量が減ります。このことが胃が小さくなったと感じる理由です。実際に胃が小さくなる訳ではなく、本来の胃の大きさで満腹だと感じるようになるだけです。

糖質回避をすることで糖質依存から抜け出すことができます。糖質依存から抜け出すと禁断症状である空腹感を余り感じなくなります。糖質依存を抜け出すと、空腹感を我慢しているとピークをこえた後に残る空腹感だけを感じるようになります。

糖質回避をすると痩せるのは、太る原因である糖質依存から抜け出すからです。そのため再び糖質依存に陥らなければ、リバウンドすることもありません。

腸内細菌を入れ替えなくても糖質回避を行うだけで肥満から抜け出すことができるので、腸内細菌が根本原因ではなさそうです。(糖質回避をすると肥満を来す腸内細菌がいなくなる可能性は完全には否定出来ませんが、現時点では可能性は低いと思います)

腸内細菌と糖質依存の関係

腸内細菌により肥満が引き起こされることから、腸内細菌により糖質依存が引き起こされる可能性が考えられます。

腸内細菌により糖質依存が引き起こされる機序として考えられるのは仮説の域を出ませんが2つ考えられます。一つは腸内細菌が糖質を生み出す可能性、もう一つは腸内細菌が脳を刺激する物質(依存を誘発する物質)を作り出す可能性です。

腸内細菌が糖質を生み出すとしても、他の生物では行われているので人間で起こっても不思議ではありません。腸内細菌が糖質を生み出す生物とは草を食べて生きることの出来る草食動物とシロアリです。本来なら人間には消化出来ない食物繊維から糖質を作り出すことの出来る腸内細菌が棲みつくことで、食物繊維から糖質を生み出すことが出来るとすれば辻褄が合います。血糖値が下がることで禁断症状を引き起こすことから、血糖値が上昇することで脳が依存状態に陥るのは間違いないでしょう。腸内細菌がこのような機序で糖質依存を引き起こしているのかもしれません。

腸内細菌が脳を刺激する物質を作り出すというのは、可能性を考えるだけで現時点では突拍子もない仮説だと思います。少なくともそのような細菌が存在するかどうかも知りません。もし腸内細菌が作り出す物質により人間の行動が変わるとすれば、腸内細菌に人間が操られていると言っても過言ではないでしょう。

現実的には上記の食物繊維から糖質を作り出す細菌によって糖質依存が誘発される説の方が可能性は高いと思います。腸内細菌により糖質依存が引き起こされるもすれば、人間が腸内細菌により操られているといえるのかもしれません。

もしかしたら肥満の人の腸内細菌が食物繊維を糖質に変えることがわかるかもしれません。真実は今後明らかにされていくでしょう。

言葉で病気が治る魔法のような話

言葉で病気が治るとしたら魔法のような話です。

これまで治らないことが常識だった病気が言葉一つで治るとすれば、魔法のような話と表現しても良いのではないかと思います。

実際に言葉一つで患者さんの考え方が変わり、不治の病とされてきた2型糖尿病が薬無しで治りました。正確には薬は使っていないので病気が失くなりました。

アトピー性皮膚炎やニキビなど他の病気でも、糖質回避を言葉で伝えることで患者さんの食生活が変わり様々な病気が治ります。これらの病気は薬を使うことで症状を改善し、再発防止に糖質を控えるのです。

言葉により糖質を避ける知恵をつけるだけで病気が失くなるのです。正に言葉の魔法です。

糖質回避という言葉の魔法により、他にも様々な病気の改善が期待出来ます。原因不明の病気で治す方法が無いのであれば、糖質回避はダメ元で一度試してみても良い治療法ではないかと思います。

自己免疫性疾患など免疫機能が関与する病気には効果が期待出来ると思います。人によって異なる免疫抑制も生じるようなので、もしかしたらガンも糖質回避により改善が期待出来るかもしれません。少なくともウイルス感染が関与する子宮頸癌には効果が期待出来ます。

ステロイド恐怖症とその対策

ステロイドが怖いというステロイド恐怖症という考え方があるようです。私は専門ではありませんが、恐らく不安神経症の一種だと思います。

とにかくステロイドが怖いためステロイドを拒絶してしまいます。ステロイドの外用剤での副作用を説明しても、受け入れることが出来ません。ステロイド恐怖症の心理に付け込んで商売している人もいるようです。

ステロイド恐怖症には2種類あります。何となくステロイドに対して抵抗がある程度の軽いステロイド恐怖症と何としてもステロイドは拒絶するステロイド拒否症があります。ステロイド拒否症はステロイド忌避教とでも言い表わせる程強いステロイド恐怖症です。ステロイドは危険だと信じ込んでいる一種の宗教のようなものだと思います。理屈ではなくただただステロイドが怖いのです。

ステロイド忌避教はステロイドが危険だと信じているので何を言っても受け入れることが出来ません。完全に信じ込んでいるので、宗教と同じで簡単に考え方が変わることはないのです。お釈迦様を信じている人にキリストの素晴らしさを説いても聞く耳を持たないでしょう。逆にキリストを信じている人にお釈迦様の考え方を伝えたところで、聞いても意味のわからない別世界の話でしかありません。ステロイド恐怖症が激しい方はステロイドは怖いものだと思い込んでおられるので冷静な判断が出来ないのです。

ステロイドには確かに副作用はありますが、上手に使えば抜群の効果が期待できるお薬です。どうしてもステロイドを使いたくなければ、糖質回避をすることで病状が改善するかもしれません。何故ならステロイドが必要な病態の原因が、糖質による免疫機能障害で自己免疫を引き起こした結果の可能性があるからです。怖いステロイドを無理して使うより、糖質回避をすることで病気が良くなるかどうか試すことをお勧めします。

不安神経症も糖質回避で改善するかもしれませんので、二重の意味合いで糖質回避がお勧めです。

子宮頸癌検診でクラス3と言われたら

子宮頸癌の検診でクラス3a・3bと言われた場合、糖質回避により改善出来るかもしれないことを書いていきます。

子宮頸癌はパピローマウイルスによる感染により引き起こされます。子宮頸癌を引き起こすパピローマウイルスの感染を予防するためにワクチンが開発されました。一度感染したウイルスを排除する治療することは出来ませんが、感染前にワクチンを受けることで感染を予防することが出来るようになりました。残念ながら子宮頸癌ワクチンにより疼痛などの副反応が確認されているため、接種がひろまらないのが現状です。子宮頸癌ワクチンの副反応も糖質回避により改善が期待出来ます。仮説ではありますが、もしかしたら糖質による免疫機能異常を来たし、異常を来たした免疫機能が疼痛刺激を行っている可能性が考えられます。子宮頸癌ワクチン接種後に疼痛が激しい場合、糖質回避を試してみることをお勧めします。

話が逸れましたが、子宮頸癌の検診についてです。子宮頸癌の検診でクラス3と言われて驚かれることがあります。クラス3aは異形成が認められる状態で、クラス3bは高度異形成が認められる状態です。クラス4であれば治療が必要なことが多いのですが、3aだと経過観察、3bだと念のため精密検査をすることが多いようです。

子宮頸癌を引き起こすパピローマウイルスはタイプは違うものの、尋常性疣贅を引き起こすウイルスと同じ種類のウイルスです。尋常性疣贅が糖質回避により改善するので、同じパピローマウイルスによる子宮頸癌が改善する可能性を考えています。お一人子宮頸癌の検診にて以前クラス3aを指摘された方が、一時クラス2になり、再びクラス3aになった方とお話する機会がありました。最初にクラス3aを指摘された時にはツワリが激しくチョコレートばかり食べていたそうです。クラス2になる前には、偶然ダイエット目的で糖質回避を行っていたそうです。そして今回3aの検診前には大量に糖質を食べていたそうです。

  • タイプは異なるものの同じパピローマウイルスによる尋常性疣贅が糖質回避により改善すること
  • 糖質を食べた時には3a、糖質回避している時にはクラス2、再び糖質を食べると3aとなった方がいる

以上が事実です。ここから解釈を読み解くことを考えてみます。偶然かもしれませんが、現時点では他に改善する治療法は無いので試してみても良いのではないかと思います。この方が再び糖質回避でクラス2になれば再現性も確認出来るのではないかと思います。

尋常性疣贅や子宮頸癌などウイルス感染が糖質回避で改善する仮説は、糖質による免疫抑制が起こっていることが考えられます。糖質を控えることで免疫抑制が解除され免疫機能が正常化するので改善が期待出来ます。

尋常性疣贅にうつりやすい人とうつりにくい人がいるのは、糖質による免疫抑制がかかっているか免疫抑制がかかっていないかの違いだと思います。偶然尋常性疣贅を引き起こすパピローマウイルスに対する免疫が抑制された結果感染してしまうのかもしれません。子宮頸癌を引き起こすパピローマウイルスも感染が成立するのは10%程度だといわれているようです。90%の人は免疫機能が維持され10%の人だけが免疫抑制がかかっているのかもしれません。

糖質回避により子宮頸癌が予防できるかもしれません。少なくとも大きな害のない糖質回避は持病のない方は試してみても良いのではないかと思います。

ちなみに私は他のガンも糖質回避により回避出来る可能性を考えています。ガンの発症がガン細胞に対する糖質での免疫抑制の結果ではないかとの仮説を立てているからです。このことは改めて書きたいと思います。

現時点では糖質回避すれば子宮頸癌の検診の結果3aや3bが改善することが証明出来ている訳ではありません。しかし改善する可能性が考えられます。糖質回避教の考え方の一つ、信じる者は救われるかもしれません。お悩みでしたら一度お試しください。

体重の調節の仕方 〜人の取扱い説明書〜

人の取扱い説明書を作ることを考えています。

今回は体重の調節の仕方です。

体重を減らしたい場合

体重を減らしたい場合には、糖質を食べる量を減らすとタンパク質・脂質はお腹いっぱい食べても自然に体重が減ります。

体重を増やしたい場合

逆に体重を増やしたい場合には無理にでも糖質を多く食べるようにすると体重は増えます。

糖質依存

体重の調節のためのキーワードは糖質依存です。糖質依存により食べ過ぎることで体重が増えています。お腹が空いて我慢出来ないのも糖質依存のせいです。そもそもお腹が我慢出来ない程空くのは、糖質依存の禁断症状なのです。少しだけ食べると余計お腹が空くのも糖質依存の症状の一つです。

知らない間に糖質依存に陥るとなかなか抜け出せないため、いつの間にか糖質を過剰に食べ過ぎることから体重が増えてしまいます。糖質を控えるだけで糖質依存から抜け出すことが出来るので、簡単に体重を減らすことが出来るのです。

糖質依存から抜け出すと、糖質を食べる量を調整することが出来るようになります。糖質依存状態では一度食べ始めた糖質を途中でやめるのが難しいのと対照的です。

体重を増やしたいならわざと糖質依存に、減らしたいなら糖質回避し糖質依存から抜け出すことが一番の近道です。

果物を食べ過ぎて病気になる話

一般的に果物はビタミンが豊富で身体に良い物という印象があります。しかし印象であって事実は異なるようです。果物を食べ過ぎると病気になることがあります。糖質によって引き起こされる病気は、果物を食べ過ぎることでも起こり得ます。

実際に炭水化物をほとんど食べていないとおっしゃる患者さんにニキビやアトピーが認められました。症状と食べておられるものの内容が合いません。よくお話してみると果物は食べているとのことでした。

皮膚の症状を改善する目的で果物を口にされていたのですが、逆効果でした。果物に皮膚病を改善する働きは無さそうです。事実果物をやめられたら症状が悪化することがなくなりました。

糖質による病気は糖質である果物を食べることで起こり得ます。果物は健康のための食べ物という印象がありますが、他の糖質同様に血糖値を上げることで病気を引き起こすようです。果物は他の糖質同様に快楽を追求する嗜好品に過ぎないのかもしれません。

健康のために果物を食べているつもりで、果物のせいで健康を害しているかもしれないのです。果物を含めた糖質を食べ過ぎることで病気が起り得ることを知っておく方がお得だと思います。

皮膚むしり症は簡単に治るかもしれない

先日テレビを見ていると「皮膚むしり症」なる病気のことが紹介されていました。テレビで見た症状からは搔爬した傷に二次感染して治らないだけのようです。アメリカでは自分の意思に反して搔爬し続けることが、精神疾患の一つに分類されるそうです。自分ではやめたいと思っても、皮膚を掻きむしってしまう病気のことのようです。

掻くことを搔爬といいますが、皮膚を搔爬することにより極軽度の快感を感じます。この快感に依存しているのではないかと思います。言い換えると搔爬依存です。

搔爬は痒みに対して行いますので痒みを止めることが一番です。抗アレルギー剤内服・ステロイド剤外用と糖質回避により治すことが出来ます。抗アレルギー剤を飲まなくても、しばらく糖質回避を行うことで改善が期待出来ます。

注意点は搔爬による傷に二次感染をきたしている可能性が高いことです。抗生物質の内服も併用することで劇的に改善するはずです。

治療法

  • 抗アレルギー剤内服
  • 抗生物質内服
  • ステロイド剤外用
  • 糖質回避

特に糖質回避により症状が劇的に改善することが期待出来ます。「皮膚むしり症」とはいえ何もないのに搔爬するわけではないはずです。スタートは痒み・瘙痒感だと思いますので、その痒みを取り除くことです。多くの痒みの原因は糖質の食べ過ぎだと思いますので、糖質回避することで簡単に「皮膚むしり症」を治すことが出来ると思います。

ただし皮膚の掻き傷は二次感染していることが多いので、抗生物質の内服を併用する方が早く改善すると思います。

 

食欲との上手な付き合い方 〜我慢しない方法〜

食欲との上手な付き合い方を考えてみます。
どうしても我慢出来なくて食べてしまうという方もおられます。
我慢しようと食欲と戦うので負けてしまうのです。食欲は人間が生まれつきもっている生理的な欲求(本能)なので、理性で抑えるのには限界があります。

では食欲と戦わないためにはどうすれば良いのでしょうか?食べれば良いのです。人間には生きるために本能として食欲が用意されているのですから。ただし食欲に悩まされているということは、食欲のおもむくまま食べると食べ過ぎているのではないかと思います。原因は糖質依存です。

そもそも人間にも、他の動物同様食べ過ぎない仕組みが備わっています。その仕組みを帳消しにしてしまうのが糖質依存です。依存状態のため自己コントロールが出来ず、食べ過ぎてしまいます。

我慢出来ないこと自体が依存の証拠ですし、そもそも我慢出来ない程の食欲は糖質依存の禁断症状なのです。禁断症状なのですから、糖質依存から抜け出せば我慢出来ない程の食欲はなくなります。だから食欲と戦う必要などないのです。

我慢出来ない程の食欲で悩んでいれば糖質依存です。糖質依存から抜け出せば良いので、糖質を控える(糖質回避)だけで良いのです。タンパク質・脂質はお腹いっぱい食べて良いのです。糖質を避ける知恵さえあれば、食欲と戦う必要などありません。お肉・魚・根菜類を除く野菜は食欲のおもむくままに好きなだけ食べて良いのです。糖質を避けるだけです。糖質を避けていればそのうち食欲は減ってきます。禁断症状ではなくなり、生命を維持するための本来の食欲だけが残るのです。糖質回避をしていると胃が小さくなると感じるのは糖質依存から抜け出せただけのことなのです。

いきなり糖質ゼロにするのは難しい人も多く、糖質の我慢がストレスになってどうにでもなれ効果により反動で大量に食べてしまうようになるかもしれません。おすすめは一食ずつ糖質回避をすすめることです。一食抜いて大丈夫なら二食、二食で大丈夫なら三食抜けば良いのです。そして緩く考えることです。何が何でも糖質制限ではなく、糖質は出来れば避けるという糖質回避が一番です。たまには楽しめば良いのです。ただし注意点は再び糖質依存に陥らないことです。そのことさえ気をつけることで、食欲と上手に付き合うことが出来ます。