ニキビ(尋常性ざ瘡)の痕は赤くなり、なかなか治りません。
ニキビ痕の赤みは少し前までは美容皮膚科でレーザーで血管を焼灼するしかありませんでした。
今では糖質の食べ方に気を付けるだけで簡単に治すことができます。
考え方としては糖質回避です。
ニキビ痕の病態はケロイドや肥厚性瘢痕と同じようです。傷が治る際の創傷治癒細胞に対する自己免疫反応のようです。他の多くの自己免疫疾患同様が糖質回避により改善が期待できます。逆に言えば糖質を摂り過ぎているから治らないようです。糖質一度に摂り過ぎ症候群の一種なのか、一度に限らず糖質摂取を頻回に繰り返すことで発症するのかはまだわかりません。少なくとも糖質を控えなければ何年も赤いままであることは紛れもない事実のようです。
恐らく一度に一定量の糖質を摂ることで自己免疫反応のスイッチが入るため、糖質一度に摂り過ぎ症候群の一種だとは思います。ただしアトピー性皮膚炎やニキビのように一度だけの糖質の摂り過ぎで発症する、狭義の糖質一度に摂り過ぎ症候群とは異なり、一度に糖質を摂り過ぎることの繰り返しで起こる広義の糖質一度に摂り過ぎ症候群とでもいうべき疾患のようです。
病態を考えると、血糖値の一時的な上昇により自己免疫反応の引き金を引くようです。血糖値の一時的な上昇がなくなることで、自己免疫反応が引き起こされなくなり、既に起こってしまっている自己免疫反応が収まると赤みがひいてくるようです。
自己免疫反応を避ける食べ方は、病気を避ける理想の食べ方をご参照ください。
ニキビ痕が治るまでの期間
ニキビ痕が盛り上がりのない多少の赤み程度であれば数週間の糖質回避で改善が期待できますが、盛り上がる程の強い炎症であれば数か月の時間を要すこともあります。
盛り上がる程のニキビ痕であれば、盛り上がりがなくなり赤みがなくなるまで主食をやめてしまう方が早くよくなってお得だと思います。
今でも糖質回避によりニキビ痕が改善することを知らなければ、レーザー治療しか治す手段がないと思われている人も多いでしょう。保険適応のないレーザー治療に何万円ものお金を支払うことを考えれば、何万円分かの糖質の我慢と考えればお得だと私は思います。
おまけで痩せることもできます。
2・3週間経ってもニキビ痕の赤みが改善しないのであれば、まだ糖質が多い可能性があります。少なくともニキビが新生しているのであれば、糖質を一度に食べる量が多い警告を身体がしてくれているのです。ニキビ痕の前にニキビの出来ない糖質量に控えることをお勧めします。
小さいニキビであれば糖質一度に摂り過ぎ注意報、大きいニキビであれば糖質一度に摂り過ぎ警報です。注意報や警報が出ている状態ではニキビ痕も治りません。病気を避ける理想の食べ方を参考に、出来れば主食をやめるようにしてみましょう。ただし既に糖尿病で治療中あるいは腎臓疾患、肝臓疾患にて食事制限のある方は食べ方に注意が必要です。主治医の先生に相談してみてください。