依存・中毒とは酔っているようなもの

人は様々な物や行為に対して本人に自覚がないまま依存・中毒に陥ってしまいます。依存・中毒とは本来の自分の意を越えて過剰に行ってしまうものです。場合によっては病気に陥ってでも続けてしまいます。自分の意思で止めることができない状態、それが依存・中毒なのです。

依存・中毒とは物事や行為に酔っているような状態だと私は思います。一般的に酔っていると言うのはアルコールに対して使う言葉です。アルコールの作用により脳の正常な活動を妨げ、自分自身で判断できなくなる状態が酔っていると言うのです。

依存や中毒の起こるは「衝動買いの心理」の延長線上にあります。衝動買いは商品を必要以上に魅力的に錯覚してしまうことでどうしても欲しくなるのですが、依存や中毒の際も必要以上に依存対象が魅力的に錯覚してしまうのです。

依存・中毒の酔いとアルコールの酔いの共通点

依存・中毒としての酔いとアルコールの酔いには共通点があります。その共通点とは本人の自覚が無いことです。本人が正常な判断がつかなくなっていても、そのことを本人が理解出来ないことが共通しているのです。何らかのきっかけで自覚することが出来れば抜け出すことが出来ますが、自分で気づくことは非常に困難です。

共通点として正常な状態を経験して、初めて理解出来るということです。アルコールに対して酔っていることを理解出来るのは、アルコールを飲んでいない正常な状態、つまり素面(しらふ)の状態と比較出来るからです。アルコールを飲んで酔ってしまっても、翌日には分解されアルコールの影響がなくなるため、アルコールに対して酔っている状況を理解することは比較的容易です。しかし依存・中毒に関しては、自分が正常でなないと自覚することが難しいため例え話で理解してもらうことを考えました。依存・中毒が自覚しにくいのは、人々は自分のことを客観視することが難しいからです。そして自分が行動するのは自分の意思で行っていると勘違いしてるのです。実は依存・中毒においては、依存対象によって操られているような状態なのです。他人がアルコールに酔っていれば容易に理解することができますが、本人はアルコールに酔っていることを理解すのが難しいのと似ています。なぜならどちらも正常ではないことを理解するための脳が、正常に機能しなくなる状態だからです。

もう1つの共通点は、依存・中毒に対しても、アルコールの酔いに対しても、上手な付き合い方を誰も体系立てて教えてくれないことです。自分で気づくしかないことです。アルコールの場合は酔いが覚めた時点で、酔った際の行動により恥をかくことを繰り返し経験することで言わば手探りで覚えていくことが出来ます。しかし依存・中毒に関しては、誰も病的な状態だと分かるように教えてくれないのが現実です。そこに問題が潜んでいるのです。

最後の共通点は他人から指摘されても本人が認めないことです。依存・中毒を疑われ他人が心配して指摘してくれても、否定することです。アルコールの酔いの場合でも同様に明らかに酩酊状態でも本人は自覚出来ないため酔いを否定します。

対策

依存・中毒に対する対策は、何よりも自覚することです。そのために物事や行為に酔っていると表現し、理解してもらうことをお勧めします。

例えばギャンブルに対する依存であれば、手持ちのお金が無くなった時点で本来ならやめるはずです。お金が無くなった時点でやめることが出来ず、お金を借りてでもギャンブルをしようと考える時点で病的なのです。そこで「貴方はギャンブルに酔っているので、少しギャンブルから離れてみましょう」と提案するのです。お金を借りることが出来なければ、その時点で自然とギャンブルを出来なくなるので抜け出すことが出来ますが、人によっては犯罪を犯してでもお金を工面してしまいギャンブルに注ぎ込んでしまうのです。ギャンブルのために借金をしようと考えてしまった人は、依存・中毒状態だと自覚することです。そして周りの人がギャンブルに酔っている状態だと教えてあげることです。自己抑制出来ないので、誰かの手助けを借りることを考えましょう。

当サイトで度々指摘している糖質依存も糖質に酔っている状態と表現することが出来ます。糖質に酔っているので歯止めが効かなくなってしまうのです。糖質に酔っ払うから食べ過ぎて太るのです。糖質に酔っ払うから様々な病気になるとわかってもやめられないのです。酔わないために一食糖質を抜く、二食糖質を抜くなど糖質回避がお勧めです。

他にもゲームに依存している人も見受けられます。運転中にゲームをして人を死なせてしまった人までいます。少し前までは徹夜でゲームをして日中はボーッとしているだけでゲームに依存しても本人だけの問題でしたが、無関係の人の命を奪うことは大問題だと思います。これも言わばゲームに酔っているのです。酔っているので自己判断出来ず、運転中でも大丈夫だと錯覚してしまい人の命を奪ってしまったのです。

アルコールは酔っ払うことが出来るので楽しい飲み物かもしれませんが、酔っ払う行為に快感を覚えて依存してしまうことがあります。例えば朝や昼間からアルコールを飲みたくなるなど、予備軍でしょう。自覚し注意が必要です。

物事や行為に酔っ払うという視点で物事を眺めてみると、解釈が深まると思います。本来なら学校で物事や行為に酔っ払うことがあるので気をつけましょうと教えるべきだと私は思いますが、いかがでしょうか?依存・中毒がなくなれば、犯罪も減ると私は思います。

酔っているかどうかの確認方法

酔っているかどうかの確認方法を考えてみました。簡単な確認方法は突然一週間やめることが出来るかどうかです。

とりあえずであれば、一日やめることが出来るかどうかです。続けるための言い訳を考えるようでは、酔っている可能性が高いと思います。一日でもやめることが出来なければ立派な依存・中毒状態でしよう。物事や行為に酔っているのです。ましてや片時も手放すことが出来なければ、酩酊状態なのかもしれません。

突然一週間やめることが出来るなら酔ってはいないでしょう。依存・中毒の可能性は低いと思います。安心して適度に楽しみましょう。

チョコレートを食べるなら砂糖ゼロがお勧め

一般的にチョコレートを食べるとニキビが出来ると言われます。半分本当で半分は嘘です。チョコレートを食べたからニキビが出来る訳ではないからです。チョコレートの中の砂糖が原因だからです。正確には砂糖を食べ過ぎるとニキビが出来るのです。

確かにチョコレートを食べるとニキビが出来ることがあるので、砂糖は疑われず脂肪分に濡れ衣が着せられたのです。もっと正確に言えば糖質が原因です。だからチョコレートを食べてもニキビが出来ないことがあるのです。何故なら御飯やパンなどの糖質に加えてチョコレートを食べるとニキビが出来るのです。糖質との足し算で一定量をこえるとニキビが出来るようです。

いずれにしてもチョコレートでニキビやアトピー性皮膚炎が悪化するのは砂糖が原因です。

そこで砂糖の入っていないチョコレートの提案です。

このチョコレートであれば理屈の上ではニキビやアトピー性皮膚炎は悪化しないはずです。理屈の上ではと表現するのは、甘味料が含まれており通常であれば人間が消化出来ないはずたからです。しかし特殊な腸内細菌の働きにより消化出来る可能性があるため、甘味料を消化出来る腸内細菌をお持ちの方はこのチョコレートでもニキビやアトピー性皮膚炎が悪化する可能性があるのです。

腸内細菌の反応は人によって異なるため、実際に食べてみて症状が悪化するかどうか試すしかありません。

ちなみに人工甘味料を否定する人がいますが、糖質依存の人が人工甘味料には満足出来ず、かえって糖質を摂り過ぎることを知らないだけだと思います。糖質依存の問題と切り分けて考えるべきことだと私は思います。

一般的にチョコレートは脂肪分が中心のお菓子で、含まれている糖質は砂糖です。その砂糖がゼロなので理想のお菓子かもしれません。

その他のお菓子の食べ方はこちらをご参照ください。

病気を避ける理想の食べ方

病気を避けるための理想の食べ方の提案です。(この食べ方は2017年版なので、最新の血糖値の上がりにくい食べ方は血糖値の上がりにくい食べ方2018年版をご覧下さい)
血糖値が一時的に上昇することで様々な問題が起こるようです。
糖質によって上昇した血糖値が下がらなくなるのは糖尿病ですが、一時的に上昇するだけでも様々な問題が起こるようです。糖質回避という食べ方を提唱し始めた当初は、糖質依存から抜け出すことを目的に糖質を食べるか食べないかの2択しかないと考えていました。しかし現実には糖質を食べながら病気を避ける方法があることがわかってきました。糖質依存のままでも病気を避けることができるようなのです。
そこで病気を避けるために血糖値の上昇しにくい食べ方を提案します。主に2つです。糖質の量を控えるか糖質の急速な吸収を抑えるかです。

理想の食べ方の理屈

血糖値の上昇しにくい食べ方の理想は糖質を食べないことです。何故なら糖質だけが直接血糖値を押し上げるから、その糖質を食べなければ血糖値が上昇しないという非常に簡単な理屈です。世間で言われている糖質制限ではなく、私は糖質回避という考え方を提案しています。何故なら自分の意思で糖質を避けることを制限とは言わないからです。自分の意思で避けるので他人から制御される制限という言い方ではなく、回避という表現が適切だと考えます。糖尿病治療中や腎機能障害や肝機能障害などで食事制限がある人以外は、糖質を食べないことを理想とします。糖質さえ食べなければ、タンパク質や脂質はお腹いっぱい食べることが出来るので、我慢する必要のない食べ方です。そもそも糖質を食べなければ、糖質の食べ方を気にする必要は全くありません。ただし長期的にみると動物性タンパク質や動物性脂質を多く摂りすぎると、問題が起こる可能性が指摘されてはいます。植物性タンパク質や植物性脂質ではそのような指摘が今のところないため長期間糖質を食べないのであれば、植物性タンパク質や脂質を中心に摂るようにする方が無難なようです。糖質制限(私の主張する糖質回避)をすると食べる量を我満することなく、食べるものを選ぶだけで痩せることができるため、ダイエット法として最適です。そもそも人間が太る原因が糖質依存による糖質の過量摂取なのですから、糖質回避により体重が減るのは当たり前といえば当たり前です。

ここまでは糖質を食べなければ病気になりにくいと書きましたが、必ずしも糖質をゼロにしなければ病気が治らない訳ではないこともわかってきました。そこで糖質を食べる場合の食べ方を提案したいと思います。

糖質による病気は血糖値の上昇が何らかの関わりがありそうなので、以下の血糖値の上がりにくい食べ方により改善が期待出来ます。糖尿病の改善も期待出来ると思います。

糖質の食べ方

糖質だけが直接血糖値を押し上げます。糖質の食べ方により血糖値の上がり方には違いが出ます。

糖質の吸収を抑えるか、糖質そのものの摂取を抑え血中濃度の上昇を抑えるかです。

糖質以外(オカズ)のものから食べる

野菜から食べることを勧める人がいますが、惜しい考え方です。何故なら糖質と糖質以外で分けて考えるべきであり、野菜にこだわる必要がないからです。その根拠は糖質が血糖値を上げるのですから、糖質の吸収を邪魔してくれれば必ずしも野菜でなくても肉でも魚でも良いはずです。極端な話をすれば、理屈の上ではナッツ類などの脂肪分でも血糖値の上昇は抑えられるはずです。

つまり食事の際は糖質以外のオカズから食べるのが正解だと思います。

オカズなしでいきなり糖質を食べることの出来る、パンや麺類は食べ方の注意が必要です。糖質の吸収を邪魔してくれるオカズなしでいきなり糖質を食べるため、血糖値が急上昇する可能性があります。出来ればサラダや唐揚げなどを食べてから糖質を食べることがお勧めです。

お子さんの場合、オカズを食卓に並べ、オカズを一品食べた時点で御飯をついであげるようにするだけで自然とオカズから食べるように制御出来ます。

お菓子の場合もオカズから食べることがお勧めです。お菓子の場合オカズがないので、オカズ代わりにゆで卵やチーズ、ソーセージ、枝豆、ナッツ類など糖質以外のものを食べてからお菓子を食べるルールにすることです。

もしチョコレートを食べるのであれば、砂糖ゼロのチョコレートがお勧めです。

一度にたくさん糖質を食べない

一度に食べた糖質が足し算されてしまいます。一度に食べた糖質が消化され血糖値を押し上げるのです。一時的に上昇した血糖値が引き金となり病気を引き起こすようです。お米もパンも麺も果物などのデザートも一度に食べれば全て足し算されてしまうのです。つまり一度の食事量を減らし食事回数を増やす方が、トータルで食べる量が増えても血糖値は上昇しにくくなります。逆に食べる量が同じでも食事回数を減らして一度にたくさん食べると血糖値が急上昇してしまいます。極端な話をすれば、同じ量を3食ではなく6食にわけて食べると血糖値が上がりにくいため、症状が出にくくなるのです。

たとえ話をするとラーメン・チャーハンセットを食べると症状が悪化する場合でも、お昼にラーメンを食べて時間をあけてオヤツにチャーハンを食べると症状が悪化しない場合があるのです。別の例えをあげると一度に大盛りを食べると症状が悪化しますが、小盛りを二回に分けて食べると症状が悪化しない可能性があるのです。

日頃三食食べている人が、忙しくて一食食べ損なって次の食事で一度にたくさん食べると症状が悪化するのです。お昼忙しくて夜ドカ食いしてしまうと症状が悪化します。お昼を食べ損なっても、夜ドカ食いせずいつも通り食べるようにしましょう。どうしても食べたければ、時間をあけて追加で食べるようにしましょう。もしくはオカズをドカ食いするようにしましょう。決して糖質をドカ食いしないことです。

食後に果物や甘い物を食べるデザートという食べ方も良くないようです。何故なら食事で食べた糖質にデザートの糖質が足し算になるからです。食事の糖質により上昇した血糖値が下がってから、改めて食べる方が良いので、果物や甘い物を食べる際には食事から時間をあけて食べる方が良いはずです。

デザートを時間をあけて食べるようにすれば、3食の食事がデザートの分食事回数が増えて、身体にとっては4食になるのです。

果物・お菓子を食べる場合

果物・お菓子は食べないことが一番の理想ですが、上記のルール通り果物・お菓子を食べる場合もオカズから食べることと一度にたくさん食べないことです。詳しくは果物・お菓子の理想の食べ方をご参照ください。

ジュースを飲む場合

ジュースは飲まないことが理想ですが、飲む場合には砂糖・糖分・糖質の含まれていないものを選びましょう。詳しくはジュースの選び方をご参照ください。

まとめ

糖質は食べないで済むなら食べないことが理想です。食べるなら食べ方には注意が必要です。何故なら糖質は依存性があるため、知らず知らずのうちに糖質依存に陥ってしまうからです。

糖質は美味しい反面依存性のある言わば禁断の食べ物です。美味しさに引き込まれて無防備に食べるのではなく、その危険性を理解した上で上手な食べ方を身につけましょう。

上記のように糖質以外の物から食べること、一度にたくさん食べないこと、この2点を気をつけるだけで病気になりにくいはずです。私は免疫が関わる病気の多くが糖質のせいだと考えています。糖質の食べ方を気をつけるだけで、世の中の病気の大半がなくせると考えています。良かったら実践してみて下さい。私の食べ方を実践して人生が変わった人が大勢おられますよ。

参考リンク

食後血糖値一覧

おにぎり1個とおにぎり2個の血糖値の違い (1個でも2個でも変わらない)
おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値 (唐揚げにより血糖値が下がる)
おにぎり2個と特保コーラの食後血糖値 (特保コーラを飲んでも上昇)
おにぎり2個とお茶の関係 (驚くべきことにお茶を飲むと血糖値が上昇)
お茶と特保コーラの血糖値の違い (お茶と比べると特保コーラは上がらない)
たまごサンドイッチの食後血糖値 (たまごサンドイッチは血糖値が上がらない)
おにぎりと牛丼特盛の食後血糖値の関係 (牛丼特盛の方が血糖値が上がらない)
食パンとたまごサンドイッチの食後血糖値の関係 (食パンは血糖値が上昇する)
おにぎりと食パンの食後血糖値の関係 (おにぎりも食パンも同じような上昇)
アイスクリーム2個の食後血糖値 (おにぎり1個程は上がらない)
カップラーメン ビッグの食後血糖値 (血糖値は206mg/dlまで上昇)
ツインハンバーグ ライスとパンの血糖値の違い (ライスの方が高い)
ジョイフルとガストのランチの食後血糖値の違い (何故かガストの方が低い)
尾道ラーメンとカップラーメンの食後血糖値の違い (カップラーメンが高い)
鎌倉パスタと食パンの食後血糖値の違い  (食パンの方が高い)
ガストで糖質回避の食後血糖値  (糖質回避の食事では血糖値は上がらない)

肥満税や砂糖税について思う

今ある国では肥満税が検討されているようです。これまでも砂糖に対して課税しようとした国がありましたが実現にはいたっていません。肥満税自体に意味はあると思いますが、今回検討されているのはジャンクフードや糖分を多く含む飲料などに対して課税が検討されているようです。

私は肥満・生活習慣病の本質を捉えきれていない惜しい対策だと思います。何故なら肥満や生活習慣病と言われているのは、糖質依存症に過ぎないからです。ちなみに糖質依存には強い空腹感という禁断症状まであります。本質は糖質依存症なのですから糖質に対する課税が正解です。ジャンクフードは糖質を食べる方向に加速させるに過ぎませんし、砂糖だけ課税しても穀物を含む糖質が問題の本質なので解決には至りません。問題の本質と対策がズレているのです。

肥満は食事の摂りすぎだと誤解されていますが間違いです。肥満は食事の摂りすぎではなく、糖質の摂り過ぎです。糖質の摂り過ぎの元になるのが糖質依存です。糖質依存により糖質の自己抑制が出来なくなった結果、糖質を食べ過ぎて太ってしまうのです。

生活習慣病と言われていますが、ただ単に糖質依存症でしかありません。生活習慣が悪くて病気になったと解釈されていますが誤解です。問題の本質は糖質の食べ過ぎです。糖質依存のため、自己抑制は出来ません。有効な対策は糖質に対する課税です。糖質の値段をあげることで抑止効果を期待するのです。集めた税金を糖質依存症の治療費として使うのです。糖質を食べた人に自己責任を取ってもらうという考え方です。

病気を引き起こす身近な依存物質は課税されています。例えばアルコールやタバコです。同様あるいはそれ以上に依存性のある糖質に課税がされてない方がおかしいのです。

糖質を食べ過ぎて病気になった治療費を、糖質を食べない人も負担することもおかしな話です。同じ問題もタバコでも言えます。

私の周りの人達には糖質依存の考え方を伝えていますが、世の中の人達がいつ受け入れるのか楽しみです。

人類は未だに糖質の食べ方を知らない未開人?

人類、特に先進国の人間はあたかも世の中の多くのことを既に知っていると誤解しています。しかし当たり前に知っていると思い込んでいることでさえも、手探りで探し当てただけで正解とは限らないのです。

議論の余地のないわかっていることを学校で教えている(歴史などは新たな古文書の発見などで書き換えられますので、現時点でわかっていることです)だけで、わからないことには触れないのです。わからないこととは例えば宇宙の果てには何かあるのか何もないのかとか、原子よりも小さい素粒子の世界がどうなっているのかはわかりません。反物質という物質とは正反対の性質のものがあるようですが、この世の中が何故物質だけで反物質は消滅してしまうのかは全くわかっていません。わからないことは山ほどありますが、わからないことを手探りで解明しているのです。人類の歴史からすればほんの少し前に目に見えない空気という存在があることを発見し、肉眼では見えない微小な世界があることを発見したのです。生まれつき感じる重力も理解出来るようになったのも人類の歴史から考えれば、つい最近のことです。人類が気づかなかっただけで大昔から存在したのです。

人類は今現在食べているもので元気に生きているため問題があることには気づいていません。ある種理想的な食べ物を食べていると誤解しているのです。明らかな不都合がないため、正解だと誤解しているのです。言い方を変えると落とし穴に落ちているのです。人類の歴史からすれば、人類がここまで発展できたのは糖質のおかげであると言う事は間違いない事実です。食料を自分たちで栽培し増殖することができるというのは、他の生物からすれば反則のようなものです。その反則技を身に付けたことにより人類は食料に困ることがかなり減りました。品種改良という知恵により、効率良く食料を確保することが出来るようになりました。食料を豊富に確保できたおかげで、人口が爆発的に増えることができたのです。しかし糖質は諸刃の剣でした。糖質には依存性があるからです。みんなが糖質依存という落とし穴に落ちてしまったのです。依存性はもしかしたら覚せい剤などの薬物に近いものがあるのかもしれません。

人類は依存性のある食べ物を自分達で栽培することで増やし、依存するほど食べた結果、様々な病気に陥っているのです。食べ物の知識がなかったために、食べ方をまちがえて脚気になって命を落としたのも手探りだったからです。脚気はビタミンの知識によりほぼ克服することが出来ました。しかし糖質による害があることは多くの人がまだ知りません。糖質の食べ方に問題があることに気付いた人達が未開人から抜け出し始めたに過ぎません。

栄養学が生まれた際に、先入観にとらわれずゼロから考えることが出来れば良かったのですが、残念ながら栄養学を考えた人達自身が糖質依存に陥っていたため糖質依存に基づいた歪んだ栄養学になってしまいました。

例えば子供の頃からアルコールを水代わりに飲む国を想像してみて下さい。いわば酔った状態が当たり前の普通の状態で、アルコールが抜けると気持ち悪くなる(俗に言う二日酔い)からアルコールを飲まなければいけないと考えるようなものです。アルコールが切れると調子が悪くなると誤解するのです。アルコールは日常の当たり前の飲み物だと思い込むと、アルコールの害には気がつかないようなものです。

別の国では皆んなが当たり前に幼い頃からタバコを吸っています。タバコを吸う状態が当たり前で、タバコを吸わないとイライラすると誤解するようなものです。そもそもタバコを吸っていなければニコチン切れのイライラは起こりません。

アルコールとタバコ・ニコチンの依存性とその害に気付いた先進国の人達は、法律により年齢制限を設け、課税することでむやみやたらとした過剰摂取を抑えているのです。

アルコールやタバコに置き換えると不思議な価値観ですが、現に糖質でも同じようなことが起こっています。糖質を食べるのが人類の歴史上当たり前で、糖質依存も当たり前なのです。ただ人類の多くの人達がまだその依存性と危険性に気付いていません。大半の人達が糖質依存なのですから、多数決の考え方で言えば糖質依存が正常な状態です。糖質を控える方が異常だと錯覚してしまうのです。しかし医学や科学の世界では多数決では決まりません。そもそも強烈にお腹が空くこと自体が糖質依存の禁断症状なのです。禁断症状により突き動かされてせっせと糖質を食べ過ぎているに過ぎません。

まだ多くの人達が糖質の食べ方を知らない未開人のようですが、知恵のある者達から糖質の本当の姿に気付き始めました。貴方はいつ糖質の本当の姿に気付きましたか?

大腸ポリープの原因は糖質・糖化産物?

糖質が様々な病気を引き起こすのは間違いないようです。糖質が引き起こす病気には糖質そのものが障害を引き起こす2型糖尿病や、何らかの免疫異常を起こす病態や、糖質依存に伴い引き続いて起こされる塩分依存による高血圧など様々です。

今回私が気付いたのは大腸ポリープです。糖質回避により一部の皮膚腫瘍が改善します。ということは大腸ポリープも糖質回避により改善するのではないかという仮説です。逆に糖質の摂り過ぎによりポリープを生じているのではないかという仮説です。ポリープを生み出すのは糖化産物、駆逐する邪魔をするのが糖質にやる免疫抑制という考え方です。

大腸ポリープが出来る原因

私の仮説ではポリープを生み出すのは糖質とタンパク質が熱で反応するメイラード反応により生じた糖化産物ではないかと疑っています。アメリカ人にポリープが育つ事で生じる大腸ガンが多いのは肉を焼く事で生じる糖化産物が原因ではないかと私は考えています。つまり肉食が問題ではなく、焼いた肉食が問題だという考え方です。茹でた肉を食べる分には、メイラード反応が起こらないので糖化産物が出来ないため問題ないと私は思います。糖化産物で一つ心配なのは揚げ物です。トンカツやコロッケなどパン粉を揚げた際のキツネ色はメイラード反応によるものなので、焼いたお肉と同じようにポリープを生み出す可能性が考えられます。もし揚げ物を好んで食べる人に大腸ガンが多いというデータが見つかれば、私の仮説を裏付ける結果となります。

ポリープを消す仕組み

ポリープなどの異形細胞はかなり高い頻度で生み出されています。しかし大半は肉眼で見える程大きくなる前に、免疫反応により消し去られてしまいす。多くの異形細胞はその免疫に捕まるので、肉眼で見える程の腫瘍は珍しいのです。もし腫瘍に対する免疫が働かなければ、人間の身体は腫瘍だらけになる事でしょう。

一説によると人間の身体全体で良性悪性を含め1日に5000個程の異形細胞が生み出されているそうです。通常はその全てを免疫で駆逐するので滅多に問題にはならないのです。

逆に発生した異形細胞がこの仕組みをすり抜けてしまうとポリープとして肉眼で見えるようになるのです。

糖質による免疫抑制

糖質を一定量をこえて食べると限定的な免疫抑制がかかるようです。1日に5000個生じる異形細胞はいつもは駆逐出来ても、たまたま身体に発生した異形細胞に対する免疫が抑制状態だと駆逐出来ないのです。免疫が異形細胞に対して、働かないため異形細胞を駆逐することが出来ず、育ってしまいます。結果としてポリープとして認識されるのです。特にいくつものポリープを生じる人は、ポリープに対する免疫抑制が何種類にも渡り同時に生じている可能性があります。一つの異形細胞に対して何種類もの免疫が働くはずですが、一二種類の免疫抑制であればポリープは稀に出来る程度で、同時に異形細胞に対する免疫が数種類に渡って抑制されているといくつものポリープを生じてしまうのかもしれません。

限定的な免疫抑制のためまだみんな知らないようです。糖尿病の方が易感染性があるとされているのは、糖質による限定的な免疫抑制がいくつも組み合わさるため積算され易感染性として認識されるのだと思います。実は似たような感染症を繰り返すのは、糖質による限定的な免疫抑制の結果なのかもしれないのです。

限定的な免疫抑制が腫瘍細胞に対して起こってしまうも腫瘍を発症するのです。

糖質を控えることで免疫抑制が解除されるので、腫瘍がなくなる可能性があります。少なくとも皮膚腫瘍では糖質回避により改善している患者さんが何人かおられます。

イメージとしてはガードマンが休んでしまうようなものです。腫瘍細胞担当のガードマンが休んでいるので腫瘍細胞が好き勝手に増えてしまっているのです。そして糖質回避により腫瘍細胞担当のガードマンが復活するようなイメージです。

腫瘍という『意味』ではガンも同じ機序・仕組みだと思います。しかしガンが進行していると別の免疫抑制の仕組みが働いてしまう(長く身体にあるものは自分の正常な細胞だと勘違いしてしまう)ので、糖質回避の効果はないかもしれません。しかし糖質回避には抗ガン剤のような副作用がないため、糖尿病や腎臓病・肝臓病などでタンパク質制限などの食事制限がなければ、一度試しても良いのではないかと私は考えています。

食べ方の提案

ポリープが多くてお悩みでしたら、糖質を控えることをお勧めします。糖質の摂り過ぎは糖質の一回の糖質量が多いと発症するようです。そして瞬間的な高血糖が問題のようです。糖質以外のオカズから食べると発症が抑えられる可能性があります。

実際に出来るかどうかは別にして、3食で食べている量を6食に分けて食べると症状は起こりにくいようです。

禁断症状を伴う糖質依存の状態であれば、糖質の量を減らすより一食抜く方が楽に糖質を減らすことが出来ます。

食の常識革命! 糖質の食べ方の提案

食の常識革命を提案します。
日頃は糖質回避という考え方を提案しています。糖質を控えることで様々な病気が治ります。例えば糖質を食べないだけで2型糖尿病は治ります花粉症やアトピー性皮膚炎などの各種アレルギーやニキビやイボなどの慢性感染症も治ります。糖質を食べなければ治るのですが、糖質を食べていても治る簡単な方法を見つけました。そこで新しい食べ方の提案です。

糖質が病気を引き起こす

糖質を一定量食べると様々な症状を引き起こします。しかも食事の際に糖質を食べる順番により症状の出方が異なります。先に糖質以外のタンパク質や脂質、食物繊維を摂ることで症状が出にくくなります。そこで糖化産物が病気を引き起こす仮説を提唱しています。糖化産物の関与は今のところ定かではありませんが、状況証拠から瞬間的な血糖値の上昇が様々な症状を引き起こしていることは間違いなさそうです。

糖質の食べ方

糖質を食べることで様々な症状を引き起こしますが、血糖値の上昇が問題のようです。血糖値を引き上げるのは糖質だけです。糖質の食べ方で症状の出方が変わります。

そもそも糖質を食べないことで糖質依存から抜け出すのも一つの選択肢です。多くの人が糖質依存により糖質を食べ過ぎているからです。

今回の提案は糖質を食べながら血糖値の上昇を抑える食べ方です。一回の食事量を減らして、食事の回数を増やす方法です。まずは食事の回数を増やすことです。大してお腹が空いていなくても少量食べるようにするのです。少量食べることで血糖値の急上昇を避けることが出来るからです。小まめに食べることでドカ食いを避けることが出来るからです。糖質の食べ過ぎによる多くの症状は一回の糖質の量が多いと引き起こされます。一回の食事量を抑えるために食事回数を増やすのです。

血糖値の急上昇を抑えることが出来るので、糖尿病の治療にも使えるはずです。食事の際にご飯からではなく、野菜や肉魚などオカズから食べるのも一つの有効な対策です。

食事回数を増やし、オカズから食べるようにするだけで糖質を食べても症状が治まるかもしれません。

具体的な食事の提案の一つは、食後果物を食べている人はオヤツの時間(間食の時間)に食事とは分けて食べることです。果物の食べ方を分けるだけで食事回数を増やすのと同じ効果が期待出来ます。更に間食の時間に食べる場合にも、オカズ代わりの卵やチーズ、ソーセージや枝豆を食べてから果物を食べるようにすると効果的です。

食の常識革命

食の常識革命とは3食で食べる常識を、6食に増やすことの提案です。現実に6食に増やすことが出来るかどうかは別にして、考え方の方針を指し示すものです。手軽なのは上記の果物の食べ方です。

糖質の一回量が問題です。日頃気をつけていても、一回でもドカ食いしてしまうと症状が出るアトピー性皮膚炎やニキビのような病気もあります。少なくとも症状が出てしまえば、食べ方を改める方がお得です。その際に一回の食事量を減らして、回数を分けて食べるようにするだけで病気を避けることが出来るかもしれないのです。

糖質回避とは違う、病気を避ける知恵として理解してもらえればと思います。

私は食事の回数を増やすだけで、病気を治すことが出来れば魔法のような話ではないかと私は思います。

仕事や学校に通っていると現実に6食食べることは難しいかもしれませんが、出来る範囲で一回の食事量を減らす食べ方を探すのです。

一回の食事量を減らして、小まめに食べることで糖質依存からも抜け出すことが出来るかもしれません。不思議な考え方ですが、賛同していただければお試し下さい。

母乳のために炭水化物を多く食べるのは間違い

出産後母乳を多く出すためにお米や炭水化物を多く食べるように勧められることが多いようです。その是非を客観的に考えてみます。

母乳の成分は赤ちゃんの身体を育てるために、脂肪分やタンパク質・アミノ酸を含んでいます。母乳や牛乳が白いのは脂肪分が分散しているからです。客観的に考えれば、脂肪やタンパク質を多く食べるべきです。

ではお米・炭水化物を食べるとどうなるかを考えてみます。お米や炭水化物は消化されブドウ糖となって吸収され、血糖値を押し上げます。血糖値は上がり過ぎると毒性を発揮するため、上がり過ぎないようにインスリンで必死に押し下げます。赤ちゃんを育てるためのタンパク質や脂肪をわざわざブドウ糖から作ってまで母乳を作り出すとは思えません。

確かにお米や炭水化物にもタンパク質や脂質は含まれてはいますが、わざわざ食べ過ぎると毒性を発揮する炭水化物として、タンパク質や脂質を摂取する意味はなさそうです。何故なら直接タンパク質を多く含むお肉や魚、豆腐などから摂れば良いからです。

お米や炭水化物を多く食べるように言われる理由

母乳の成分とは異なる成分であるお米や炭水化物を、わざわざ多く食べるように勧める理由を考えてみます。

かつて食べる物が乏しかった時代、お米はご馳走でした。授乳婦さんにはそのご馳走を食べてもらうということから始まった話ではないかと思います。もしくはお米神話とでも言うべきお米への幻想からきた迷信ではないかと私は思います。

この迷信が糖質依存に埋もれて検証されることなく代々続いているだけではないかと思います。

授乳中お米・糖質を食べ過ぎる弊害

乳児湿疹の原因はお母さんの食べる糖質の量のようです。糖質が多過ぎると乳児湿疹を引き起こすようです。

もしかしたら乳腺炎も糖質の食べ過ぎかもしれません。お一人乳児湿疹を避けるために糖質を控えていた際には母乳の出方が良かったそうですが、糖質を我慢しきれなくなって沢山食べたときに母乳が詰まった感じがして母乳が出にくくなったそうです。つまり乳腺炎も糖質が原因の可能性が考えられます。

リオ パラリンピック閉幕に思う

リオ パラリンピックが閉幕を迎えました。
幸い大きな問題なく閉幕を迎えることが出来たようです。

次の4年後は東京で開催される予定です。そこでふと思います。パラリンピックが先に開催するべきではないか?と。どうしてもパラリンピックはオリンピック程の盛り上がりに欠けます。

そこで東京ではオリンピックの前にパラリンピックを先に開催することを提案します。オリンピックのついでに開催するのではなく、オリンピックの開催に先立ち宣伝・盛り上げることを目的に先に開催すると良いと私は思います。障害のある人々はもちろん、全ての人達を大切にすることを世界にアピール出来ると私は思います。

障害のある人達が幕を開き、障害のない人達にバトンを渡し、一緒に幕を閉じるパラリンピック・オリンピックになると良いなと思います。

パラリンピックの閉幕を見て残念だったのは、閉幕式のショーです。ショーが必要かどうかの議論はさておい、ショーをするなら障害のある人達のショー、あるいは健常者とのショーが見たいと私は思います。スポーツとは別の、障害のある人達の晴れ舞台としてパラリンピックの閉幕ショーへよ出演という目標を生み出してはいかがでしょうか?

今生きている人間は、奇跡のような偶然の結果同じ瞬間に共に生きている仲間なのですから。争うなんてもったいない。如何にみんなが共に楽しく生きていくのか、知恵を持ち寄りたいですね。

私は東京ではパラリンピックから開催されることを祈っています。

糖質回避教の信者の証

半分冗談半分本気で糖質回避教という考え方を提唱しています。様々な目的により、糖質を避けることが出来れば避けるという回避という考え方です。ちなみに制限という言葉は、制限速度という言葉からわかるように他人からされることを意味します。様々な御利益が期待出来ますが、糖質回避教は信じる者だけが救われれば良いと考えています。教えとしては人に強要してはいけないし、強要する必要はないとしています。何故ならいずれはみんなが糖質の害に気付くからです。糖質の害に気付くのが早いか遅いかの問題であって、そもそも糖質を好きなだけ制限なく食べている方がおかしいのです。その証拠に多くの人が禁断症状まである立派な糖質依存に陥っています。糖質回避というのは糖質の本当の姿にいち早く気付いたというだけのことです。

言い方を変えると糖質をやめる方が様々な意味でお得だということを伝えています。私の言うことを信じた人が、信者の証として教えてくれたのが、炊飯器を捨てたことです。その方の彼女さんも一緒に炊飯器を捨ててしまったそうです。家でお米を食べない決意の表れです。もしくはもう家でお米を食べることがないので炊飯器は必要ないため邪魔になったのでしょう。間違いなく信者でしょう。

さすがに炊飯器を捨てる程の信者さんは極少数ですが、糖質を控えて痩せた人は数多くおられます。糖質回避によりアトピー性皮膚炎やニキビの治った患者さんも数多くおられます。2型糖尿病が治ってしまった信者さんもいます。

糖質回避教は糖質を教えとして禁止する訳ではありません。明確な目的をもって糖質を控えることを提案しているだけです。糖質は毒ではありません。ただ食べ過ぎると害があるだけで、食べ方に注意が必要です。このことを理解してもらうことが糖質回避教の教えです。

糖質回避教には多くの宗教のような利権やお布施はありません。信じた人だけが病気から解放されるという御利益にあずかれます。

糖質回避教という論理的宗教というのは冗談ではありますが、信じた人だけが救われるという意味で宗教と似ていると私は考えています。

入信するかどうかは別として、糖質は控える方がお得です。少なくとも糖質依存は抜け出すのがお勧めです。